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Blue Rose

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第四十六話 対策その十三

「背が高くて胸が大きくてな」
「そうした人が好きか」
「グラドルみたいな感じでか」
「そうした人が好きか」
「そうだな、多分な」
 こう友人達に答えた。
「実際にな」
「そうか、やっぱりな」
「好みそういう人か」
「背は高くて胸が大きい」
「そんな人が好きなんだな」
「まあ第一は性格だけれどな」
 容姿よりもというのだ。
「いい人じゃないとな」
「ああ、それは言えるな」
「どんな美人でも性格が悪いと元も子もないからな」
「屑みたいな性格だとな」
「もう論外だぜ」
「そうだろ、性格のいい人だな」
 何といってもというのだ。
「そうした人と会いたいな」
「だよな、結局は顔よりも性格だぜ」
「性格悪いと人相にも出るからな」
 それで顔立ち自体がよくともそれでぶち壊しになってしまう、人相は顔立ちに勝る。それは歳が経るにつれて顕著になる。
「テレビでも出るよな、そんな奴」
「変なこと言う奴は大抵人相悪いな」
「ニュースキャスターとかでいるよな」
「政治家なんかもな」
 特に女性議員で多いだろうか。
「コメンテーターでも」
「よく出て来るよな」
「顔立ちよくても下品な人相とかいやらしい人相とかね」
「険しいのとか」
「やっぱり性格って顔に出るな」
「完全にな」
 そして顔立ちをも変えてしまうのだ。
「ヤクザ屋さんはヤクザ屋さんの顔になるしな」
「いい人はいい人の顔になるな」
「やっぱり人間性格か」
「そうなるな」
「そうだよな、やっぱり人間性格だな」
 龍馬はあらためて言った。
「それが悪いとどうにもならないな」
「全くだな、じゃあお喋りはそれ位にしてな」
 部員の一人が龍馬に応えつつここで話を切り替えてきた。
「真面目に走るか」
「ああ、そうするか」
「そろそろな」
「さもないと怪我をするからな」
「気を引き締めてやろうな」
 こうしたことを話してだ、彼等は部活に本気で戻った。そうしてそのうえで汗を流した。
 優花も龍馬も自分達の未来のことも考える様になった、その優花にクラスメイトや部活の仲間達はこう言って来た。
「優ちゃんも彼氏作ったら?」
「誰かいい子見付けてね」
「そうしたら?」
「そうしたらって思うけれど」
「合コンとか出てね」
「合コン?」
 今優花はクラスメイトの一人の家に招かれてそこで何人かのクラスメイト達を話をしている、次の日は休日なのでパジャマパーティーをしている。内緒、とはいってもそのクラスメイトの親公認で酒を持ち込んで菓子と一緒に楽しんでいる。
 炭酸系の甘い酒を飲みつつだ、優花は応えた。
「それに出て?」
「そうそう、色々とね」
「出たら?」
「それもいいわよ」
「面白いわよ」
 クラスメイト達は甘い酒と菓子を食べつつ優花に言う。
「ただ参加してもね」
「お喋り出来るしね」
「男の子とも知り合いになれて」
「お話も出来るから」
「そうなのね、そういえば」
 ここでだ、優花は考える顔になった。スナック菓子を食べようとするその手を一時止めてそうして言った。 
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