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転生とらぶる

作者:青竹
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ガンダムW
  1599話

 ルクセンブルク基地に戻ってきた俺達は、その間に溜まっていた仕事を色々と行う。
 特に書類仕事を任されている凛が俺達と一緒に行動していた以上、当然ながらその間は仕事が出来ない訳で……
 で、溜まっている仕事を凛が片付けているのを、俺達も手伝う事になる。
 勿論凛のように素早く書類仕事を片付けられる訳ではないが、それでも俺達だってやろうと思えばその辺りは出来るのだから。
 で、書類仕事が一段落ついたところで五飛とデュオの初顔合わせとなった。
 ……予想通り、生真面目な五飛にデュオが色々と話し掛けるといった具合になってはいたが。
 原作だとトロワを相手にした時の五飛は態度が柔らかかったんだけど、あの時はトレーズに負けた後で弱気になっていたからな。
 今の五飛は特に落ち込んでいる訳でもないし、初対面のデュオを仲良くする筈がなかった。
 いや、別に敵対をした訳じゃないんだが。無愛想に返事をしていたくらいで。
 そんな訳で、ガンダムのパイロット2人の初顔合わせは失敗という訳でもないが、成功という訳でもない微妙な結果となってしまった。

「まぁ、どっちも相手を敵視してる訳じゃないんだから、いずれ打ち解けるとは思うけど」

 数km先にあるOZの基地が完全に混乱している様子を眺めながら呟く。
 いきなり格納庫が開かなくなって、更には真っ暗の状態になったんだ。でもって非常電源も点かない。
 そんな状況で、気が付けば基地の内部にあるMSが、分解整備されている機体以外全て消えているんだ。
 それは気が付けば騒動になるのは当然だろう。
 今回俺が襲った基地は、リーオー25機、トラゴス13機、エアリーズ27機と、それなりに大きな収穫となった。
 OZにとっては、一つの基地に配備されている戦力のほぼ全てが一晩にしてなくなった事になる。
 しかも、このような事が起こっているのはこの基地だけではない。
 以前俺が襲った他の基地でも同じような事は起きている。
 つまり、これが最後とは限らない訳だ。
 ……その方法はともかく、OZにとってこの件は俺が関わっているというのは何となく予想出来ているだろうが。
 そこにあったMSがいきなりなくなるというのは、トールギスのあったコルシカ基地で同じような経験をしているのだから。
 そして俺がトールギスに乗っている以上、向こうはこの件について俺と関連づけない可能性は少ない。
 特にレディ・アンやトレーズといった切れ者なら、当然のように俺と関連づけているだろう。

「まぁ、俺と関連づけたからといって、どうにかなる訳でもないんだが。アリバイとかもあるし」

 ここはルクセンブルク基地から大分離れた場所であり、影のゲートを使っての転移という方法を知らない限り、アリバイは崩せない。
 アリバイを調べれば、今の俺は自分の部屋で眠っている事になる筈だ。
 勿論今の時点では部屋にいるのは俺だけで、第三者的なアリバイの証明は出来ない。出来ないが……





「あれ、アクセル代表。寝てたんじゃなかったんですか?」

 俺の姿を見て、サリィが尋ねてくる。

「ああ。寝てたけど、さっき起きたんだよ」

 こうして、基地のMSが襲われてから30分もしないうちに、俺がルクセンブルク基地で皆の前に堂々と姿を現してしまえば、アリバイは成立となる。

「ふーん……寝てた、ね」

 俺の行動に何かあったと不審に思っているのか、サリィと話していたデュオがどこか疑わしそうな視線をこちらに向けてくる。

「どうかしたのか?」
「いや、別に何でもないさ。……ああ、そう言えばアクセル。明日にでも模擬戦をやってくれないか?」

 唐突に話が変わった事に驚きつつも、首を傾げる。

「模擬戦? 俺とか?」
「ああ。ニューエドワーズ基地の時は、俺はお前と戦ってないからな。一度戦ってみたいと思ってたんだ」

 そう言えば、あの時の戦いでデュオとカトルは、エアリーズ隊と綾子のトーラスが相手をしてたな。
 それ以外のガンダムは俺が相手をしていたが。
 けど、今はまだトールギスの改修が完了してないんだよな。
 そう告げようとしたのだが、それよりも前に離れた場所で何か飲んでいた五飛が口を開く。

