ハイスクールD×D 異界黙示録の機晶神
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第四章:停止教室のヴァンパイア/転螺拳の火在輪
Change7:彼は何者か?~Compensation for strength~
「さて…明日の会談参加するべきかどうかだが…。二人の意見を聞きたい」
今俺は地下施設の隅っこに主任を呼んで、スカーレットハートと計三人で愛s他の会談について意見交換をしている。
正直予想以上三大勢力の幹部たちが俺について情報を探し回っている。
俺には目的があるため俺自身に関する過去の情報や技術が流出するのは極力避けたい。
実際最も俺が恐れているのは俺の世界の技術の流出だがな。
まあ、この話はあとにして、まずは二人の意見を聴こう。
『そうだね~。正直ご主人の経緯を聴く限り三大勢力以外にもご主人の情報を知りたがっている勢力は多くいそうだしね~。だが、こちらはこの世界についてあまりにも情報不足なとこらがあるからね~。正直俺だけじゃ判断がつかないな。ギャハハハハ!!』
『そうね、あまり私たちの情報が露見するのは露見するのは嫌だけど、こちらもこの世界情勢について知らなすぎる点が大きいわ。正直私も答えは出せないわ』
どうやら二人は俺と同じことを考えていたらしい。
だが、こちらの技術情報に関しての露見は手段を選ばなければ何とかなる。
そしてこの世界の情報はどうしてもあちらの異形側に聞くしかない。
それなら……。
「二人の意見を聞いて、考えが固まった」
『決まったのかい?なら聞かせてくれと。御油人の進む道を』
『ええ、あなたはこの会談に参加するのかしら?」
「俺は今回の会談、参加しようと思う」
『参加するに至った理由は何だい?ご主人』
「万が一こちらの情報が流れても、俺らが手段を選ばなければ何とか流出の抑制は何とかできる。だが今の世界の情報はこちらで独断で集めるのは正直難しい。なら三大勢力の幹部たちと友好関係を結び情報を集めたほうがいいと思ったからだ」
『なるほどね。確かにそれならこちらが対処すれば早い話で済むし、なおかつ三大勢力のお偉いさんと友好関係を結べればこちらが危うくなっても助けてくれる可能性が上がるからね』
「そういう事だ。それと主任、あんたはどうする?」
『おじさんかい?そうだね~俺としては今回は遠慮させてもらうよ。できればおじさんの登場は派手な戦場でお披露目と行きたいからね~。ギャハハハハ!!』
「そ、そうか…。なら会談中外側からのフォローは頼んだぞ」
『オーケー、ご主人。それと例の二つ目の試験兵装の使い心地はどうだった?』
「ああ、なかなか”機動性に優れた装備”だな。かなりいい」
『よかった!!なら今後戦闘するときはその装備でごみ虫どもを殲滅しちゃってね。ギャハハハハ!!』
「ああ。できる限り期待にそえるよ」
こうして俺は会談に参加することにした。
―○●●●●○―
会談が行われる深夜、コカビエル襲撃の件に関係しているみんながオカルト研究部部室に集まっていた。
ちなみにテュールは急な義手の不調により家に留守番となっている。
ちなみに会談が始まる前だが会談場所である学園の周りに強力な結界が張られていた。
どうやらリアス部長によると会談が終わるまで誰一人として中には入れなく、そして結界外から出られないようになっているらしい。
更には悪魔、天使、堕天使それぞれの幹部の護衛たちがそれぞれこの学園前に待機していてる。
だが、それよりもあの結界に何か細工がしてあることが気になる。
一応、結界を見たときにある程度解析をしてみたのだがわかりにくいように…いや巧妙に隠された細工がしてあるのが分かった。
だが正直この細工がどのようなものかがわからない。
まあ、頭に停めておこう。
「ギャスパー、今日の会談はとても大事な行事なの。時間停止の神器を制御できない貴方は参加することはできないの。ごめんなさいね」
ギャスパーは神器が暴走する恐れがあるため部室で残る残る事になっていた。まあ、当然といえば当然だが。
「ぎゃすぱーといったな。大丈夫じゃ、この妾がついておるからのう」
「ギャー君、大丈夫。私もいるから」
まあ、羽衣と小猫がいる限り大丈夫だろう。
「なんか、色々と心強すぎて逆に緊張してきましたぁ~」
ギャスパーが不安そうにしているとイッセーがギャスパーに穴あき紙袋を被せた。
穴の開いたところから怪しい赤い輝きを放っている。
何だろうか、イッセーに昔借りたバイオレンスゲームに出てきたチェンソーを持ったキャラクターに一瞬デジャブを感じた。
「なんだか落ち着きますぅ~」
まあ、本人が満足しているなら満足だろう。
「それにしてもシン?なんであなたはうちの制服じゃないのかしら?」
リアス部長が俺の服装見て質問してきた。
そう、今の俺の服装は駒王学園の制服ではなく、ライザーの件の時に来ていった服装だ。
もちろん主任と初めて会った時に追加された装備を付けているが。
「まあ、俺は学園の制服よりもこっちのほうが落ち着くので。それに万が一襲撃者にでも襲われたらこっちのほうが対応しやすいですから」
「そう…ならいいのだけれど」
この格好違和感が変なのか?一応ちゃんとした戦闘服なのだが。
『まあ、普通の人から見ればコスプレイヤーに見えるわね。でも私は嫌いじゃないわよあなたの格好。むしろ私の趣味と合致しているわ』
そうなのか…?
