ゲーム風スキルは異世界最強なんだよ!・ω・`)ノ
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8話 「傭兵39人 VS 獣耳のゴロツキ10人③」
ぶろぐvar
http://suliruku.blogspot.jp/2016/10/839vs10.html
現実って儚い。心の底から、僕はそう思った。
こっちが兵力集めている間に、傭兵達は五人の獣娘を一箇所に集めて、踊らせたり、エッチィ事したりして……39人も大集合している。
どうしてこうなった。
邪神達が調べた人数より多いじゃないか。
幸い、獣人は一人で十人相当の戦力になるという評価があるが……ただの村のゴロツキAだし、こちらが損害を被る可能性が大きくなってしまった。
「へへへへへ!
人生最後に気持ちいい事されてよかったなぁ!」
「いやぁ……」猫耳娘が嬌声を上げている。
「へへへへ!すぐに中出しは勿体無いぜ!
たっぷり1時間かけなきゃなぁ!
お嬢ちゃんも、最後くらい気持ちよくなれよ!ほら!素直になぁれ!人生最後の快楽だぜぇ!」
「この雪みたいに真っ白で、小さい胸が吸い付くようだぜぇ!たまんねぇなぁ!」
正直、合流した敵軍を攻撃するのは愚策だ。
合流前に一つ一つ潰して、味方の士気を上げながら皆殺しにするのが理想だったのに、それはもう叶わない。
それどころか、狼耳娘のホワイトが激怒しすぎて、銀色の可愛らしい尻尾をブンブン動かしている。今すぐにも攻撃を仕掛けそうだ。
「師匠、今すぐ突撃して人間どもを殺していいか?」
「僕が反対側に回り込むまで待て」
こうなったら、少しでも有利に戦えるように工夫するしかない。
交信術を使えば、襲撃のタイミングを合わせる事ができるから、部隊を二分割しよう。
ホワイトに8人の不良をプレゼント。
僕は投石紐と、石を詰めた袋をモーニャンに持たせて投石兵として行動する。
『戦闘要員が、たった1人なのに部隊扱いな件』
『ちょい待て、ただでさせ少ない戦力を更に分散してどうするのだ!』
『犬さんの場合はこれで良いと思うお……』
交信術で連絡を取りながら、僕は人間達がエッチィ事をしている現場の反対側の茂みへと廻り込む。
ーーーーーーーー
獣 人 人 僕
人
ーーーーーーーー
音を立てずに移動するのは大変だったが、丁度、人間を挟む形で、挟撃できる体勢が整った。
僕が考えた作戦は、とっても簡単だ。
まず、敵軍を挟み撃ちにする。そんで僕の投石で最初に指揮系統の頂点をぶっ壊して、そのまま一気に勢いに任せて皆殺しにするというシンプルな内容だ。
『犬さんのレンジャースキルがなかったら、廻り込む事もできない愚策な気が……?』
『精鋭と、素人部隊に分割して運用しているだけだお……?』
今回はこんな作戦になったが……素人は決して真似をしないように。
挟撃は一方的に相手をボコボコにできる良い方法に見えるかもしれないが、僕みたいに連絡する手段がないと、分散した兵力で敵軍と戦う嵌めになったりするから、かなり扱いが難しいんだ……本来は敵の小兵力を一つ一つ潰していくつもりだったのに、なんでこんな事になった。
もう、奇襲効果で乗り切るしかない。
獣娘が殺された時点で、大損なのだから時間をかけられない。
僕はホワイトに連絡する。
「いいか、ホワイト。
僕が投石を開始したら突撃するんだ」
「了解しました師匠」
「そちらの準備は良いか?」
「……怒りで腹が煮えたぎっておりますな」
よろしい、ならば――戦争だ!
