ハイスクールD×D 異界黙示録の機晶神
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第二章:戦闘校舎のフェニックス/主武装のウルトガ・メイス
Change8:悪魔の決闘・後編~A cruel endier~
〔ライザー様の『戦車』戦闘不能〕
「よしゃぁぁぁぁぁ!!」
俺、兵藤一誠は今まで戦闘をしていた『戦車』をドラゴンショットで倒し呼吸を整える。しかし思ったより体力の消耗が激しい。しかも『戦車』イザベラとの戦いでドラゴンショットを2発、空撃ちしているためもともと魔力が皆無に等しい俺はもうドラゴンショットはよくて一発撃つのが限界だな。
「どうやらイザベラは本気を出していたようだが心のどこかで相手の『兵士』をいや赤龍帝の籠手を持つ君を侮っていたようだな。イザベラみたいにならないように私は油断しないようにしよう」
敵にほめられたよ。喜んでいいのか悪いのかわからないぜ。
「しかし、あれはひどい技だな。まさか女性の衣服を下着ごと消し飛ばすとはな」
「それをいわれたら面目ないね。ごめんねうちの『兵士』がスケベなせいで変な技を使わせてしまって」
悪かったよ!スケベでね!!
「それにしても私は特殊な剣使いと戦う運命のようだな」
「どうゆうことかな?」
「以前、私は特殊な聖剣使いと戦ったことがあってね」
「――――っ!」
木場がライザーの『騎士』の言葉を聴いたとたん表情が先ほどと変わっていた。まるで何かを憎んでいるかのような表情。しかもあれでも感じられるくらいに木場から殺気が出ている。
「その様子どうやら私が話した者と因縁があるようだな」
「その聖剣について話してもらおうか…」
「答えたいところだが今は敵同士、それなら言葉で答えるのは無粋だ。私はその問いに剣で答えよう!」
「そうかい……口が利けるなら瀕死でもかまわないか………」
木場があそこまで感情的になるなんて・・・・って今はさきほど援軍に来たであろうライザーの眷属たちを警戒しなくちゃな。
「あれ?イザベラ姉さんは?」
「どうやら倒されちゃったみたいだね」
続々とライザーの眷属が集まっていく。『兵士』二人、『騎士』は木場が戦闘中のやつも含めて二人、『戦車』一名、『僧侶』非戦闘員を含めて二人か…
『女王』以外のライザーの眷属全員集合かよ。
正直勝てる気がしないけどがんばるしかないか!
それにしても部長とアーシアはいったいどうしているんだろう……。
ドゴォォォォン!!
すると新校舎から大きな爆発音がした。
「な、なんだ!?」
俺が突然の爆発音に驚くと通信が入る。
『イッセーさん!聞こえますか?』
「アーシア!?いったいどうなっているんだ?」
『はい、少し前にライザーさんから一騎打ちの申し出が出まして、リアス部長がそれを了承しまして今ライザーさんと部長の一騎打ちが始まっています!!』
まじかよ!?ってことは殺気の新校舎での爆発は部長とライザーの戦闘だってことかよ!?
「カーラマイン、そこの『騎士』はあなたに任せますわ。シーリス」
「御意」
すると大剣を携えたポニーテイルの女性が前にでる
「彼女はもう一人の『騎士』ですわ。カーラマインと違って騎士道うんぬんはありませんわ。彼女はただ相手を倒すだけですわ」
「でも彼女はまだ残しときましょうか、ニィ、リィ」
「にゃ」
「にゃ、にゃ」
「あの破廉恥な『兵士』を攻撃なさい」
すると猫娘のような格好をした二人組みが襲い掛かる。
クッ…こいつら体育館で戦った『兵士』の三人よりも攻撃が鋭いっ!
「女性の服を弾き飛ばす技なんて最低にゃ!」
「下半身のことしか考えていない男なんてキモイニャ!」
「うっせー!!男だから変態なんだよ!!」
「隙ありだぞ!」
「あぶねえ!!」
しかも『騎士』まで攻撃に参加してきてやがる。このままだと俺がジリ貧で負けちまう!!このまま負けちまうのか…いやだめだこのゲームは部長の将来がかかっているんだ!!なら戦うしかない……。
――――なあ、俺に宿っている赤い龍帝さんよ、聞こえるなら俺の声にこたえてくれよな、お前だってこのままの劣勢はいやだろう?
「だから俺に力をよこしやがれ!!ブーステット・ギア!!!」
『Dragon booster!!』
俺に応えるかのように赤い輝きを放つ俺の神 器だが足りねえ…もっと力をよこしやがれ!!!