まあ、ほかの人から異論はないようだしいいか。
「―――さて、行きましょうか」
そして俺たちは三大勢力の会談がある会議室へと向かった。
―○●●●●○―
「―――失礼します」
リアス部長が会談の会場となっている会議室のドアをノックし、入室する。
開けた先には、階段用に特別に用意したであろう中世の豪華絢爛なテーブルを囲むように各陣営のトップが真剣な表情で座っている。
しかし一つ席が空いているのは何のためだろうか?
悪魔側は、ザーゼクス・ルシファー、セラフォルー・レヴィアタン、会談用のお茶の給仕係のグレイフィアさん。
天使側はミカエル、ガブリエル。
ガブリエルに関しては俺と顔があった瞬間顔を赤く染めてしまった。
堕天使側はアザゼルと白龍皇ヴァーリがいた。
………。なるほど結界の細工は奴の仕業か。さて何を仕掛けるか、警戒をしておこう。
「さて、さっさと会談を始めるぞ…って言いたいところだが、神無月シンお前さんは空いているこの席に座ってくれ」
「ん?なぜ俺が…?」
「お前さんはどこにぞ属していない人間だ。しかも今までの戦績を見ればその席に座るのが妥当だろう?」
まったくそういう事か…。まあ、質問されるであろう内容は変わらんからいいか。
「ではお言葉に甘えさせてもらおう」
俺はそのままアザゼルがさした席に座る。
「では、会談を始めよう」
こうしてサーゼクス・ルシファーの一言で会談が始まった。
―○●●●●○―
「この会談の前提条件として、この場にいる者達は『神の不在』を認知している」
サーゼクス・ルシファーはそう言うと会場にいる皆を見渡す。
まあ、これを知らない人間がここにいるわけないからな。
俺を除き神の不在を知ってしまったみんなが参加させられているのだから。
そして三大勢力の話が徐々に進んでいく。
「と言う様に我々天使と教会は……」
「そうだな、その方が良いかもしれない。このままでは確実に三勢力とも滅びの道を言いてしまうだろう……」
「ま、俺らには特に天使や悪魔を嫌う根本的な理由はないけどな」
悪魔、天使、堕天使のトップたちが現状の確認や今後どのようになっていくかを話し合っている。
まあ、最初はアザゼルが作ったコカビエル襲撃の件についてののレポートがひどすぎる、などの会話などがあった。
だが会話のワードに『緋き結晶の英雄』や俺の名前が挙がっている。
どうやら尊大勢力のお偉いさんにとっては俺はかなり注目の的らしい。
そして話が進み三天龍の内、赤龍帝と白龍皇の二人はこの現状で何をしたいのか?という質問に変わっていた。
「「さて俺達、三竦み外側にいながら世界を動かし壊せるほどの力を持つ三天龍のうち、赤龍帝、そして白龍皇。お前らはこの状態で何をした以下聞きたい。まずはヴァーリ、おまえの考えは?」
「俺は強いやつと戦えればそれでいいさ。彼のような強者ならなおさら戦いたいね」
俺を見ながら答えるヴァーリ。
「たく、お前は…… 長生き出来ねえ奴の考えだぞ?それは」
「別に長く生きるつもりは無いさ、戦えればそれでいい」
正直、俺としては不用意な戦いは避けたいところだ。
正直奴は力を持て余しているタイプだ。
こうゆうやつが何をしでかすかわからないところが質が悪い。
まったく…またいらんものに好かれたな。
「はぁ……赤龍帝、兵藤一誠。お前はどうだ?」
「俺ですか…?そうですね、できれば争いたくはないですね。俺は仲間と平和に過ごせればいいです」
イッセーにしては珍しい回答だな。
てっきり、質問に戸惑うかと思ったがなかなか肝が据わった回答だな。
まあ、三大勢力の会談中に女性陣の胸部を鼻の下を伸ばしながら見ていたから根本的なところは変わっていないがな。
しかも熾天使ガブリエルの胸部に対して拝んていたし。
まあ、そこはイッセーらしいか。
「ここで話を脱線するようで悪いが俺はこの会談で一つ質問したいことがある。まあ、大方悪魔側と天使側も俺と同じような疑問を持っているはずだがな」
いままでの気の抜けた態度とは違い急に真剣になるアザゼル。
「ええ、ここにいる皆さんが一番気になることのようですしね」
「アザゼル、言ってみてくれ」
この状況と三大勢力の意見の合致…どうやら質問されるのは確定みたいだな。