傭兵達から50m程の離れた距離にいる僕は、投石紐を二回転させる。
その際に発生した運動エネルギーを石に込め、標的へと放った。
標的は――獣娘を独占して偉そうなレイプ野郎。
「そろそろ中出しするぞ!オラぁー!孕みやがれ――」
一番偉くてエロい男の頭が、バラバラに砕け散る。獣娘が血で真っ赤に染まった。
傭兵達は何が起きたのか分からない顔をしている。
僕はその混乱を拡大するべく、四回連続で石を放つ。
四人の人間の身体が抉れ、致命傷を負って倒れる――これで残りは34人。
これを合図に、ホワイト達が率いる不良達が茂みから飛び出て、人間に向けて突撃した。
持っているのは錆びた農具だ。少しでも彼らを楽にするために、援護射撃ならぬ、援護投石を延々と開始する。
『頑張れー』
『ホワイトたんが死んだら祟るおー』
ーーーーーーーー
獣 人 人 僕
人
ーーーーーーーー
「え?トマト――」
「ひぃっ!死んで――」
「なにが起こ――」
新たに五人の傭兵が、投石の餌食となって死んだ――これで残り29人。
まだ、3倍近い兵力差がある。
不良どもの中から、下手したら死人が出るかもしれない。
獣人は経験を積めば、どんどん強くなって怪我もすぐ治るから、こんな拙い戦で死なせるのは不味い。
僕は更に投石紐を効率よく回転させて石を放つ。
盾や鎧の類を、人間達はレイプするために脱いで放棄しているおかげで、連射力を重視した投石でも容易く致命傷を負ってくれる。
一撃で殺す必要はない。体の一部を傷つければ戦闘能力を大きく削れる。
「うわぁぁぁぁぁ!なんだぁぁぁ!これぇぇぇぇ!痛てぇぇぇぇ!」
「俺たちは何に襲われているんだぁぁぁ!」
「こんなところに居られるかぁー!俺は逃げ――」ブチュンッ
『投石兵が凶悪すぎる件』『挟撃作戦(笑)』
傭兵達は混乱しながらも、その頭で理解したようだ。
この場に――伝説に残るレベルの化物がいるって事に。
そうやって勝手に混乱してくれるなら有難い事だ。
これで人間の数は24人に減った。
……しかし、投石は補給が簡単だが、何て不効率な攻撃方法なんだろう。
人間の弓の達人が圧倒的な速度で8回連続で射撃して、8人を瞬殺した光景を見た事があるだけに、相手に手練が混ざっていたらやばい。
僕みたいなチートな恩恵がなくても、人間だって才能と努力の二つが噛み合わせれば化物になれるのだ。
指揮系統が崩壊して大混乱中とはいえ、そんな奴が一人いたら、ホワイトがいる部隊は壊滅するだろう。
『いや、これもう犬さん一人でいいやってレベルな件』
『もう15人も投石で殺しているお……』
--------------
人
獣☛人 僕
--------------
「ゲェッ!?俺の槍はどこだ!?」
「ちょっと待った!剣を持つまで待って欲し――」
ブォンッ!
今まで戦力として活躍してなかったホワイトが、大剣を一気に振り下ろして、二人の人間を切り裂いた。
人間達は、レイプするためにズボン脱いで、剣を地面とかに置きっぱなしだから、まともに抵抗できない。
男ってのはエロイ事をしている最中は、超油断しちゃう生き物なんだ。
『犬さん、これ勝ち戦じゃね?』
『人間達がチン●出して、武装を解除しているから抵抗できない件』
あ、そうか。
この戦は、実は超難易度が低かったんだ。
武装してない集団に奇襲攻撃をかけたって事になるから……実質的な戦力は獣人100対人間1ほどになっているのだと思う。
人間って不利な状況になると、武器を捨てて身軽になって逃走しようとする生き物だし。
「許せねぇぜ!死にやがれぇー!クソ人間どもぉー!」
「よくも隣の家のララァちゃんを犯したなぁー!」
獣人達は、抵抗できずに逃げ回る傭兵の背後に農具を叩きつけた。
身体能力で遥かに勝る獣人から逃げられる傭兵は一人もいない。
