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Blue Rose

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第五十一話 神戸に戻ってその九

「いや、多過ぎ?」
「そうよね」
「クラスの女の子全員っていうのはね」
「無理あったかも」
「十三人いたら」
「多過ぎたかも」
「今更言うけれど」
 こんなことを話すのだった。
「幾ら何でも」
「座るのもちょっと苦労ね」
「食べもの飲みものもあるし」
「狭いのが困るわね」
「これは」
「まあ今更言ってもだから」
 その家の娘が行ってきた。
「だからね」
「もうそこは我慢して」
「飲んで食べて騒いで」
「それで過ごすのね」
「今から」
「そうしましょう」
 こう言うのだった。
「お酒もあるし」
「お酒はまあね」
「ないってことでね」
「私達まだ未成年だから」
「そこはね」
「ジュースだけってことで」
「そう、ただお酒の量は多いから」 
 優花も言う、いつも通り女の子らしい服である。優花はオードブルや菓子類、ジュースと一緒にあるワインやビールを見て言うのだった。
「飲みきれない位にね」
「確かに多いわね」
「一升瓶も何本もあるし」
 日本酒がだ、見れば焼酎も二リットルのパックがある。
「それのせいで手狭にもなってるけれど」
「お酒も飲むのね」
「これから」
「そうよ、そのお酒もたっぷりあるから」
 だからだというのだ。
「楽しめるわ」
「じゃあ卒業記念で」
「今から飲みましょう」
「お菓子もオードブルも楽しんで」
「ジュースもね」
「それじゃあ皆」
 各自紙コップに飲みものを入れていく、大抵の娘がジュースではなく酒を入れた。ビールやワイン、それに日本酒等をだ。
「今からね」
「ええ、乾杯ね」
「それね」
「そうしましょう」
 こうしてだ、全員でだ。
 紙コップを打ち合わせてだ、全員で一口飲んでだった。
 酒を飲んで菓子もオードブルも楽しむ、ソーセージやサンドイッチ、唐揚げやフライドポテトといった軽いものがだ。 
 次々に食べられていく、そうしてだった。
 優花はワインを飲んでいくがだ、クラスメイト達はその彼女を見て言った。
「優ちゃん飲む方?」
「さっきからワインどんどん飲んでるけれど」
「お酒強い?」
「ひょっとして」
「ええ、お酒はね」
 実はとだ、優花はクラスメイト今日までそうだった彼女達に答えた。赤ワインを他の娘達に比べて速いペースで飲みながら。 
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