「ああ……。神無月シン、お前は一体”何なんだ?”」
アザゼルの一言に会場にいる全員が俺へと視線を向ける。
正直予測はしていたが、まさかこんな直球に聞かれるとはな。
「ヴァーリから話は聞き、映像を見た。正直コカビエルを追い詰めるならまだしも肉ごと消し去るなんて芸当、正直人間の神滅具所持者でも相当な鍛錬を積まなければできないことだ」
「そうですね。私も報告を聞いて驚きました。サーゼクスいわく『“現代の科学技術を凌駕した超兵器を扱う兵士》”』と聞いていましたが、いくらそのような不明な力でも厳しではずなのに…神無月シンあなたは一体―――。」
「そうだ、確かに君はライザーの眷属をあっけなく全滅さあ得た事実はあるがコカビエルまで倒してしまうと、正直君の存在を疑わざる負えない」
三大しい力のトップが俺に質問を投げかかる。
「一応お前さんに先に謝っておく。一応ヴァーリの報告を聴いたあたりからお前さんの身辺や経歴について少し調べさせてもらった。だが出た結果は、親はおらず孤児、だが奇跡とも呼べる才能を国から認められ一人暮らしを許された未成年者、しかもその力を手に入れた経歴、形跡、情報すべてに関して不明。それなのに、お前はこの学園した時からザーゼクスの妹が人街であることを知っており、しかもあのコカビエルを倒すほどの実力・・・・おまえはどうやって、そこまでの力を手にいれた?」
おやおや、まさか俺の経歴が洗われているとは。しかも俺が一人暮らしをしている理由まで…。一応国家機密なんだがな。
しかし、こうまで言われると何か一つでも答えない限り三大勢力との信頼関係を結ぶのはいささか厳しくなったな。
さてこの状況同のように打破するか…。
『なら体のことだけ話せばいいじゃない?』
スカーレット?
『目的が言えない現状、ならあなたの状態を少しは開示するしかない。なら一番デメリットが少ないのはあなたの体について説明することよ』
成程。それは考えもしなかったな。
確かに目的や自分が扱っている技術が開示できないならせめて自分がどんな存在かを見せればそれで納得するはずだな。
この体なった経緯を聞かれたら適当なごまかしを入れるか。
「わかった。なら俺がどのような存在か話そうか…」
「「「っ!!」」」
俺が沈黙を破り話し始めると周りがより一層、真剣な表情になった。
「まあ、話すよりも見せたほうが早いな……よいしょっと……」
俺は来ていた装備の上着の部分だけを脱ぎ始める。
「「「え?」」」
「まあ、証明するには邪魔だからな上着だけ脱がさせてもらう。まあ見たくないなら見なくてもいいが」
俺は説明を入れて脱いでいるが……。
「はうぅぅぅ~///」
「うわぁぁぁ」
アーシアとガブリエルがなぜかほほを赤く染めた。
まあ、二人とも男性への耐性がないということでいいだろう。
そして脱ぎ終わるとみんなの視線がより一層俺に向けれれた。
俺の上半身には筋肉がよくついているのだが、おそらく注目したのはそこじゃないだろう。
「おいおい…これは一体なんだよ……」
アザゼルが言葉を漏らす。
そう俺の上半身には人間にはついていないものがある。
まずは方と腕と胴体と首の付け根に機械的な処置をほどかされたかのようなライン、そして胸の中央は六角形の機械部品が露出している。
そして俺は上半身の皮膚を消す。
すると……。
「「「なッ!!!!????」」」
この場のみんなが驚くのは無理ないだろう。
人間の形を見せるための最小限の機械骨格、ほとんどの部品がない腹部、そして緋色に輝く瞳のようなカメラアイ人型機械人形のような頭部なのだから。
「見ての通り、俺は超越した兵器を扱うため体の100%を機会に変えた存在。まあ言いやすくするなら人型兵器って解釈でいい」
俺は腕を広げながら説明する。
みんな俺の正体を見てそれぞれの反応をしていた。
三大勢力の幹部たちはなぜか納得しているが驚いており、ほかのみんなは開いた口がふさがらないような感じだった。
まあ、当然といえば当然か。
幹部たちを除けば、ほかのみんなは俺を人間として見ていたからな。
「おまえ、その体は一体……」