すぐに追いつかれて、背中を農具や、奪った剣や槍でグサリッだ。
これで残りは12人。両軍の間に兵力差はほとんど無くなった。
しかし、一部の傭兵達は場に残って武器を手にしている。士気を高揚させるためか槍を持った五人の人間が叫んだ。
「我らは槍五人衆!」
「世界に名を轟かせる豪壮の達人!」
「この槍は、敵を藁のようになぎ払い!」
「次元を超えて三連続で同時に突きを放ち!」
「城を一撃で壊す!」
一瞬、五人兄弟の気迫に押されて、ホワイトが警戒して間合いを取る。
「なるほど……その自信たっぷりな姿勢を見るに達人――」
「「「そうなれたら良いなって思っている仲良し五人兄弟だ!降伏するから助け――」」」
「ただの願望だぁー!?」
僕はボケにツッコミを返す精神で、五回連続投石した。
問答無用で槍を持った五人兄弟はあの世へと旅立つ。
産まれた時は一緒じゃなかったが、死ぬ時は一緒だったのだ。
『劉備ネタ乙』『幸せなのだろうか……?この終わり方は……?』
……戦闘がこの後、傭兵の全滅で終わった事は言うまでもない……。
チン●出して、獣娘を犯す事に夢中になっていたのが敵の敗因とか……なんか馬鹿らしいなぁ……。
一応、今回の事で、39人分の武装を入手できた。
不良……もとい、獣人達に全てを気前良くプレゼントする。
三歳児用の武器がないから……仕方ない。
『完全に犬さん1人で十分な件』『一人で城を攻略できるような気がしますぞ』
いや、僕一人だけだと、敵が激しく動揺してくれないだろ?
人間は多方向からやってくる攻撃に混乱する生き物なんだ。
ネットゲーでも、多方向から攻撃されたら、被害率が劇的に上がるんだぞ。
現実の命を失う訳でもないのに……
「いやはや、凄いですな師匠」
気づけば、隣にホワイトが座っていた。
ところどころ返り血が付着していて、この幼女怖い……。
「軍師の才能があるとは思いませんでした」
なんか、軍師の才能とか言っているぞ、この変態。
しかし、軍事的な知識がない8人の獣人達は、ホワイトの発言を鵜呑みにしていた。
「えっ……?
単純に攻撃しまくっただけのような……?」
「ま、まさか、今の攻撃には、俺達の想像を絶する意図があった……?
でも確かに一方的に勝利できたし……すげぇぇぇぇぇ!」
「すげぇぇぇぇぇぇぇ!ワァンの兄貴すげぇぇぇぇ!
鬼謀の才だぁぁぁぁ!天才児ってすげぇぇぇぇぇ!」
「ワァンの兄貴やべぇよぉ!こんなのが三歳児なんて世界がおかしい!」
『ただの脳筋戦法だったような……?』
『犬さん、もっと敵軍を分散させてから叩こうよ……』
五人いる獣娘を見捨てたら、それも出来たんだろうけど……僕は嫌だ。
獣人が死ぬ姿を見たくない。
せっかく、同胞にたくさん会えたんだ。
一人でも長生きして、幸せに生きてほしい。
だから、僕はレイプされた被害者達を利用する事に決めた。
外道だと言われても良い。
僕は獣人達の歓声の中、レイプされて目が少し虚ろな獣娘達の方へと歩いた。
一方的な大量虐殺をやったせいか……彼女達は僕を『化物』を見るような目で見て怯えている……僕の心が辛いなぁ。
「ひ、ひぃっ!」
「た、助けてくれてありがとうなのです!?」
哀れな被害者だ。純潔を理不尽に破られ、凌辱され終わったら殺される事を前提にしたレイプで、心に深い傷を負っているのだろう。
だが、僕はそんな彼女を利用する。
獣人の未来のために――
「君達は復讐をしたくないか?
自分を辱めた人間を、容赦なく潰したいと思わないか?」
『悪魔の囁きだ』
『犬さんは本当に悪い奴だお』
戦場の基本は、数を揃えて相手に叩きつける事。
これで残り敵戦力は50人だ。
皆が死なない、そんな素敵な戦争ができたらいいなぁ。
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