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ブレイブソード×ブレイズソウル〜千年純恋歌〜

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零部
零章
  序曲

此処は魔界の極東に位置する島国

━━異国イズモ━━

此処でも人間同士の争いが絶えないようだ

「人は本当に愚かね・・・」

般若のお面を付けた少女は桜の木の上でその戦を眺めていた

「人間達の戦いのためにまた・・・沢山の魔剣少女達が散っていく・・・私も・・・」

彼女はその戦を見て悲しげな顔をしていた
何故彼女は悲しげな顔をしているのか・・・それは彼女もまた1人の魔剣少女だから・・・・・・

━ブレイブソード×ブレイズソウル〜千年純恋歌〜━

般若のお面を付け番傘をさした少女はある甘味屋に前で足を止め
その店の看板を眺めていた

━甘味処 桜景色━

少女は中をチラチラと覗き込んでいた

「人は・・・居ないみたい」

彼女はそう言った後その店のドアを開けた

ガラガラガラ

「よう嬢ちゃんいつものアレかい?」

そう言ったこの年季の入った中年の男はこの店の店主だ
この般若のお面を付けた少女に中年の男は驚くこともなく「いつものかい」と言った

少女はコクリと頷いた

「おじ様・・・桜餅10個ちょうだい」

店主は「あいよ」と言い重い腰を持ち上げ桜餅を紙袋の中に入れだした

「おじ様・・・ありがとう・・・お金此処に置いときます」

「嬢ちゃん・・・金は良いよだからまた買いにおいで」

般若のお面を付けた少女は「ですが」と言おうとした瞬間

「嬢ちゃんはうちの数少ない常連さんだだからサービスだよ」

少女は店主に一礼して「ありがとうございます」と言って店を出た

「桜餅・・・早く食べたいけど・・・」

少女はそう言ってある場所に向かって大通りを歩いていたその時だった

「おい、お前今俺の肩に当たったよな」

少女は男の肩に当たったようだがそれを無視して歩いていた

「おい・・・待てや」

男は少女の肩に触れた瞬間の事だった

「私に・・・触らないで」

少女は番傘に仕込んでいた刀で男の腕を大勢の人がいる前で切り落としたのだ

「な、俺の俺の腕が・・・・・・ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙」

「だ、誰かぁぁぁ助けを呼んで」

「マジかよこんな人が集まってる所で」

少女は男の血のついた仕込み刀を振り血を飛ばした
そしてまた何事も無かったかのように大通りを歩いていった

「人間なんて・・・大嫌い」

彼女は人混みの中に消えていった

「やっぱり居たんだ『狂乱の鬼姫』」

この少年はその現場でそれを見ていたのだ

「あ、ちょっと待って」

少年は般若のお面の少女を追いかけた

・・・・・・・・・
続 
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