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レインボークラウン

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第四百五十九話

                   第四百五十九話  カロリー
 華奈子はこの日の体育のマラソンが終わった後で自分のクラスメイト達からこんなことを言われた。
「いや、華奈子ちゃん今日もトップだったけれど」
「マラソンね」
「運動神経凄いわね」
「あと体力もあるわね」
「うん、身体を動かすことは得意だしね」
 華奈子は体操服の半ズボンを少し上げながらクラスメイト達に答えた。
「幾らでも走られるわ」
「何キロでも?」
「あのスピードで走られるの」
「まあね、五キロ位なら」
 小学生ではかなりの距離だろうか。
「あのスピードで走られるわ」
「凄いわね」
「いつもそれだけ走ってるの?」
「それだけ運動してるの?」
「そうなの?」
「まあそうかしら」
 自分で振り返って答えた。
「毎日走ったりスポーツはしてるわね」
「それでカロリーも消費してるから」
 少し太めのクラスメイトが言ってきた。
「すらっとしてるのね」
「痩せてるっていうの?」
「ええ、華奈子ちゃんはね」
「やっぱり身体を動かしてると」
 華奈子は自分からも言った。
「痩せるのね」
「それが一番のダイエット?」
「あたしいつも沢山食べてるし」
「それなのにそのスタイルなのは」
「やっぱりスポーツのせいかしら」
「そうじゃないの?」
 こう華奈子に言うのだった。
「いつも身体を動かしてると」
「太らないのね」
「華奈子ちゃんお菓子も好きよね」
「果物もね」
 つまりカロリーの高いものもだ。
「好きだけれど」
「それで痩せてるのは」
「スポーツのせいかしら」
「やっぱりそれかしら」
 華奈子はまた自分から言った。
「身体を動かしてると」
「太らないのよ」
「それが第一ってことね」
 華奈子は体育の授業の時にクラスメイト達とこうした話をした、そうして更衣室に入ってそこで着替えたのだった。


第四百五十九話   完


                      2017・7・2 
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