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おぢばにおかえり

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第三十八話 夏になってその六

「教義のておどりの時間もいたら」
「あっ、その時だけれど」
 ここで自宅生の娘は私達にとんでもない事実を言ってきました。
「ておどりの部屋で女の子は女の子で集まってお話するじゃない」
「休憩の時とかね」
「あと踊らない時は」
「その時向かい側に男の子がいるけれど」
 お部屋の両端に集まってそれで分かれています。
「時々私達見てびっくりしてたりガン見してるわよ」
「あれっ、どうしてなの?」
 最初聞いてそれがどうしてかわからなくてです、私は自宅生の娘に聞き返しました。本当にわかりませんでした。
「私達見てそうなるの?」
「だってスカートのままで無防備じゃない」
「そういうことね」
 皆今の言葉でわかりました、スカートならではのことです。
「めくれて」
「見えてた」
「そうだったの」
「だからね、横から見てても」
 私達が休んでお喋りとかしている間にです。
「これはまずいってポーズ多かったわよ」
「うう・・・・・・」
 私は思わず自分のスカートに覆われた腰や脚を見ました、よくあることにしましても。
「見られてたの」
「ちっちはどうか知らないけれど、私達自宅生にしても」
「天高の体操服ジャージだけだから」
 夏でも厚い生地のジャージを着て体育をします、かなり暑いです。
「スパッツとかないから」
「半ズボンとかね」
「ブルマはそもそも」
 これは私は自分の目で実物を見たことがありません、昔の体操服ですが。
「もうないし」
「ブルマね」
「あれって何であんなデザインだったのかしら」
 今思うと不思議で仕方ありません。
「下着みたいだけれど」
「というか下着?」
「あれ下着そのものよね」
「あれを穿いて体育とか」
「完全にセクハラじゃない」
「下着とか出そうだし」
 実際に結構出たとかいうお話も聞きます。
「何であんなの穿いてたの?」
「ジャージでいいじゃない」
「どう考えてもね」
「そうよね」
「あれ穿いて体育とか」
 私も思います。
「絶対に嫌よ」
「何があってもね」
「うちの体育は夏でのあのジャージだけれど」
「その方がずっといいわね」
「そうそう、暑いけれど」
「ブルマよりはね」
「ずっといいわね」
「ただ、欲を言えば」
 よくはいけませんが、私的にはです。 
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