「足りねえよ…まだぜんぜん足りねえ!前はアーシアだった。でも今度は部長を助けなきゃならないんだ。だから俺に力をもっとよこせ!!ブーステット・ギアァァァァァ!!!」
『Dragon booster second Liberation!!!』
すると俺の神 器が俺の叫びに応えるかのように籠手の形状が変化していく。全体的にフォルムが鋭利になり、宝玉も手の甲以外の部分にもひとつついていた。さらに俺の中に新しい力の情報が流れていく。
………………。
そうか、これが俺の新たな力か、ならば!!
「木場ァァァァァッ!」
俺は交戦している木場に声をかけ木場の下に駆け出す。俺の新しい力は協力者がいないと使えないからな。
「お前の神 器を開放しろ!!」
木場が一瞬困惑した表情を見せるがすぐに俺のやりたいことを理解して地面に剣を突き立てる。
「魔剣創造!!」
木場が神 器を地面に開放し、地面から幾重のも魔剣が生えてくる。そして俺はタイミングを逃さず地面に拳を打ち込む。
「いくぜ!ブーステット・ギア!!第二の能力!!」
俺は先ほどまだためた力を地面を経由して木場の神 器二流し込むそしてその力で強化するのは魔剣を創る能力唯一つ。
そしてこの技の名前は――――。
「赤龍帝からの贈り物!!!」
『Transfer!!』
ギイィィィィンッ!!!
技の発動音声とともに俺と木場以外のグラウンド全体が魔剣の海となっていた。いたるところからさまざまな形状の魔剣の刃が点に向かい鋭く突き出していた。
これを創ったのはすべて木場だ。そしてこの大量の魔剣を創る力を与えたのは俺。
――――『赤龍帝からの贈り物』、赤龍帝の籠手の第二の能力。その効果は俺が倍加ででためたエネルギーを他者えと流しその他者の能力を強化する能力だ。俺はこれを利用して木場の魔剣を創る能力を強化し結果がこのようになった。
「………バカな…」
「こ、これもドラゴンの力だと言うの…」
苦悶の声を上げながら次々とライザーの眷属たちが淡い光に包まれていく。それはそうだこの場にいたほとんどのライザーの眷属の胴体や四肢に木場が作った負けんが深々と突き刺さっているからな。リタイヤだな!
〔ライザー様の『兵士』二名、『騎士』二名、『戦車』一名、『僧侶』一名戦闘不能〕
しかしライザーの妹はギリギリで避けたな。まあ戦わないから大丈夫か。
「イッセーくんその力は……」
どうやら木場が俺の新しい力に驚いているようだな。だがそんな時間もつかの間、俺たちに信じられないアナウンスが流れる。
〔リアス・グレモリー様の『女王』戦闘不能〕
「ッ!?」
「なっ何だって!?」
嘘だろ!?俺と木場は同時に思った。あの朱乃さんが…俺たちの副部長が……。
ドゴォォォオオォォォン!!!!!!
俺は先ほどのアナウンスに困惑していると聞き覚えのある爆撃音が隣から鳴り響く。俺はその爆発の先を見ると煙を上げ所々出血している木場がいた。
「き、木場!!」
俺は木場に寄ろうとするがその前に淡い光となって消えてしまった。
〔リアス・グレモリー様の『騎士』戦闘不能〕
「くっ…木場……」
俺は木場をやられた悔しさに立ち尽くす。しかしそれもつかの間、聞き覚えのある女性の声が上空から聞こえる。
「『騎士』撃破」
ライザーの『女王』が冷笑を浮かべながら非常な言葉を口にした。俺はその言葉を聴き怒りの頂点が一気にマックスになった。
「朱乃さんと木場をやったのはてめえか!!」
あの爆発は間違いなく小猫ちゃんを戦闘不能似させたやつと同じだ、チクショウ!!小猫ちゃんと同様に二人ともやられたわけか!!
「降りて来いライザーの『女王』!!小猫ちゃんの、朱乃さん、そして木場の仇をとってやる!!今から俺がお前に神 器の力をお前の体に叩き込んでやる!!」
俺はライザーの『女王』を挑発するようにやつに向かって拳を突き出す。しかしライザーの『女王』はそれを嘲笑うかのように一瞥しそのまま部長たちが一騎打ちをしている現場に向かう。
「クソッ!!待ちやがれ…クッ………」
俺は怒りに任せてライザーの『女王』を追うとするが愛が急にもたつき膝を地面に突いてしまう。
やっぱり先ほどのライザーの『戦車』と倍加の譲渡で体力がなくなっている。しかも体中が悲鳴をあげている。だが俺はリアス・グレモリーの眷属で『兵士」だここで立ち止まるわけにいかない!!他のぬからこのゲームが終わるまで持ってくれよ俺の体!!
