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レインボークラウン

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第三百九十八話

           第三百九十八話  女の子でも
 葵は自分が入れた牛乳を飲みつつ妹の反応を待った、勿論朝御飯のトーストや目玉焼きも食べている。
 赤音はやはり朝御飯のトマトを食べつつだ、姉に答えた。
「それじゃあ」
「お話していいのね」
「ええ、女の人も禿げるの」
「これが禿げるのよ」
 この恐ろしい現実をだ、姉は妹に話した。
「女の人でもね」
「そうだったの」
「男の人程じゃないけれど」 
 それでもというのだ。
「薄毛になったり額が大きくなったりね」
「そうなるの」
「そう、だからね」
「お姉ちゃんも気をつけるの」
「そこまでいかないけれどね」
「牛乳は飲むのね」
「これからそうしていくわ」
 こう妹に話すのだった。
「あんたみたいにね」
「ううん、牛乳を飲むと髪の毛にもいい」
「このことは覚えておいてね」
「わかったわ」
「ただ、海草とかそういうのもいいから」
 髪の毛にはとだ、葵はさらに話した。
「こうしたものも食べるといいのよ」
「それお母さんも言ってたわ」
「とにかくヘルシーにやっていったらね」
「髪の毛にもいいの」
「食べものもね、ただあんたの髪の毛って」
 葵はここで赤音の髪の毛をまじまじと見た、その赤毛を。
「奇麗ね」
「そう?」
「ええ、艶がいいわね」
「そんなに?」
「私もそうなる様になるわ」 
 自分の髪の毛を見て話した。
「牛乳を飲んでね」
「わかったわ、頑張ってね」
 赤音は牛乳を飲みつつ姉に応えた。
「お姉ちゃん髪の毛がさらに奇麗になったら」
「いいっていうのね」
「絶対にもてるわよ」 
 笑って太鼓判を押した。
「確実にね」
「そうなるかしら」
「私が保障するわ、じゃあ私もね」
「牛乳飲むのね」
「もっと髪の毛が奇麗になる為にね」
 赤音もこう言って明るく牛乳を飲んでいく、おかわりもしてそうしてだった。牛乳を楽しく飲んで朝食にした。


第三百九十八話   完


                        2016・11・25 
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