ハイスクールD×D 異界黙示録の機晶神
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第五章:冥界合宿のヘルキャット/導き手のスレイヴ
Change6:キャラじゃないこそ需要がある…と、思う~Beginning of training~
「ようやく帰ってきたなお前ら」
グレモリー家に帰ると、アザゼル先生が待っていた。
どうやら俺たちが会場で起こったことに関してはもう知っているらしい。
「それにしてもリアスのレーティングゲーム初戦乃相手がソーナとはな。まったくある意味運命を感じるところだな」
「そうね…確かにソーナとは昔から乃付き合いだけどゲームになったら容赦はしないわよ」
「対戦まで約二十日間か…そうだな……」
先生が何やら計算を始めた。
「修業ですか?」
俺が尋ねると先生は頷く。
「当然だ。今回のゲームのこともあるが、『禍の団』の件もある。サーゼクスは若手を巻き込みたくないと言ったそうだな。これには俺も賛同している……が、敵にとってはそんなことどうでもいいと思っている。それに思ったより『禍の団』の戦力が過剰といえるほど戦力が上昇している。今は何とかシンが対処してくれるがいずれ限界が来るからな」
確かに…はっきり言って相手に魔法が効かなくなるのはまずい。
ある程度肉弾戦できる奴もいるがそれでも遠距離攻撃が封じられているのは明白だ。
それに対して準備しておくのは当然の事だろう。
「修業は明日から始めるぞ。すでに各自のトレーニングメニューは―――」
「待ってくれアザゼル」
アザゼル先生が修行内容を言い出そうとしたときシンが口をはさんだ。
「ん?なんだシン」
「すまないがそのトレーニングメニューを見せてはもらえないだろうか?」
「いいが…?」
シンはアザゼル先生からトレーニングメニューを受け取り見始めた。
一体何を考えているのだろうか?
そしてシンガある程度メニュー内容に目を通したみたいでふたたび俺たちのほうに顔を向ける。
「アザゼル先生…すまないがこのトレーニングメニューではだめだ」
「「「「!?」」」」
この場の全員がシンのダメ出しに驚いた。
一体シンは何を考えているんだ?
「どうしてだ?こいつらの修行メニューとしてはいい具合にできているのだが?」
「確かにいい具合にできている…だがこのメニューではイッセーたちのスキルアップや、戦闘能力向上には望めない」
「一体何がだめなんだ?」
「それに関しては俺の修行メニューの発表時にアザゼルと俺が作った修行メニューと比較して伝える。とりあえずみんな会合で疲れている今は休ませるのが先決だ」
「そうか…ならお前さんの修行メニュー楽しみにしているぜ」
「ま、そういうわけだ。。明日からアザゼル以上の修行を発表するつもりだ。だから今日は休んでほしい。だがその代わりアザゼル以上の成果を期待していてかまわない」
とりあえず修行に関してのミーティングはこれでお開きとなった。
それにしてもシンが考える修行メニュー…。
正直想像がつかないな。
俺は今までの修行はテュールさんとの手合わせだけだったからな。
まあ、今までの修行のお陰で俺は禁 手に至れたから期待は大きいけどな!!
そこへグレイフィアさんが現れた。
「皆様。温泉のご用意が出来ました」
温泉きたぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
―○●●●●○―
「あ~…。温泉は最高だな~」
俺は今アザゼル先生と木場と一緒に温泉につかっている。
「ヒュ~ヒュッヒュ~~♪」
アザゼル先生は口笛を吹きながらのんきに熱燗を飲んでいた。
この光景を見てみるとアザゼル先生は温泉が大好きなようだ。
いや…もしかしたら日本文化にも興味がありそうだな、最初に出会ったときに浴衣着てたし。
まあ、俺としてはどうでもいい。
正直隣の女子風呂を除くのが温泉の鉄則だが俺にとってはそれと同等に大事なイベントがあった。
―――ガララララ。
すると男湯の扉が開きそこには……。
「温泉なんていつぶりだろうか…」
なんとシンが初締めた集団で温泉に入るのだ!!
なんかホモっぽいことを言っているが俺のはそんな趣味はない。
まあ、湯につかる前に木場が……。
「イッセーくん。背中を流してあげるよ」
なんてことを頬を染めながら言ってきた。
まあ、丁重にお断りしたがな!!
