ブレイブソード×ブレイズソウル〜千年純恋歌〜
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零部
七章
夜ノ黒蝪
花の都サイセイ
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「主・・・ここにあの娘が・・・妖姫が居る」
蝶の髪留めをした黒い髪の魔剣少女が主と呼ばれた少年にそう言いながら震えていた
「凜々蝶、君は僕が守るから・・・君を二度と手放す事は無いからね」
少年は彼女の震える小さい綺麗な手をギュッと握りしめた
「主・・・凜々蝶も主からもう二度と離れないからね・・・だから、凜々蝶は妖姫と戦う」
凜々蝶はそう決意し彼岸花の咲く花畑に凜々蝶と少年は歩き出したのだ
━煉華サイド━
ピクッ・・・
「主様・・・こちらに私と同じ力を持った娘が来ます・・・・・この魔力・・・まさか」
妖姫もまたあの魔剣少女と同じく、魔力の脈動を感じ取り、幽界の覇王こと煉華にその事を伝えた
その瞬間、煉華はニヤッと不気味な笑みを浮かべていたのだ
「魔刀最上大業物か・・・探す手間が省けた・・・妖姫・・・納刀して待機していろ」
妖姫は青白い炎を纏い魔剣へと姿を変えた
その直後の事だった、煉華の前にあの少年が姿を現したのだ
「煉華・・・久しぶりだね、寺子屋以来か」
煉華はクスクスと笑いながら少年の名を呟いた
「ハッハッハ・・・そうだな・・・竜馬」
煉華はそして妖姫を引き抜き、竜馬との間合いを一瞬にしてつめた
キィィィィィィィィィン
金属と金属がぶつかり合うような鈍い音が彼岸花畑に鳴り響いた
「凜々蝶、行くよ」
・・・魔刀最上大業物同士の戦いの幕が今切って落とされた・・・
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