機動戦士インフィニット・ストラトスF91
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ETERNAL WIND~光る水面の上で~
どこだ、ラフレシアは...
見つからないように資源地下港の波止場から沖合にズームする。
...あれ、か?
{セシリー、あれ?}
こちらの視覚情報をブルーティアーズに同期させる。
赤いボディに5枚の葉っぱ、接近する海軍のパワードスーツを撃ち落とすビーム砲、葉の裏から触手のように振り回されるロッド。いわば、あのロッドはラフレシアの放つ悪臭みたいなものか...
{...間違いないですわ。では、手筈通りにお願いしますわ。}
{おっけ!}
作戦としては、セシリーが突っ込み撃墜する。もし、セシリーが危なくなれば俺も参戦する。単純だ。
{何故お母様はこんなことをするのです!}
セシリーとラフレシアのパイロットがオープン回線で話している。
{庶民の10分の9を抹殺しろと命令されれば、このようにもなるでしょう!}
{機械がしゃべる事か!}
{私は機械ではない!任務遂行のためにエゴを強化したものだ!}
{エゴは貴族が持っていいものではないでしょう!}
{セシリア、あなたは悪い子ね。大人のやることに疑いを持つのはよくないの。}
{イヤぁぁぁあぁっぁ!}
ブルーティアーズの手足にロッドが巻き付く。
{セシリー!}
排熱板を全展開。ロール回転しながら、加速する。
「アッハハハ!怖いでしょう?しかも、脳波コントロールできる。感情だけで操れるISに乗るこの私を、セオと同じように見下すとは、つくづく庶民というものは御しがたい。}
{そうさせたのは素顔を見せない貴方でしょう⁈}
ラフレシアがブルーティアーズを曲芸のように回し、空へ投げつける。
{てめー、念仏唱えろーっ!}
肩部からフィンが展開し、顔を覆うマスクが展開し、F91本来のマスクが表れ、排熱板が真っ赤になり、全身のダクトは赤熱する。全身の塗装は剥がれはじめ、機体の構造材が剥離する。
{化け物!...質量をもった残像とでも⁈}
その時!ロッドが右手首、左足を削り取った。
「なんとぉぉぉぉぉっ!」
ティキーン!!!(スターライトを使ってくださいまし!)
「セシリー?」
ラフレシアの上に飛んでいたスターライトに、ヴェスバーを撃ち込む。
{何?敵が見えない!}
「(行け、ビット!)」
ビットを全て射出して、ラフレシアのロッドの付け根を破壊する。
サイドスカートからサーベルを展開、空中に浮いているロッドを切り裂き、ラフレシアの真上に跳ぶ。
「(ヴェスバー!)」
ヴェスバーを展開。最低収束、拡散ビームでラフレシアに撃ち込む。
{これでッ!ゲームオーバーだっド外道ーーーッ!!!}
小規模の爆発と共に、ラフレシアの花が閉じていく...
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