正直シンは俺が悪魔になる前から自分の素肌を晒そうとしなかった。
プールの時はサーファーが着ているようなウェットスーツだし、一年の修学旅行の時も入浴時間終了間際に入っていたりなどだった。
まあ、会談の時の事情を知ったときは俺自身納得いったがな。
まあ、それはいいとして、これでシンと男の友情が深められるぜ!!
ん?そういえばギャスパーもシンと一緒に来るはずだが…どうしたのだろうか?
よく見てみればシンの後ろに隠れてウロウロしてる。
しかもタオルを胸元まで巻いているし…。
「ギャスパー、いい加減に俺から離れてくれないか?」
「で、でも~みんなと一緒に入るなんてはずかしいですぅ」
するとしびれを切らしたシンがギャスパーの腕をつかみ強引に前に出す。
「キャッ!」
なんて女々しい声をあげるんだ…。
そしてシンはそのままギャスパーを引きずり温泉に引きずりこむ。
―――バシャァァァ
「いやぁぁぁぁぁん!熱いじゃないですか!!」
「お前がうだうだしているからだ。これでお前も湯につかれただろう」
なんか、シン本当に変わってきているな…。
まあ、俺としてはより親しみやすくていいがな。
「ふぅ~」
シンも湯につかった。
まあ、修学旅行とは雰囲気はあまり変わらないが…。
シンの胸の中央にある六角形の機械部品が気になってしまう。
悪魔になった俺が言うのもなんなだけど、シンは人間じゃないって改めた判るな。
「なあ、シン」
「なんだアザゼル先生」
するとアザゼル先生がシンに話しかけてきた。
「お前さんのその胸部の中央にある機械部品は一体何なんだ?」
シンの胸部中央にある部品について質問していた。
俺と木場も気になってシンのほうに近づく。
「これか…?そうだな」
「おっと…話したくないならいいんだぜ?無理に話すことはないからな」
「別に話したくないとかそういうのじゃないんだが…まあ、簡単に説明すると”自分が何であるか”というものだな」
「どうゆう意味だ?」
アザゼル先生が再び質問する。
「まあ、会談の時にも行ったが俺は『“現代の科学技術を凌駕した超兵器を扱う兵士”』と説明したよな。それが答えだ」
「……。そういう事か…なるほど自分自身への戒めってやつか」
「え?どういうことですか?」
「俺たちにはさっぱりわからないんですけど…」
う~ん。俺にはさっぱりわからないな…。
「まあ、イッセーと木場はいずれわかる時が来る。それまでは自分で考えるんだな」
「お、おう…」
なんか、シンって自分のことになると妙にはぐらかすというか、言い回しが結構遠かったりするんだよな。
まあ、むやみに人の過去にずかずか入るのもなんだしな。
そしてシンは俺たちから離れそのまま一人でゆっくりしていた。
すると、先生が俺に尋ねてきた。
「ところでイッセー。おまえ、女の胸が好きなんだって?」
「はい!!大好きです!!」
そんなこと当たり前だぜ!!
おっぱいは俺にとって生きがいだぜ!!
「じゃあ、お前。女の胸を揉んだことはあるのか?」
先生は両手の指をわしゃわしゃさせながら聞いてくる。
「ええ!!もちろんです」
俺は右手で揉む仕草をする。
悪魔に転生してから部長やアーシア、朱乃さんのおっぱいをもんできたな~。
「そうか、じゃあ、こう―――」
頷く先生は、人差し指を横に突き立てて言う。
「女の乳首をつついたことはあるか?」
先生が指で宙を押すようにする。
女性の乳首をつつく……。
……………………………。
「う~ん」
「どうしたんだイッセー?」
「確かに女性の乳首をつつくのも興味あるんですけど、正直俺としては正統派としておっぱいをもむだけで充分ですね」
「……」
俺の回答に黙り込むアザゼル先生。
何かおかしいことでも言ったのかな?
「あの…先生?」
「いや、そのなんだ…。予想外の返答で少し驚いてな。てっきり『そんなおいしい楽しみ方があったのか―!!』って言うのかと思ったのでよ」
「俺、確かによく周りから変態って呼ばれているけど最近はTPOをわきまえているんですよ?」
「そうか…お前聞いていた噂とはなんか少し違うな…」
「そうですか?」
まあ、TPOをわきまえるがおっぱいと美少女が好きなのは絶対に変わらないがな!!
