ドリトル先生と沖縄の蛇達
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第六幕その四
「いるのでしょうか」
「それを確かめるべきですね」
「学者としましては」
「その通りですね」
「勿論環境のことも考え」
「環境を守ることも学者の務めですから」
先生もこう言います。
「そこは、ですね」
「はい、絶対です」
環境を守ることも忘れていません。
しかしです、安座間さんはこうも言ったのでした。
「ですがやはり」
「どうしてもですね」
「実在をはっきりさせたいです」
どうしてもというのです。
「私としましては」
「僕もそう思います、出来れば」
「西表島に入られて」
「そしてです」
そのうえでというのです。
「その実在を確かめたいです」
「そうですか」
「若し出来ることなら」
「今沖縄にいるので」
「出来ることなら西表島にも行きたいですね」
先生は安座間さんにお話しました。
「そうしてです」
「そのヤマネコの実在を確かめたい」
「そう考えています」
「そうですか、では」
「では?」
「一つお願いしたいことがあります」
先生に言うのでした。
「実は先程お話したヒャンとハイですが」
「あの蛇達のことで」
「そうです、実は八条グループは沖縄においても生物の保護を行っていますが」
「そのことで」
「先生にも協力して欲しいのです」
先生に真剣な顔でお話をします。
「ヒャンとハイについても」
「あの蛇達についても」
「先程お話しましたが国の特別指定動物です」
「絶滅も、ですね」
「有り得ます」
ヒャンとハイもというのです、こうしたことが心配されている生きものも地球には沢山いて日本でもなのです。
「ですから」
「僕に、ですか」
「彼等の保護についてです」
「協力して欲しいと」
「そうです」
まさにというのです。
「お願い出来るでしょうか」
「学会が終わってですね」
「暫く神戸に戻られるまで時間がありますね」
「はい」
先生は安座間さんに素直に答えました。
「多少ですが」
「ではその間にです」
「ヒャン、ハイの保護をですね」
「お願いしたいですが」
「わかりました」
先生は安座間さんのお願いに微笑んで答えました。
「それではです」
「今回はですね」
「はい、そうです」
まさにというのです。
「神戸に戻るまでに」
「ヒャンとハイを見付けて」
「頑張りましょう」
「それじゃあ」
二人で話してでした、それから。
安座間さんは先生にです、こう言いました。
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