| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

レインボークラウン

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第四百五十六話

                   第四百五十六話  茹で方
 ソースは出来た、サラダも完成し他の料理も出来た。そして。
 今田先生はここでだ、今日子先生に言った。
「お鍋もね」
「お湯が沸騰したのね」
「ええ」
 そうだというのだ。
「だからね」
「パスタを茹でる時が来たわね」
「茹でるわよね」
「勿論よ」
 今日子先生は今田先生ににこりと笑って答えた。
「そうしましょう」
「それじゃあね」
「そして茹で方は」
「アルデンテね」
 この茹で方だというのだ。
「他は考えられないわよね」
「もうね」
 今田先生もにこりと笑って返した。
「パスタ、特にスパゲティはね」
「アルデンテしかないわね」
「少しでも早くても遅くても」
 そのどちらでもというのだ。
「よくないのよね」
「そう、だからね」
「茹でるのは任せて」
 今田先生はにこりと笑って今日子先生に話した。
「ちゃんとアルデンテにしてね」
「そうしてよね」
「茹で終わったら」
 それからの時もだ、今田先生はもう頭の中に入れていた。料理については経験豊富なので先に先にと考えられているのだ。
「オリーブオイルを絡めて」
「ソースも絡めてね」 
 作っておいたそれをだ。
「後はチーズをまぶしてね」
「そうして食べましょう」
 二人で楽しく話してだ、そうして実際にだった。36
 今田先生はスパゲティを茹でた、そうして頃合いと見てパスタを一本取って口に入れてから笑顔で言った。
「これでいいわ」
「今止めるのね」
「もうね」
「そう、じゃあお願いするわね」
「今日子ちゃんも一本食べてみる?」
 パスタを味見でというのだ。
「そうしてみる?」
「それじゃあ」
 今日子先生もにこりと笑って応えた、そしてだった。
 実際に一本食べてだ、そうしてから笑顔で言った。
「アルデンテね」
「ええ、じゃあね」 
 今田先生はここで火を止めてパスタを用意しておいたザルの上に出した。そうしてから素早く鍋の中にパスタを戻してオリーブオイルを絡めた。


第四百五十六話   完


                         2017・6・15 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