それに『洋服破壊』も使わないようにしているし。
せめて戦いのときはまじめに戦うぜ!!
俺がそう考えていると女性の風呂から会話が聞こえてくる。
『リアス、またバストが大きくなったのかしら?』
『そ、そう?ぅん・・・。ちょっと、朱乃、触り方が卑猥よ。そういうあなたこそ、ブラジャーのカップが変わったんじゃないの?』
『前のは少々苦しかったものですから』
『はうぅ、皆さんスタイルが良いから羨ましいです・・・』
『そうか…わたしとしてはアーシアのほうがバランスがきれいに撮れているからいいと思うが。アーシアのだってほら』
『はぁん!?ゼノヴィアさん、ダメですぅ!!あっ・・・・そんな、まだイッセーさんにもこんなことされて……』
『ふむ。アーシアのは触り心地が良いな。なるほど、これなら男も喜ぶのかもしれないね』
『でも、テュールさんのスタイルが一番いいと思います』
『確かに胸の大きさ、くびれの細さ、ヒップライン、そして足。見事な黄金律に見えるな…』
『確かにそうよね…テュールさんのスタイルは女性から見ても素敵だと思うわ』
『ん?私の体を何でみんな見てるの?』
『ちょっと触ってみましょう』
『そうですわ』
『って…!?なんでみんな私の体を?…ひゃん!!はぁん!?ぅん・・・』
やばい…この会話を聞いているだけで鼻血がとめどなく出てくるぜ…。
オカ研の女子部員はみんなエロすぎるぜ!!
なんだろうか…無性に女子風呂を覗きたくなってきたな……。
どこかにのぞき穴はないのか!?
「なんだ、覗きたいのか?」
アザゼル先生がいやらしい笑みで聞いてきた。
「わかりましたか…。さすがアザゼル先生」
「堂々としてるな。いや、それこそ男だ。温泉で女湯を覗くのはお約束だ。たがなお前や俺が女子風呂を覗くのはある意味ベタすぎる。どうせなら―――」
するとアザゼル先生はひそひそ声で俺に話した…。
ふむふむ…なるほど……。
…ッ!?
成程この考えはなかった!!
「フフフッ…アザゼル先生中々面白いことを考えますね」
「だろ…?なら俺はあっちをやるから、お前はこっちをやれ」
「わかりました」
俺はアザゼル先生の秘密の指示を実行するためにシンのもとに向かう。
やべ…考えているだけで顔がにやけちまう…。
「なあ、シンちょっといいか」
「どうしたんだイッセー?」
シンは怪しむ気配を出さずこちらに向く。
「ちょっと右手いいか?」
「右手…?まあいいが……」
そして俺はそのままシンの右手をつかみ―――。
「どっせぃぃぃぃい!!!」
女子風呂へとシンを投げた。
「イッセー⁉何をするんだ!!!」
「お前もたまには自身の性欲を開放してこい!!」
俺はそのまま飛んでいくシンを見守る。
そして…。
「アザゼル先生何を!?」
「木場…お前も男なら女性との混浴を楽しんで来い!!」
「うわぁぁぁぁぁぁ!!!」
どうやら木場もアザゼル先生に女子風呂へと投げられたようだ。
これはアザゼル先生発案…『覗かない奴には混浴強制プレゼント作戦!!』だ!!
この作戦は普段性欲を抑えているような奴やまる性に関することがきゅみなそうなやつに強制的に女の子たちとのガチの混浴をプレゼントする作戦だ。
俺やアザゼル先生のような元から変態キャラが覗いてもベタなだけだからな。
シンや木場のような普段からHなこと関することに興味ない奴らが女子と混浴したほうが面白い!!
まあ、俺も混浴してみたかったが、今回はアザゼル先生の提案が面白そうだったので作戦を優先させてもらったぜ!!
さて…どうなりますかな~。
―○●●●●○―
―――ドッボォォォォォォン!!
