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ドリトル先生と沖縄の蛇達

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第九幕その二

「家では作務衣を着ています」
「本土の服ですね」
「あのお坊さんが着る」
「はい、それを着ています」
 実際にというのです。
「そして浴衣も着る様になりました」
「それはまた変わられましたね」
「かなり」
「そして僕が住んでいた街には外国から来た人は少なくて」
 それでというのです。
「王子位しかイギリス人以外の知り合いは少なかったですが」
「今は、ですか」
「イギリス以外の国の人とも色々と」
「そうなったのですね」
「私達の様に」
「そうなりました」 
 実際にというのです。
「八条学園は世界中から人が来ていますので」
「そういえばそうですね」
 安座間さんは八条学園のこともお話しました。
「あちらは本当に世界中から留学生や先生が来ますね」
「僕もそうですし」 
 他ならない先生もです。
「そして世界中から人達とです」
「一緒にですね」
「楽しく過ごされていますね」
「はい、そうなりました」 
 先生はビスケットも食べながら笑顔でお話しました。
「嬉しいことに」
「それは何よりですね」
「本当に」
「全くです、それではお茶の後は」
「ハイにいる森にです」
「あちらに行きましょう」
 お二人は先生に明るく応えました、そのうえで。
 先生達は皆で、でした。ティータイムを楽しんででした。それから森に向けてあらためて出発しましたがその時にです。
 ふとです、先生に動物の皆が声をかけました。森に行く山道の中で。
「いよいよだね」
「ハイに会えるんだね」
「これから行く山の森に行くから」
「会えるよね」
「うん、会えるよ」 
 先生も皆に答えます。
「是非ね」
「そうだよね」
「いや、どんな蛇かな」
「会うのが楽しみだね」
「用心しないと」
 ここで言ったのはホワイティでした。
「駄目だね、蛇だから」
「どうしてもね」
「私達はね」
 チープサイドの家族もこう言います、彼等は蛇を天敵としている生きものなのでどうしても警戒しているのです。
「気をつけないとね」
「万が一ってあるから」
「その時は僕がいるから」
 蛇の天敵である梟のトートーの言葉です。
「安心してね」
「僕もいるよ」
 ジップです、犬も蛇には強いです。
「いつも通り僕の背中にいたらいいよ」
「ハイさん達に会う時はね」
 ポリネシアもホワイティ達に言います。
「そうしたらいいじゃない」
「僕達は蛇に会うことも多いから」
 チーチーはこれまでの経験からお話します。
「そうした時のいつもの通りでいいじゃない」
「むしろ十メートルとかある蛇じゃないから」 
 ダブダブは大蛇の方がというのです。
「安心していいよ」
「大蛇だともう先生がお話しないとね」 
 ガブガヴは動物をお話を出来る先生の特技に言及します。
「大変なことになりかねないわ」
「若し先生が動物とお話が出来なかったら」
「大変だった時は多いね」
 オシツオサレツはこの時のことを思い出しています。 
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