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とある3年4組の卑怯者

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登場人物紹介

 
前書き
 本編に入る前に主要登場人物の整理をしておきます。 

 
 藤木茂(ふじき しげる)
 清水市の入江小学校に通う3年4組の男子。気弱でドジな性格でそれが災いして「卑怯者」と呼ばれるようになってしまった少年。しかし、その分優しい心の持ち主でもある。同じクラスの笹山に好意を寄せているが、なかなか思いを伝えられない。また、花輪の別荘で出会ったリリィという少女にも好意を寄せ、後にラブレターを出すも、忘れられており、一時は諦める。
 クラスで最も背が高い。特技はスケートで、その卓越した技術は皆が一目置くほどである。

 リリィ
 父親はイギリス人、母親は日本人のハーフの少女。花輪家の別荘で藤木と出会った。後に藤木からラブレターを送られるも、藤木のことが誰だかを覚えていなかった。藤木と彼女の縁は完全に切れたとされていたが・・・。

 笹山かず子(ささやま かずこ)
 3年4組の女子。とても優しく、温厚な性格。その優しさゆえに、藤木から好意を寄せられるも、その想いに全く気付いていない。が、藤木とは彼の思い切った行動に感心したり、責められたときに彼を庇うなど、なんだかんだで仲が良い。藤木のことを悪く思わず、数少ない藤木の理解者でもある。

 永沢君男(ながさわ きみお)
 藤木の親友だが、藤木のことをすぐ卑怯呼ばわりしたり、嫌味を言ったり、絶交宣言をしたりなど、彼には藤木は単なるクラスメイトとしか考えていない。過去に家が火事にあったトラウマを持つ。人が頭の中で考えていることを見抜くほど恐ろしい洞察力がある。クラスメイトの城ヶ崎とは犬猿の仲。
 家では弟を可愛がり、家族を気遣うなど優しいお兄ちゃんである。

 城ヶ崎姫子(じょうがさき ひめこ)
 笹山の親友で、クラス一の美女。その反面、気が強く、言いたいことははっきりと言うために、敵も多い。特に永沢とは非常に仲が悪く、事あるごとに対立している。

 吉川みどり(よしかわ みどり)
 藤木達とは別の学校に通う女子で、まる子の友人。自身の学校では友達がいないことに悩んでいる。スケートをしている藤木の姿を見て惚れて以降、藤木に好意を持っている。都合が悪いことが起きるとすぐに泣いてしまう泣き虫。礼儀正しく、常に敬語で話す。

 さくらももこ
 3年4組の女子。「まる子」というあだ名を持つ。みどりと藤木を引き合わせたのは彼女であり、度々二人の仲介を引き受けている。

 穂波たまえ(ほなみ たまえ)
 まる子の親友。

 花輪和彦(はなわ かずひこ)
 大金持ちのお坊ちゃまで女子からの人気も高い。外国語かぶれの口調で話す。

 みぎわ花子(みぎわ はなこ)
 クラスの女子で、花輪に非常に好意を寄せているが、花輪からはその熱苦しさで気味悪がられている。

 丸尾末男(まるお すえお)
 クラスの男子。学級委員としての仕事に命をかけている。

 浜崎憲孝(はまざき のりたか)
 通称「はまじ」。お調子者ではあるが、情に厚い一面もある。

 冨田太郎(とみた たろう)
 通称「ブー太郎」。語尾に「ブー」というのが口癖。

 山根強(やまね つよし)
 藤木の友人。胃腸が弱い男子だが、心に熱血さを秘めている。

 小杉太(こすぎ ふとし)
 食いしん坊の少年。いつも食べ物や食べることしか考えていない。

 山田笑太(やまだ しょうた)
 クラスのバカ男子。いつも「アハハハ」と笑い、「だじょ~」が口癖。

 野口笑子(のぐち えみこ)
 暗い感じの女子。しかし、お笑い好きであり、抜け目がない。「クックック・・・」と笑う。
 
 

 
後書き
 では、本編をお楽しみください。後書きには次回予告を入れたいと思います。 
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