ドリトル先生と沖縄の蛇達
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第十一幕その六
「先生が今教えてくれたことを活かして」
「そして育てていきます」
「この動物園で」
「そうしていきます」
「お願いします」
先生も動物園の人達に言います。
「彼等を宜しくお願いします」
「いえいえ、あれだけの彼等を連れて来てくれて」
「本当に感謝しています」
「とにかく稀少な蛇達ですから」
「何かと」
とにかくこのことがヒヤンやハイにとっては重要です、数がとても少なくて見ることすら稀ということはわかっていることも少ないということですから、彼等について。
「情報は少しでも必要です」
「彼等のことはこれからも学んでいきます」
「私達もそうしていきますが」
「まずは今先生に教えて頂いたことをです」
「活用していきますので」
「その様に」
先生は最後はにこりと笑って応えました、そしてです。
動物園の人達とお別れをして今は動物園を後にしました、そのうえで。
動物の皆にです、こんなことを言いました。
「これでかなりね」
「うん、ヒヤンさん達ハイさん達がだね」
「楽になったね」
「飼育係の人達があの蛇さん達のことがよりわかったから」
「沢山のことを先生達に教えてもらったから」
「だからだね
「そうだよ、本当にね」
心から言う先生でした。
「これで違うよ」
「動物園でだね」
「ヒヤンさんやハイさん達は増えていくんだね」
「その生活が学問の対象にもなって」
「知られていくんだね」
「そうなっていくよ、いや本当にね」
また言った先生でした。
「今回も無事に事態を進められてよかったよ」
「カワウソさんや狼さん達の時と一緒で」
「何とかね」
「よくね」
「お話が整ったね」
「今回も」
「うん、彼等が無事に保護されて」
そしてというのです。
「それからのこともね」
「何とかなる様に出来たから」
「本当によかったね」
「保護してからも問題だから」
「どうやって飼育していくか」
「そう、何もわかっていないと」
保護をしたその生きものことをです。
「どうしようもないからね」
「そうだよね」
「けれど今回もね」
「先生は保護してからのことも考えてくれて」
「それで動いてくれているから」
「何とかなるね」
「よかったよ」
「うん、本当にね」
また言った先生でした。
「最後の最後まで考えていかないと」
「動物は駄目だね」
「どんな種類の動物も」
「そうだよ、ただ」
ここでこの生きもののことを思い出した先生でした。
「ダイオウグソクムシ君はね」
「ああ、八条水族館の」
「まだ御飯食べていないらしいわ」
「もう全然」
「それでも平気だし」
「どういった身体の仕組みかしら」
「凄く謎だよ」
動物の皆も彼についてはこう言います。
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