俺―――神無月進は盛大にお湯にダイブしていた。
イッセーが突然『ちょっと右手いいか?』と言って右手を出したら投げられた。
正直温泉に久し振りに浸かっていたから油断していた。
俺は温泉の底に手を着き、顔をお湯から出す。
「ぶはぁ!!一体何なんだ…」
俺がお湯から顔を出すと木場も同時に顔を出したようだ。
「お前もか…木場」
「うん…アザゼル先生に投げ飛ばされたよ」
まったくあの二人は何を考えているんだ。
てゆうかここは温泉の源泉あたりか…。
俺はそのままたち周囲を見回すと……。
「あら?シンに祐斗いきなりこっちに飛び込んでどうしたの」
「あらあら…イッセー君かと思いましたわ」
「はぅぅぅ‼シンさん木場さん!!」
「シンに木場じゃないかこの二人で女子風呂に来るなんて珍しいな」
「ほぇ?マスターと木場君?どうしてここに…」
目の前には一糸まとわぬオカ研女性陣とテュールがいた。
おいおい…嘘だろ………。
木場はこの状況に気づき全速力で脱衣所に向かった。
…あ、俺もしかして脱出のタイミングを逃したのか……?
「改めてみるとシンの体なかなかいい筋肉がついているわね…触ってみようかしら」
するとリアス部長が俺の体を触りはじめた…。
てか…まず男に裸を見られていることに気づいてくださいよ。
「あらあら…どうせならイッセー君の体を知る前にシン君の体で予行練習しようかしら。ウフフフ」
朱乃さんまで触ってきた。
「こっちを見ないでください!!…で、でもシンさんの体触ってみたい…かも…」
「なるほど。朱乃さん飲みう通りイッセーを知る前にシンの体を知るのもいいな…どれ…」
「え!みんなマスターの体を触っている…なら私も触ろーう」
そして俺はオカ研女子たちとテュールに迫られていた
そして俺は女湯の女性たちにいろいろとされた。
正直イッセーが隠し持っている本みたいなことは起きなかったが……。
俺の中で何かが減った気がする。
そして俺はいろいろされた後俺は元凶である二人に説教をした。
イッセーの修行メニュー…。
二倍くらい厳しくしようかな……。
―○●●●●○―
温泉から次の日。
俺―――兵藤一誠は俺達グレモリー眷属とシン、テュールさん、羽衣はグレモリー家にある広い庭に集まっていた。
まあ、シンから修行のメニューを聴くためだ。
だからシン、テュールさん、羽衣さん以外は皆ジャージ姿でいる。
だが…それよりも……。
「う…ぐ…」
「くっ…」
俺とアザゼル先生は疲れていた。
理由?
きまっている…。
シンのお説教だ。
あの後俺らが温泉から上がった瞬間シンに捕まりそのまま星座をさせられ説教を喰らった。
時間自体は短かったがなんか重さが違った。
まあ、自業自得なのはわかるが…あれはきつかった。
内容は……思い出したくないな……。
メンバーが揃ったことを確認したシンは口を開き修行メニューの説明に入る。
「さて、全員集まったところで説明をするが、今変態堕天使と変態龍帝が疲れ切っているが自業自得なのでほっとく。さて…まず修行内容に入る前に…朱乃さん小猫ちょっと俺の前に来てくれるか」
シンが急に重い口調で朱乃さん斗小猫ちゃんを呼んだ。
一体二人に何があるんだろう。
「さて二人について少し考えることがあってな…。俺も二人の事情は聞いて知っているがそれでも俺はこうしないと気が済まないのでな―――」
すると伸は大きく右手を出し
――――パァンッ!!パァンッ!!
二人のほほを叩いた。
「「え!?」」
って、いきなりするんだシンは!?