「先ほどサーゼクス・ルシファーが言っていてでしょう。『“現代の科学技術を凌駕した超兵器を扱う兵士”』と。当然そんな代物、生身の人間が扱えるわけがない。なら簡単なこと人間自体を改造すればいい―――。まあ、その結果がこれです」
「君はいつからその体に……」
「いつか…か、残念ながら俺がいつこうなったかは記憶がないんでね」
「「「………」」」
この場にいる全員が沈黙する。
まあ、少なからずこれを見たってことは、みんなの精神はかなり乱れているだろう。
何せ見た目だけなら殺人ロボットのような姿なのだからな。
さてこの姿を見て、ここにいる皆はどう思うのか………。
すると意外な人物が沈黙を破った。
「俺は…あいつを……。神無月シンを親友だと思っています」
イッセーだった。
そしてイッセーにみんなの視線が行きイッセーはそのまま話し始める。
「シンがどんな存在でも俺にとっては親友です!!だって、今までの事件はこいつが全部解決してくれたようなものです。本来なら助ける義理もない俺や部長やみんなを脅威からたびたび救ってくれたのは紛れもないこいつなんです!!!だから俺はシンがどんな存在だろうと、どんな姿であろうと、俺はこいつの親友です!!」
周りのみんなが驚いた表情をする。
いや……、正確には一番驚いているのは俺だ。
こんな姿を見ても一切の不信感も出さずに、こんななりの俺を”親友”だと言ってくれた。
なぜだろうか…。イッセーの言葉を聞いた途端なぜか少しうれしいと思ってしまった。
「そうね。イッセーのいう通りです。彼――神無月シンは私たちグレモリー眷属の危機を何度も助けてくれました。彼には何も得るものがないのにです。だから私グレモリー家次期当主、リアスグレモリそして眷属一同は神無月シンをかげないの仲間と思っています!!」
リアス部長の一言でオカルト研究部の面々が真剣な眼差しで三大勢力の幹部たちに訴えかける。
「そうです。彼は学園生活においても、また裏の活度においても様々なところで助けられました。私シトリー家次期当主、ソーナ・シトリーも彼を大切な仲間と思っています」
ソーナ会長まで……。
なぜだろうか…この人たちは悪魔と称されているのに、俺にとっては暖かい人間のように思えてしまう。
成程…もしかしたら俺はこの人たちに自然と引き寄せられていたのかもしれな。
「さて、これを聴いてサーゼクス、セラフォルー、ミカエル、ガブリエル?」
「アザゼルまったく人が悪いな。これを聞いたら私たちは信じるしかないじゃないか」
「そうよ!!ソーナちゃんが信頼しているもの!!悪い人ではないわ☆」
「そうですね、ここまで多数の人から信頼を得ているのですから認めざる負えませんね」
「その通りですね。彼はここまで多数の皆さんに信頼されています」
「まったくそろいもそろって…まあ、俺も同じ意見だけどよ」
すると幹部たちは俺に視線を向け頭を下げる。
「すまないな。こんなことを聴いてしまって。本来なら言いたくないことだとわかっていたんだがな、ここにいる幹部たちを代表して謝るぜ、神無月シン」
アザゼルが謝罪を述べた。
まったく、ここには善人しかいないのか?って思ってしまうな。
それにここにいる幹部たちがなぜそれぞれのトップに立っているのかが理解できる。
「別に謝罪なんていいです。あくまで質問したのはそちらで答えたのは俺だ」
正直感謝しているが、今この場で表すようなことじゃない。
そして俺は再び姿を戻し装備を装着した後席に座り会談が再開した。
それから、三大勢力の和平の件がアザゼルの口から出された。
まあ、それを出したのはアザゼルであったため少々会場がざわついたが、話は順調に進んだ。
それと、アーシアが教会から追放された真実もミカエルから話されたがアーシアはそのことpに関してはあまり未練はないようだ。
そして……。
「アザゼル、貴殿は神 器を集めているようだが?」
サーゼクスがアザゼルに問いかけていた。
「まぁな。神器の研究は俺の趣味だからな。・・・だがな、神器を集めていたのはとある存在を危惧してのことでもある」
「とある存在? それは、まさか――――」
サーゼクスが言いかけたとき……。
「やはり……か」
俺はそのまま席を立ち上がり窓に駆け寄る。
