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銀河英雄伝説〜門閥貴族・・・だが貧乏!

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外伝後編 ラミディア散る?

外伝後編 ラミディア散る?

帝国暦 487年 9月 1日  

■オーディン 宇宙艦隊司令部  ラミディア・フォン・ローエングラム上級大将

 本日、自由惑星同盟でクーデターが起こったと連絡が入る、主導者は統合作戦本部長シドニー・シトレ元帥で、実戦部隊の大半を手中に入れたらしい、ビュコック爺さんとか、ヤンは反対しそうだけど。


帝国暦 487年 9月 20日  

■オーディン 宇宙艦隊司令部  ラミディア・フォン・ローエングラム上級大将

 クーデターが終わったらしい、シトレが勝ったそうだ、結局反対したのは、パエッタ、ドーソン、ロックウエルぐらいらしい、第2艦隊は、壊滅したそうです、サンフォードとかトリューニヒト達は、人民法廷で、戦争に対する罪、人道に対する罪、汚職等で、アーレ・ハイネセン銅像前で、絞首刑にされたらしい。

 これから、同盟の巻き返しがはじまるのか憂鬱だ。


帝国暦 487年 12月 3日  

■オーディン 宇宙艦隊司令部  ラミディア・フォン・ローエングラム上級大将

 今日事務をしていたら、いきなり、ラインハルト、キルヒアイス、オーベルシュタイン、ロイエンタール、ミッターマイヤー、何故だかアンスバッハもだが、部下連れてやって来ました。
 アポ取ってないんだけどな。強引に入ってくるし。 
 しかし、オーベルシュタイン、いつの間にか、ラインハルトの部下に成ってたんだ。
 取りあえず、用があるか聞くかな。

 「何か、用がありますか?」
 おいおいなんかしゃべれよ、だまってちゃらち開かないぞ。
 おい!ブラスター抜いて何んすんだ!
 「今まで散々な屈辱今はらしてくれよう」
 「ラインハルト様の覇業の為、私とアンネローゼ様の為には、あなたが邪魔なのです」
 「閣下の存在は、この世界にとってのイレギラーでしかないです」
 「俺の誘いを、断った報いだ」
 「エヴァと俺の子の為に、死んでいただく」
 「エリザベート様のため、閣下には御自害いただきたい」
 「ザビーネ様のために、死んでいただく」

 「クーデターですか、利口なやり方じゃありませんね、孤立しますよ」
 
 「ブラウンシュヴァイク公やリッテンハイム候と連合を組むことにした」 
 「ミューゼル大将、卿は、門閥貴族を憎んでいたのでは?」
 「フロイライン・ブラウンシュヴァイクとフロイライン・リッテンハイムと結婚することにした」
 「よく公と候が首を振りましたね、帝国騎士出身で蛇蝎のごとく嫌われていたはずですが」
 「グリンメルスハウゼン文書で、我が母、クラリベルが、フリードリヒ4世陛下の娘だと解ったので、それからは簡単だった、母上を轢いた、ゲスな貴族は、皇女陛下殺害の大逆犯として、一族皆殺しだ。」

 「これにより、次期皇帝は、私、ラインハルト・フォン・ゴールデンバウムだ。」
 「グリューネワルト伯爵夫人についての、恨みはないのですが?」
 「皇帝陛下は、姉上を孫だと知り、大事に守ってくれていたのだ、とんだ逆恨みだった」

 「オーベルシュタイン准将、卿は私がイレギュラーだと言ったが、どう言うことですか?」
 「言うことのままですが」
 「卿が、私と同じと言うことですか?」
 「いいえ私ではありません」
 「今回の、立役者を、お呼びしよう」
 
 扉を開けて入って来たのは

 「卿はヤン ウェンリー」 
 「やはり、私を、ご存知でしたか」
 「ヤン ウェンリー卿が私と同じか」
 「いえ 私じゃありません」 
 「僕が転生者ですよ。」

 ヤンの後ろから声がする。
 「卿は、ユリアン ミンツ 」
 「ご存じですよね、転生者さん」
 「僕は、ヤン提督の大フアンです、その提督を危険にさらす方は、許せなかった」
 小さめな声で。
 「あまりいじられると、カリンと会えなくなるじゃないですか!」
 本音が出たか。
 「僕が、転生後、ヤン提督を訪ねて、時間はかかりましたが、納得して貰ったのです」
 「それでか、第四次ティアマト会戦の変化は」
 「最初は、あなたが居るかは、あやふやだったのですよ、けどアスターテで、解ったんですよ、転生者が、ラミディア・フォン・ローエングラムだということを、それから、ヤン提督と共に、シトレ本部長達を巻き込んで、クーデターをしたんです、ブロンズ中将からオーベルシュタイン准将へ連絡し、今回の計略を立てたんです」
 
 「ミューゼル大将、よくその話を信じましたね?」
 「最初は半信半疑だった、しかし調べれば調べるほど、真実が見えてきたので、信じたのだ」
 「で、皇帝になった後、宇宙を統一するのですか?」
 「身の程を知ったからな、半分は、ユリアン・ミンツ達が、支配する権利があるだろう」
 「劣悪遺伝子排除法も廃止される、不妊治療も同盟からもたらせる」
 「もうお喋りはいいだろう、さらば、異邦人よ」
 まぶしい光と共に、意識が無くなっていった。

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まだまだ、続きます。

次回 銀河英雄伝説〜門閥貴族・・・だが貧乏! 第三話 ラミディア夢の痕   赤字の家計簿がまた一ページ

 
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