「……止めておけ。お前ではアクセルには勝てん」

 五飛としては、言って当然の事だったんだろう。
 MS戦闘で俺に負け、生身での戦いでも俺に負けている。
 そんな自分が勝てないような相手に、デュオが勝てる筈はないと。
 半ば親切心もあったのかもしれないが……ぶっきらぼうな五飛のその忠告は、デュオにとっては挑発のようにしか聞こえなかったのだろう。
 そして事実、デュオは今の五飛の台詞を挑発として受け取った。

「へぇ、じゃあお前ならアクセルに勝てるってのか?」
「……今はまだ無理だ。だが、それでもお前には負けるつもりはない」
「面白い事を言うじゃねえか。なら、その自信が本物かどうかを試してみないか?」
「俺は構わんぞ」

 何故か、五飛とデュオがそれぞれ模擬戦をする事になったらしい。

「いいんですか、アクセル代表?」
「あー……そうだな。どっちもガンダムのパイロットで、自分の技量には自信があるんだろうし。俺が何を言っても聞きはしないだろ。なら、大人しく模擬戦をやらせて上下の立場をしっかりとさせた方がいいさ」

 ちなみに、MSを使った戦闘では今まで俺がトップで五飛、綾子の順番だった。
 で、生身の戦いだと俺、綾子、凛、五飛の順番だった訳だが……さて、デュオがどうなるかだな。
 綾子も最近は五飛との訓練とかもやっていて、かなり腕を上げてきている。
 それでもまだMSの操縦ではガンダムのパイロットに及ばないだろうが……その域に達するのも、そう遠い話ではないと思う
 ともあれ、そんな訳で……翌日、ガンダム同士の模擬戦が行われる事が決まったのだった。





「また、随分と……」

 昨日決まった模擬戦を行う場所へとやって来た俺は、周囲にいる人の多さに驚きの声を発する事しか出来なかった。
 それも当然だろう。何しろ、現在この模擬戦の行われる場所には100人を超える……いや、300人を超えるだろう兵士が集まっていたのだから。
 この兵士達が何を目当てにやって来ているのかというのは、考えるまでもない。
 これから行われる模擬戦を見にやって来ているのだ。
 考えてみれば当然だが、ガンダム同士の模擬戦なんてこの世界で見た事のある者が……いや、何気にガンダム同士の戦いは短いながらもあった筈だから、全くの初めてって訳でもないのか。

「で、アクセルはどっちが勝つと思うの?」

 周囲の様子を眺めていると、凛がそう尋ねてくる。
 綾子も興味深そうな視線を俺に向けているが、俺はそれに迷う様子もなく口を開く。

「五飛だろうな」
「……随分とあっさり断言するわね」
「そんなに長くはないが、それでもシャドウミラーとしての訓練を積んできたんだ。そう簡単に負けるような事はないだろ」

 元々の技量が互角に近かったとして考えると、その後の訓練でそれなりに差が開いている筈だ。
 そもそもの話、ガンダムのパイロットは基本的に公の場所に姿を現す事が出来ない。
 であれば、当然のように宇宙にいる間はともかくとして、地球に降りてきてからはろくに訓練を行う事も出来なくなっていただろう。
 だが、五飛は違う。
 オペレーション・デイブレイク以降シャドウミラーに加わり、隠れる必要もないままに訓練が出来るようになったのだ。
 ノベンタの宣言を聞いて様子見に徹していたデュオ達とは、訓練量が違う。
 お互いの実力が同程度だったと考えると、その差は大きい。

「ふーん。……なら、賭けてみたら?」

 その言葉に綾子の視線を追うと、そこではトトカルチョをやっている兵士の姿がある。
 ……まぁ、軍隊で賭けというのは珍しくない話だし、ましてやガンダム同士の模擬戦なんだから、不思議でもなんでもないか。

「そうだな。ちょっと小遣い稼ぎでもしてくる」
「……小遣いって、そんなのは何も困ってないでしょうに。けど、私も賭けようかしら」

 凛の言う通り、正直なところ小遣いの類には全く困っていない。
 デルマイユの屋敷から大量に財産を盗んできてるし、有価証券の類は凛を通して連合軍に売り払ってもいるし。
 勿論その金の殆どはシャドウミラーの活動資金という事になってはいるが、それでも俺達がそれぞれ自由に使える金はかなりのものだ。
 それ以外にも、俺の場合はOZの基地から盗んできたMSもあるし。
 まぁ、こっちはどこかに売り払うつもりはないんだが。
 金に困ってないのは凛も同じ筈だが、それでも賭けるのはやっぱり金にがめつい性格はそのままなのだから。
 宝石魔術を使う者の弊害と呼ぶべきか。