もちろんこの行動にこの会場のみんなが驚いていた。
まあ、この状況現在の以上に気づけているのは俺だけ―――、いや一人だけ一際冷静な奴がいるな。
しかもあの時の細工につながっている人物とはな。
「シン!? 突然窓のほうへ駆け出してどうしたの?」
とりあえず俺は俺が感じた以上を簡潔に話す。
「簡単に言います――――敵襲だ」
俺がそう言い放った瞬間、本来なら感じるはずがないある攻撃を感じとった。
そう――”この世界にはありえない攻撃”を。
「――――ッ!?」
俺は動揺しながらも振り向く。
「どうしたんだ!?皆ッ!!!」
会場にいる一部の奴らが虚ろな目をしながら倒れこんでいた。
―○●●●●○―
現在、会談の会場では倒れている者と動けて居るも者に分かれていた。
とりあえず三大勢力の首脳陣とグレイフィアさん、ヴァーリは動けている。
そしてオカルト研究部とソーナ会長のほうは―――。
「無事なのは、私とイッセー。それと祐斗とゼノヴィアだけね」
リアス部長が確認を取っていた。
ちなみに倒れた者は、アーシア、朱乃さん、同席しているソーナ会長と真羅副会長だ。
「上位の力を持った俺たちはともかく、リアス・グレモリーの騎士二人は聖魔剣と聖剣がこの現象から防いでくれたようだな、そして、リアス・グレモリーが動けるのは例の現象が起こる寸前、赤龍帝に触れていたからだろうな」
アザゼルが今の状況を説明する。
窓の外を見ると黒いローブを着こんだ魔術師みたいな連中が次々と現れている。しかもローブの中央に獅子のエンブレムが彫られた機械を付けていた。
あの機械も本来ならこの世界にはないものだがな。
しかしこうも状況が状況だ。
さらにはなぜ、あの世界の兵器をなぜ所持して使っているのかがわからない。
そして、あの機会が本物であればこの場のほとんどの皆が抵抗できないまま殺される。
だが、冷静にいられる俺だが、一瞬にして切り替わる。
―――だれだ…この世界に『貴なる兵器』を持ち込んだクソどもは……ッ!!
俺は久しぶりに堪忍袋の緒が切れていた。
なぜ、あの兵器が…この世界において持ち込んではならない兵器が持ち込まれているッ!!
「シン…?どうしたんだよそんな怖い表情をして」
どうやら今の俺は表情まで歪んでいるようだな。
「どうやら、その表情この現象に覚えがある…いや知っているようだな、神無月シン」
アザゼルが俺を見ている。
知っているも何も…これは俺がいた世界にあった兵器だ。
だが…それよりも―――。
俺は高速である奴に攻め入る…。
そいつの名は―――ヴァーリ。
「――――ぐはぁぁッ!?」
俺はヴァーリに攻め入ったまま背後を取りそのままヴァーリの背中に蹴りを入れた。
――バギィィィィィンッ!!!
そのままヴァーリは窓を突き破り学園の校庭の中央に吹っ飛んだ。
「な、なにをしてるんだ!!神無月シン!!!」
アザゼルが動揺していた。
そして俺は今の状況を簡潔に話す。
「白龍皇は、十中八九この会談の詳細を今俺たちを襲撃している敵に教えていた」
「何故、そう言い切れるのですか?」
ミカエルが質問する。
「確証は二つ。まず会談が始まる前にこの結界に巧妙に仕組まれた出入り口が仕込まれていた。その仕込まれた痕跡をたどると白龍皇が当たった。まあ出入り口に関しては今わかったことだ。そして二つ目はこのわけのわからない状況下で明らかに冷静すぎる。以上だ」
「なるほど…な。まさかあいつが裏切るなんてよ……」
「まさか会談前から仕組まれていたとは」
「どうやら敵にいっぱい食わされたようだね」
幹部たちは話し合っていた。
それと旧校舎のほうは無事の用だな。
反応を見る限り三人とも健在のようだ。
なら…俺がやるべきことは一つ。
「三大勢力の幹部、今から協力して全力でこの場にいる全員を守るように防御結界を張れ」
「今そうするところだが…ってちょっとお前どこに行くんだ?」
俺は先ほど蹴り破ったところに移動する。
そして俺は一言告げる。
「あの軍団を全員――――」
「――――肉片残らず、駆逐する」
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