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Blue Rose

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第四十八話 進路を決めてその十二

「ついつい食べますよね」
「幾らでも出て来るしね」
「お酒も、ですが」
「合宿から帰ったら」
「受験頑張ってます」
「経済学部よね、龍馬君が受けるのは」
「はい」
 そうだとだ、龍馬はすぐに答えた。
「あそこ受けます」
「推薦かしら」
「そうです、それで受けます」
「じゃあ是非それで決めてね」
「そうさせてもらいます」
 実際にとだ、龍馬は優子に答えた。
「俺も」
「合格したらもう入学まで楽よ」
「気がですね」
「そう、だからね」
「推薦で決める」
「そうしてね」
 こう龍馬に言ったのだった。
「もう一気にね」
「あいつと一緒に」
「そう、優花も受験の時には神戸に戻って来るから」
「それで受験してですね」
「うちに泊まって試験受けるから」
「それも決まったんですか」
「そうよ」
 実際にというのだ。
「あの娘も来るから」
「じゃあ一緒に合格決めます」
「そうしてね」
「ええ、ただ受験はですね」
「そう。油断しないでね」
 そこは絶対にとだ、優子は龍馬にもこう告げた。
「受験は油断したら終わりよ」
「そこで失敗しますね」
「油断せずに無茶過ぎることもしない」
「勉強してもですね」
「変に身体に負担をかけるとね」
「当日に風邪をひいたりして」
「そうなったら元も子もないから」
 こうしたこともよくある、受験当日には万全の体調で挑まなくてはならないことは言うまでもない。勉学も体調あってのことだ。
「コンディションも整えてね」
「わかりました」 
 龍馬もそのことには強い声で頷いた。
「それじゃあ」
「そうしてね」
「油断しないで無理もしない」
「そういうことよ」
「そうですね、じゃあこのまま無理をせずに勉強していきます」
 龍馬は優子に約束した。
「推薦入試の日まで」
「優花も一緒だから」
「一緒に受験して」
「一緒に合格する様にね」
「していきます」
 その為に勉強するというのだ。
「頑張りますんで」
「ええ、期待してるわね」
「是非、あと優子さんは」
「私は?」
「ご結婚のお話が」
「実は結構進んでるのよ」 
 自分の話になってもだ、優子の返事は明瞭だった。淀むところは何もなく返事が返ってくるのもすぐだった。 
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