「うおぉぉぉぉぉぉ!!」
俺は無理やり体を奮い立たせ部長が戦っている新校舎の屋上を目指す。
途中何かライザーの妹から話しかけられたが無視した。
イッセー視点終了
―○●●●●○―
シン視点
俺――神無月進は今、朱乃さんとライザーの『女王』の戦いを見ていた。本来ならイッセーの戦いを見ていく予定だが、映像越しにライザーの『女王』の表情に余裕……いや朱乃さんに確実に勝てる表情をしていた。
『ぐはッ!!!』
今のところ朱乃さんが状況的に有利になっている。だが何か引っかかるな……。
『さすが『雷の巫女』と言ったところのようね。でもさすがにあなたも魔力はないはず……』
『心配しなくてもよろしいですわ。少し休めば回復しますわ』
『残念ながらそうすることはできないわよ?『雷の巫女』さん』
怪しげな笑みを浮かべながらライザーの『女王』が胸部の谷間から小さな小瓶を出す。あれは確か――――
まずいなあれは以前悪魔の産業について書かれた書物にあった『フェニックスの涙』そう言うことか、だからライザーの『女王』は余裕を持っていた。
『まさか!?それは……』
『いまさら気づいても遅いですよ。かかりましたね『雷の巫女』さん』
そして小瓶に入っている液体をライザーの『女王』が使い先程の朱乃さんとの戦闘がなかったようにライザーの『女王』の外傷がすべて治っていきついには外傷がすべて消えた。
『くっ…まさかフェニックスの涙を使うとは……』
『あら、卑怯とは言わせませんよ?まずルールにフェニックスの涙の使用禁止なんてありませんし、それにそちらには回復の頂点に位置するともいわれる神 器、聖母の微笑がありますよね』
朱乃さんが痛いところを突かれた様な表情をしている。まあ誰もが同じ状況になればそう考えるだろう。
――――だがこの展開は最初から俺の組んだ予定通り進んでいる。そしてこの状況が起こったとなればこれで”不死鳥狩り”を最高の形で実行できる布石が九割そろった。
だが俺と同じ事を考えている奴が隣にいるが…まあそれはこのゲームが終わった後でも遅くはないだろう。
『〔リアス・グレモリー様の『女王』戦闘不能〕』
そして朱乃さんのリタイヤそして不意打ちの攻撃を受けて木場もリタイヤ、そしてイッセーも限界が近い体力を使いライザーに立ち向かうのも敵わず、そして結果は――――。
『〔リアス様の|投 了《リザイン」を確認……よって、今回のレーティングゲームはライザー様の勝利です〕』
俺の予想通り、リアス部長たちの敗北でゲームの幕を閉じた――――が、ここから俺の役割だ。もちろん今俺がやろうとしていることは俺と”彼女”以外は誰も知らない。
「さてゲームはライザー君の勝利で終わったたね。みんなゲームを見た感想を聞きたいんだがいいかね」
ゲームが終わり四大魔王の一人サーゼクス・ルシファーがゲームの感想の意見交換を切り出した。まあ一応聞いてみるのもいいかもな。
「まずは私からだ」
最初はアジュカ・ベルゼブブか。確かこの魔王は四大魔王の中でも技術・頭脳が群を抜いているだったな。さて冥界でも最上位の頭脳はどのような意見を切り出すか…。
「まあ、なんとなくこのような結果にはなると思ったが。サーゼクスの妹は輪t裸子の予想以上に奮闘していたな。特に赤龍帝の戦闘での進化そしてあの動きまさに今回のゲームのMVPは彼といったところかな」
ゲームの内容をしかっり見ている人の内容だな。しかしイッセーの話になったとたんなぜかこちらに視線を傾けてきたが………そうか奴も察しはついているのか。
「次は私だね☆」
この人は絶大な魔力と天性の力で魔王になったセラフォルー・レヴィアタンだな。
「私としてはリアスちゃんたちもほめたいところだけど今回はライザーくんの先方に対して少しがっかりさせられたね。確かに犠 牲は戦術としてしっかり有るけど、あれはあくまで劣勢を強いられたときの非常策のはずなんだよね。あんな戦法で勝ってきたライザー君に対して戦術の甘さと、王としての資質に少々がっかりだったね」
この人初対面が少々あれだったからあまり期待していなかったが、存外しっかりとした感想を述べるな。考えてみればしっかりしてないと王の称号なんてもらえないからな。
「次は僕だね~」
ファルビウム・アスモデウス…この人は旗から見れば怠け者に見えるが魔王の照合を得ている以上そうでもないだろう。
「まあ~戦いの面を見ると上級のプロ相手にサーゼクスの妹ちゃんはありえないぐらい善戦していたね~。それに比べてライザー君は油断しすぎでもしこれがプロとのゲームだったら確実に負けていたね~~。結果としては満足できないけど」