「現在、勝率は7:3で新顔のガンダム02が有利だよ! さぁ、もうすぐ受付終了だ! 賭けるのなら、急いだ急いだ!」

 周囲の者達を煽るように叫んでいるその兵士に、金を……日本円にして5万程度の額を渡す。

「五飛の勝利に」
「私も五飛の勝利に賭けさせて貰うわ」
「え? アクセル代表に、遠坂?」

 賭けの胴元をやっていた兵士は、いきなり俺達が賭けたことに驚いたのだろう。一瞬大きく目を見開く。
 だが、それでもすぐに受け入れたのは、倍率の高い方……つまり不利と思われる方に賭けたからか。
 それにしても、何で五飛の方が倍率高いんだ? この基地にいる奴なら、当然五飛の力をある程度知っている筈だ。
 俺達がいないのを誤魔化す為にも、シェンロンガンダムでルクセンブルク基地のMS部隊と模擬戦を行っていたのだから。
 なのに、何故ガンダム02……デスサイズの方が倍率低いのか。
 まぁ、賭ける方としては楽に儲けられるんだからいいんだけど。
 そうして賭けも終わり……やがて時間になったのか2機のガンダムが戦場となる場所に姿を現し、模擬戦が始まる。
 最初に動いたのは、デスサイズ。
 まぁ、遠距離攻撃の事は殆ど考えられていないんだから、それも当然か。
 名前の由来となったビームサイズを手に、一気にシェンロンガンダムとの距離を縮める。
 ステルスの類はどうやら使っていないらしく、シェンロンガンダムはこちらもビームグレイブを振るう。
 空中で激しくぶつかり合うビームとビーム。
 だが、一瞬の鍔迫り合いの後でシェンロンガンダムはあっさりとビームグレイブを引く。
 鍔迫り合いになると思っていたのだろう。振るわれるビームサイズは勢い余ったかのように地面へと叩きつけられる。
 そうして一瞬であってもバランスを崩したデスサイズへと向かい、ビームグレイブが振るわれ……それでもデュオは何とかその死地から脱出する事に成功する。
 機体を強引に捻ったような感じでその場から飛び退ったデスサイズ。
 だが、間一髪の危機は脱出したが、だからといって危機が完全に去った訳ではない。
 デスサイズを追いかけるように、シェンロンガンダムの右手が伸びていく。
 ガンダニュウム合金で出来た牙は、リーオーやエアリーズといった機体の装甲であれば容易に砕く。
 だか、デスサイズが次に取った行動、シールドで自分に迫ってきてるドラゴンファングを弾くというものだった。
 ウイングガンダムのシールドとは違い、かなり小さなシールドではあるが、そのシールドでドラゴンファングを横から弾いたのだ。
 正面からであれば、ドラゴンファングによりシールドも砕かれ……はしなかっただろうが、毟り取られるくらいの事はされていただろう。
 だが、横から弾いたのなら、そんな事にはならない。
 しかし……残念ながら、その程度で五飛の意表を突いたとは言えなかった。
 右手をドラゴンファングとして使っていても、左手は自由な訳で、そちらで握られたビームグレイブがドラゴンファングから続けて振るわれ……ビームサイズを弾き、空中へと飛ばす。
 そして次の瞬間には、ビームグレイブのビームの部分がデスサイズの胸部……コックピットのある位置へと突き付けられていた。

「勝負あり、か」

 そんな俺の言葉に続くように、審判を任されていた兵士が模擬戦を止める声が周囲に響く。
 同時に、周囲には喜びと悔しさの声が響き渡る。
 多いのは、やっぱり悔しさの声だ。
 倍率が7:3で、デュオに賭けている者が多かった以上、この結果は当然なんだろう。
 そんな中、予想通りに五飛が勝利した事に俺は笑みを浮かべ、そして俺の隣で模擬戦を眺めていた凛もまた笑みを浮かべる。
 綾子はそんな俺達2人を少し呆れたような視線で見ていたが、この賭けで暫く小遣いに困らない程度の額は入手出来たのだから、よしとしよう。
 いや、元々小遣いとかには困ってる訳じゃなかったんだけどな。
 それでも、やっぱり賭けに勝つのは嬉しい訳で。

「さて……こうなると、ショックなのはデュオだろうな」

 呟き、格納庫へと向かうのだった。 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:43
PP:1035
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1415
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1309 
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