「この意味がわかるか…それはフェニックス戦の時自分自身の力を出さずにあの結果を招いた二人の罰だ。正直二人の事情を聴いたときは少し間を置こうとしたが、この罰でチャラにする」
「「……」」
すると二人は重い表情しながら黙っていた…。
あの行為…正直シンに抗議しようと思ったが、シンは意味なくあんなことはしない。
しかもリアス部長や木場、アザゼル先生が黙っているところ見ると何かあるらしい。
アーシアとゼノヴィアも何か言いたそうだが部長に手で止められていた。
朱乃さんに関しては俺は知っている。
だが小猫ちゃんにもないかあるんだろう。
「さて、気を取り直して修行の話をします。先に説明するがこれはあなた方の先を見据えた上と、俺が見てきた皆の可能性を考慮したものです。アザゼル先生のメニューもいいがそれだと伸び悩む確率が大きくなるからです。さて最初はリアス部長です」
最初にシンが指名したのは部長だった。
「リアス部長。貴方の才能、魔力、身体能力はどれをとっても一級品です。仏にあなたが暮らしていてもいずれ最上級悪魔にもなれるでしょう、ですが今すぐにでも強くなりたい。そう思っていますね?」
シンの問いに部長が強くうなずく。
「ええ。私は皆の王として相応しい者になりたい」
「ならまず私がアザゼルの考えたリアス部長のメニューに少し手を加えたメニューをこなしてください。詳細はこの用紙に全部書いてあります」
シンからメニューの詳細が書いてあるメニューを受け取る。
部長は一瞬不思議そうな表情を浮かべたがすぐに納得した表情になる。
「なるほどね…まずは『王』としての資質を高めつつ判断力や戦術などの知識を深めていくのね」
「そういう事です。そしてそれを毎日続けつつもう一つの修行をやってもらいます」
「もう一つの修行?」
部長が不思議そうな顔をしている。
「そのもう一つの修行に関してはグレイフィアさんにやってもらうことにした」
「グレイフィアに?」
「そう、この修行のテーマはリアス部長の強みである『滅びの魔力』を俺がみて、その魔力でできるであろう可能性を全て詰め込んだものです。詳しい内容はすべてグレイフィアさんに伝えてありますので説明が終わり次第確認しに行ってください」
シンが部長の『滅びの魔力』を見て見出した可能性か…。
なんだか俺も楽しみになってきたな。
「次に朱乃さん」
「……はい」
シンが呼ぶも思い返答を返す朱乃さん。
まだ先ほどのシンの言葉が堪えているようだ。
「貴方には自分自身に流れている血と力を受け入れてもらいます」
「ッ!」
ストレートに言われたせいか、朱乃さんは顔をしかめる。
「先ほども言いまし他の出詳細は省かせてもらいますが、確かに朱乃さんは着実に強くなってきています。ですがこれから出会う強敵には現在の”ただの雷”だけでは限界がきます。それももうあなた自身気が付いていますよね。それなら自身の力と血を受入れ光に雷を乗せ『雷光』にならなければ、いつかこの眷属の足を引張ることになります。過去のことを忘れろとは言いません。ですが自分の中にあるものを受け入れてください。おれからいえるのはこれだけです。このことに関して俺を恨んでも構いません。ですが今後リアス部長や眷属に迷惑をかけないでください」
「………」
シンの容赦ない言葉に朱乃さんは応えなかった。
ただ、拳を強く握り、唇を噛んでいた。
俺は信じています。
朱乃さんが変わるのを。
「次は木場だ」
「はい」
「まずは『禁手』を戦闘を踏まえて三日は持たせろ。それでないとせっかくの『禁手』も持続しなければ意味がなくなる。そして剣術のほうは師匠に習うことでいいんだよな?」
「まあ、一から鍛え直してもらうつもりだからね」
木場には使用がいたのか。
どんな人だろう…。
「そして木場の可能性については俺がマンツーマンになって教え込むつもりだ」
木場にも何かあるのか…。
「次はゼノヴィア。おまえはデュランダルを今以上に使いこなせるようにしろ。今のおまえはデュランダルに振り回されている所が多く目立つ。そしてデュランダル乃ような大剣系統の扱いは俺が可能性とともに教え込むつもりだ」
「分かった。指導感謝する」
そして次にシンはギャスパーのほうに向く。
「次、ギャスパー」
「は、はいぃぃぃぃぃ!!」
うわ無茶苦茶ビビっているよ…。
序盤からこの調子で大丈夫か?
