イナズマイレブン~クロスライジング~
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到着!漫遊寺中!
前書き
ついに京都に到着した心美たち。
しかし、到着早々新手が⋯?(笑)
長い間、キャラバンで揺られてた私たちはついに終着点へ到着した。
「やっと、ついたっス~」
私たちがキャラバンから降りると同時に、壁山くんがそう呟く。
「ホントだぜ、お前の横に座ってる俺の身にもなりやがれ、隣でうっぷうっぷやりやがって⋯」
染岡くんも壁山くんにそう言いながら、口に手を当てて出てきた。
「もー、そんな汚い話やめなよ」
私も流石に声を掛ける。
「確かに女の子が居るのにする話じゃないよな」
「あたしも一応女なんだけど」
黒薔薇くんがそう言った後に、塔子ちゃんが黒薔薇くんに言う。
「す、すまない、悪気はなかったんだ!」
「あはは、なに本気で謝ってんのさ!あたしはそういうの全然気にしないって!」
うまく塔子ちゃんに弄ばれた黒薔薇くんは、苦笑いを浮かべながら固まっていた。
「ったく、いつまでお喋りしてんだよ、おら行くぞ」
アツヤくんが痺れを切らして、歩いていくと
「「「きゃぁぁ❤イケメン❤❤」」」
そういう黄色い声が響き渡り、若い女の子にアツヤくんは瞬く間に囲まれてしまった。
「おい、てめえらどきやがれ!」
アツヤくんの抵抗も虚しく
「「「きゃぁぁ❤そういうワイルドなところ!さらに惹かれちゃう!」」」
アツヤくんが困ったように、こっちを見て叫ぶ。
「おい兄貴!どうにかしてくれ!」
「しょうがないなぁ」
そう言い吹雪くんは女性の群れへ突き進んでいく。
「誰よ⋯私たちの邪魔をするのは!ことによっては生かして返さないわよ!!」
気配に気づいた女性たちは吹雪くんを確認すると硬直してしまった。
「あ⋯ああ⋯、超イケメン⋯⋯❤」
吹雪くんは女性たちに、さわやかな笑顔を振りまくと声を掛けた。
「お嬢さんたち、ごめんね、僕たちこれから行かないといけないところがあるんだ⋯。だからアツヤを開放してくれないかな?」
「「「はい❤❤❤」」」
吹雪くんが声を掛けると、すぐに相手は落ちてしまう。流石、雪原の王子⋯。
そして吹雪くんは追撃を仕掛ける。
「僕たちさっき京都についたばっかりで、全然わからないんだ⋯。よかったら漫遊寺中に行きたいんだけど案内してくれないかな?」
「「「はい、喜んで❤❤」」」
吹雪くんに掛かれば、こんな展開、朝飯前である。
「ありがとね君たち、おかげで助かったよ」
「「「お役に立てて良かったです❤」」」
「うん、じゃあバイバイありがと~」
「「「は~い❤」」」
女性陣に案内してもらった私たちは無事に漫遊寺に到着した。
「さ、流石は吹雪くんだったね」
私がそう言うと吹雪くんもこっちを向いて笑う。
「まあよくあることだからね」
そういうと吹雪くんは話を続ける。
「ここが漫遊寺中なんだ~、なんか京都っぽい建物だね」
吹雪くんに続き私たちは漫遊寺の門をくぐっていく。
「「「ふっ!はっ!せいっ!」」」
私たちが門をくぐった先には、グラウンドでトレーニングをしている漫遊寺中の生徒の姿があった。
「すげえな、これが漫遊寺中か」
黒薔薇くんがそう呟くと、鬼道くんが応える。
「この際だから言っておこう。漫遊寺中学は帝国学園に匹敵する実力を持っていて、裏の優勝校と呼ばれているんだ」
「え、あの帝国学園に!?」
私は鬼道くんの言葉に驚きが隠せない。それと同時に疑問が私の脳裏をよぎった。
「でもそんなに強いならなんでフットボールフロンティアに参加していなかったんだろう?」
私の疑問に鬼道くんが答える。
「漫遊寺中学は、スポーツは身心を鍛える為の物として、ストイックな姿勢をとりフットボールフロンティアには興味がなく出場しないとしていたからだそうだ」
鬼道くんがみんなに説明していると
「その方が説明された通りです」
私たちに話しかけてきたのは、長身老け顔の頭にオレンジのバンダナを巻いている男だった。
「あなたは?」
円堂くんは、その男性に問う。
「ご挨拶遅れて申し訳ありません。私は漫遊寺中サッカー部キャプテン、垣田大将と申します。この度は我が校にどのようなご用件で?」
そう垣田さんが話すと、円堂くんが答える。
「実は⋯⋯⋯」
「ふむ、あのエイリア学園は漫遊寺中を狙っていると⋯」
円堂くんが垣田さんにエイリアについて伝える。
「ああそうなんだ!ここに来るイプシロンを倒す為に俺たちは来たんだ!」
垣田さんは円堂くんの言葉を黙って聞くと、口を開いた。
「有難いお話ですが、お断りさせていただきます」
「え?」
垣田さんの言葉に円堂くんは驚く。
「例え宇宙人だとしても誠心誠意心を込めて破壊をやめてくださるようにお願いすれば、伝わる筈です」
「あいつらはそんなのが通用する相手じゃねえと思うがな」
アツヤくんがそう言ったが、私もそう思う。
「まあ長旅でお疲れでしょう。お上がりください」
垣田さんの言葉に甘え、垣田さんの後に付いて行っていたときだった。
「おわっあ!!」
ストーン!!
私たちの視界から垣田さんが消えたと思ったら、誰かが作ったであろう落とし穴に落下していたのだ。
「ウッシッシッ!!やーい、引っかかってやんの~!」
その声の先を確認すると、そこには小悪魔のような形の藍色の髪で、小柄な少年がいたのだった。
後書き
天空橋「落とし穴痛そう~」
黒薔薇「とんだやんちゃ坊主だな」
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