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ドリトル先生と沖縄の蛇達

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第八幕その八

「普通にいるけれど」
「ヒヤン、ハイは」
 これから探す蛇達について述べたポリネシアでした。
「そうじゃないのね」
「毒蛇だっていうけれど」
 ホワイティは大きな括りで言いました。
「普通にいるよね」
「ヤマカガシだって毒蛇だし」
「そうそう」
 チープサイドの家族はこの蛇が毒蛇ということからお話します、
「毒蛇にしても」
「普通にその辺りにいるけれど」
「それは種類によるもので」
 ガブガブはその渡嘉敷島の森の方を見ています、その森にハイ達がいるかも知れないと思ってそうしてです。
「一概に言えないのね」
「数の少ない蛇もいて」
「毒蛇でもそうなんだね」
 オシツオサレツも言います。
「そうした種類の毒蛇もいる」
「そういうことだね」
「そうなんだ、数の大小は種類によるんだ」
 それこそとです、またお話した先生でした。
「ハブも実はね」
「ハブも?」
「沖縄にいるあの蛇もなんだ」
「少ないの?」
「そうなんだ」
「沖縄にだけ生息しているから」
 だからというのです。
「ハブはね」
「それじゃあ」
「蛇としては数が少ないんだ」
「世界的に見たら」
「そうなんだ」
「そうだよ、例えば羆もね」
 この活きものもというのです。
「北海道にいる種類で言うとね」
「ああ、少ないんだ」
「羆にしても」
「そうなんだね」
「実は絶滅が危惧されているんだ」
 このことは本当のことです。
「人を襲うこともある生きものだけれどね」
「絶滅の心配もあるから」
「そのことも注意しないといけないんだね」
「数は少ないから」
「そうだよ、ハブも世界的に見ればこの沖縄という場所にしかいないから」
 だからというのです。
「保護にも気をつけないとね」
「ハブにしても」
「そしてヒヤン、ハイは特に」
「少ないんだね」
「そうだよ、だから探すことはね」
 普通にするとです。
「ものすごく難しいんだ」
「だからまずはだね」
「ハブからお話を聞くんだ」
「そうしてからだね」
「ハブを探すんだね」
「そうするよ、さてハブは」
 彼等を探すとです、ふとでした。 
 波止場の近くにある広場の草原のところを動いていました、丁度物陰に向かおうとしているところです。そのハブを見てです。
 動物の皆もです、言いました。 
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