「おまえはまず、そのコミュニケーション能力の低さを改善する。そうでなければ話が進まない。あと心の弱さを除けばお前のスペックはかなりのものだ。まずは短期間でコミュ障が治るプログラムを三日でクリアしてもらいそれから思えの可能性についての修行に入る」
「はいぃぃぃぃ!!当たって砕けろの精神で頑張りますぅぅぅ!!」
何故だろうか…。
ギャスパーは当たって砕けるどころか、当たって消滅しそうな気がする。
「続いて、アーシア」
「は、はい!シンさん」
どうやらアーシアはいつも以上に気合が入っているな。
「とりあえず以前ライザー戦前の強化合宿で言った通りのことをやってい帰。そのまま魔力と精神力、身体能力の向上を目指してもらう。そしてアーシアあkん連の可能性に関してのメニューはかなり濃いものとなっているから覚悟して挑むようにしてくれ」
「が、頑張ってシンさんの期待に応えます!!」
まあ、あ基本的な修行は大事だからな。
頑張れ!!アーシア。
「次に小猫」
「・・・・はい」
やはり朱乃さん同様にシンの言葉が堪えているようだ。
「お前はかなり『戦車』の才能はある。強化合宿乃時に俺が教えた体術もよくできている」
まあ、コカビエル襲撃の際にケルベロスを吹っ飛ばすほどのものはあるからな。
戦い素人が言うのも俺だけど小猫ちゃんもレベルアップはしていると思う。
「だが…リアス部長の眷属にはイッセーを中心に木場やゼノヴィアのようなオフェンス人がいて、力や体力とともにお前夜上な奴が多い」
「……それは…承知しています」
「だから俺が与えるのは基本的な身体機能斗戦闘能力の向上を見越したトレーニングメニュー。そして自分自身の力をさらけ出せ。出なければお前はどんどんイッセーや木場たちにおいていかれるぞ」
「……」
シンの言葉に何も答えない小猫ちゃん。
いや…答えないんじゃない答えられないんだ、きっと…。
恐らく何かがある様子だけど俺からは何も言えない。
俺ができるのはただ、頑張れと心の中で応援するしかない。
「最後にイッセー」
ついに俺か!!
「イッセーに関してはこの時点でも驚くぐらいの成長を遂げている。会談襲撃の際に『禁手』に至りそして至ったばっかなのに歴代最強と称される白龍皇を退ける。現時点で魔力以外の観点では総合的に眷属の中でもお前が一番強いといえるだろう」
「そ、そうなのか…。なんか照れるな」
「だが、今後『禍の団』と戦うのはそれでも足りない。だからお前にはほかの皆よりも管理濃い修行のメニューにした」
なるほど…。
たしかに会談襲撃の際のあの鎧や武器には圧倒的に強い。
それに『禁手』至ってもまだ足りないのは今の俺もわかっている。
「そしてお前にはほかの皆と違い戦闘経験がまだ浅い。だから今回はアザゼルのメニューを少々流用してコーチを俺含め四人についてもらうことにした」
シン以外に三人コーチがつくのか…一体…。
「まずはここいるテュール、そして羽衣だ」
テュールさんと羽衣か…。
テュールさんとは毎日手合わせっしkているからわかるけど羽衣とか…なんか少し怖くなってきたな。
だってコカビエルの攻撃をいとも簡単に防ぐ実力の持ち主だし。
「さて、もうそろそろ来てもらう時間なのだが…」
シンは上を見ながらつぶやく。
四人目のコーチなのかな……。
俺は空を見上げた。
すると、俺の視界にデカい影が!
こっちに猛スピードで向かって来ている!!
―――ドオオオオオオオオンッ!
そのでかい影は地響きを鳴らしながら俺の目の前に着地した。
デカい!
十五メートルはあるんじゃないか!?
これは――――ど、ドラゴン!?
「すまない少々遅れてしまった」
ドラゴンがしゃべりだした。
てか、このドラゴン…確か冥界入りしたときにシンたちが相手にしていた五大龍王乃元一角のタンニーンさんじゃないか!!
え、もしかして四人目のコーチって…。
「そしてイッセー四人目のコーチの『魔 龍 聖』タンニーンだ」
まじかよ…よりもよって龍王なんて…。
「サーゼクス殿とそこの会談の英雄に頼まれてな。まさかドライグの宿主を鍛えることになるとはな。長生きをするもんだ」
「イッセー君、ファイト」
木場が俺の肩に手を置いて爽やかなイケメンフェイスで言ってきやがった!
殴りてぇ~!!
「さてこれにて、修行の内容の発表は終わりだ。イッセー以外は俺ぞれ修行場所を伝えるから聞き終わったらすぐに修行に取り組むように。そしてアザゼルにはみんなお修行経過を見てもうことになっている」
やべぇ~。
なんか俺だけ死亡フラグがビンビンに立っている気がするぜ…!!
「あ、リアス部長。青子にある四つの山に囲まれた敷地内すべて借りていいですか」
「そうね。好きに使ってちょうだい。イッセー、絶対に生きて帰ってくるのよ?」
「…はい……」
そして俺は地獄よりも恐ろしい修行に身を投じるのであった。
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