「みんなそれぞれの感想をありがとう。私は特に妹、リアスの『兵士』君に賛辞を送りたいね、ところどころ私情に駆られたり、妙な技などが出たが私もアジュカと同じ意見だ。しかもセラフォルーとファルビウムの意見も私としては同感といいたい。確かにライザー君はリアスに勝ったが試合の内容的には少々辛口な評価をせざる終えない。何せゲームを経験したことないリアスたちにフェニックスの涙を使って勝ったからね」
まあ、四大魔王がいっていることはすべて正論だな。はっきり言えば戦場は常に結果が求められそのためにしてきた功績などは意味を成さない。だがこの常識はあくまで戦場・戦争で使われるものだ。今回はあくまでも魅せる戦い、戦術はもちろん立ち回り・状況判断・駒の使い方、つまりそれにいたるまでも経緯も観点に入っている。
要約すればライザーは勝負には勝って評価でリアス部長たちに負けたって所だな。
「さて君はどうだね?リアスの協力者『神無月進』君?」
魔王サーゼクス・ルシファーの一言でほかの四大魔王、そしてアナウンスを終えた銀髪のメイドのグレイフィアさんもこちらに転移してきた。
おそらくは感想を述べさせるのは建前だろうおそらく俺がやろうとしていることについて俺から話させたいんだろう。だが俺もあちらの真意を聞いてから交渉したい。ならこの質問逆に利用させてもらおう。
「あなた方と同じ意見ですよ。それよりも魔王サーゼクス・ルシファー、どうやらあなたは俺に違う発言を求めているようだが、素直に言ったらどうだ?」
「………」
俺の発言により観戦部屋に静寂が訪れる。さてこの言葉にどう出る………
―――――四大魔王の一角紅髪の魔王と称されるサーゼクス・ルシファー。
「どうやら我々の探りは失敗に終わったようだな、サーゼクス」
「そうだねもう話していいんじゃない?サーゼクスちゃん?」
「そうだね~でもアジュカとサーゼクスが考えた探りを不成功にするなんてすごいね~~君」
この様子だと四大魔王全体が絡んでいるな。
「みんなの言うとおりだ。私たちの負けだよ」
どうやら俺が勝ったようだな。しかしもしほかに違う言い方や話し方だとこっちが計画を話さなければならないからな。まずは四大魔王の真意を聞かない事には始まらない。
そして一息つきサーゼクス・ルシファーが話す。
「率直言わせてもらおう。うちの妹を奪い返してくれないだろうか?」
―――――どうやら勝利の女神は俺に傾いてくれたようだな。
「俺もあんたにそう言われなくともそうするつもりだ。まあそれならこの日にこの用紙に書かれていることを実行してもらおう。後はこちらがすべてやる」
俺はこのことを予期して魔王サーゼクス・ルシファーにやってもらうことを書いてある用紙を準備していた。これが無駄にならなくってよかったが。
「…………ほう、なるほど君のやりたいことが大体わかったよ。なら当日の”パーティ”は妹の『兵士』君が目覚めるころに行いそして迎えを送るよ」
「理解が早くて助かる。では俺が準備があるのでオカルト研究部に戻してもらいますか?」
「そうだね。グレイフィア、彼を妹の部室に戻してやってくれ」
「御意。ではシン様こちらへ」
俺はグレイフィアさんが展開した転移魔方陣の上に乗る。
「では、これにて失礼します四大魔王の方々。サーゼクス・ルシファーあなたは当日会いましょう」
「ああ、わかったよ。君とのゲーム観戦なかなかよかったよ」
「そうだなサーゼクス。私としては今度あったときはチェスの勝負でも挑みたいところだな」
「私はいつでもあにきて歓迎よ☆」
「んじゃ、またね~~~」
こうして俺は転移の光に包まれた。
後書き
どうも革命者です。ある意味久しぶりにあとがきを書きました。そして投稿が遅れてすみません!!なかなかどのようにしてライザー編の最終局面を盛り上げるための文章を考えるのに時間がかかりました。
ですが第二章の最終局面は必ずいい感じに仕上げたいと思います。
それでは次回でお会いしましょう!!
感想、お待ちしています。それと『この作品とクロスして欲しい』などのリクエストがありましたら。感想に書き込んでくさい。またこのサイト『暁』で登校されているSS作品でもかまいません。そして誤字報告などもありましたらどんどんください!!
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