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バトミントンの後で

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第二章

「自然とね」
「乗ってきた感じで」
「汗もかいてきたし」
「熱中してきたわね」
「そうよね、楽しいわね」
 彩乃も羽根の付いたバトミントンのボールを打ち上げつつ言う。
「ぽんぽんと打ち合って」
「ほら、夏はよくプールに行くじゃない」
 友美は上に打ち上げてから言った、そのボールを。
「暑いから」
「私昨日行ったわ」
 公子ボールを見つつ言う、ボールは彩乃のところに行き。
 彩乃は打ち上げた、公子は彩乃のその動きを見て言った。
「プールなら」
「皆行くでしょ」
「だからなのね」
「たまにはって思って」
「バトミントンに誘ってくれたの」
「そうだったの」
 友美は公子に話した。
「それで今してるの」
「よかったんじゃない?」
 郁実は自分のところに来たボールを打ってから応えた。
「バトミントンで」
「たまには」
「ええ、確かにプール多いしね」
「夏に遊ぶってね」
「そこを趣向を変えて」
「こうしたの」
 友美はまた言った。
「皆楽しんでくれてて何よりよ」
「うん、楽しいよ」 
 彩乃も言う。
「凄くね」
「それでね」
 友美が打ってからだ、こうも言った。
「バトミントンの後はね」
「どうするの?」
「私の家に来て」
 彩乃だけでなく公子と郁実にも言った。
「三人共ね」
「友美ちゃんのお家?」
「そこになの」
「ええ、来て」
 こう三人に言うのだった。
「そうして」
「何かあるの?」
 彩乃は一瞬だがボールから目を離して友美を見て問うた。
「一体」
「来てみてのお楽しみよ」
 くすりと笑ってだ、友美はこう彩乃に答えた。
「それはね」
「バトミントンの後で」
「そう、それからのね」
「そうなのね」
「ええ、後ね」
「後?」
「彩乃ちゃん、ボール来たわよ」
 友美はバトミントンの話をしてきた。
「打って」
「あっ、わかったわ」
 彩乃も友美のその言葉にだ、上を見てだった。
 目の前まで来ていたそのボールを急いで打ち上げた、ボールは郁実のところに飛んで彼女に打ち返された。
 バトミントンでだ、四人はかなり汗をかいた。そしてバトミントンの後で公園の近くにある友美の家に入った。すると。
 友美の母がだ、すぐにだった。
 家の居間にあがった四人にだ、あるものを出した。それはというと。
「西瓜ですか」
「ええ、沢山あるからね」
 友美の母は赤い西瓜を出してだ、彩乃に答えた。
「遠慮せずに食べてね」
「一個丸ごと買ったの」
 友美も三人に話した。 
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