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提督はBarにいる。

作者:ごません
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■提督のお手軽‼イタリアンクッキング~本格パスタ編~

まずは定番、パスタから行こうか。俺はキッチンの下から鉢植えを取り出した。

「それは……バジル…ですか?」

 イタリアの言う通り、コイツはバジルの鉢植えだ。育てるのも簡単だし、鉢植えで十分な量のバジルが取れる。独り暮らしやマンション暮らしの人にもオススメだ。鉢植えから使うだけバジルを摘み取ったら、葉の汚れを落として水気をしっかりと拭き取る。次に用意するのはニンニク、オリーブオイル、塩胡椒、煎った松の実。松の実がなければバタピーやカシューナッツ、クルミ、最悪ミックスナッツでも良い。取り敢えず、1人分の分量は……

ニンニク:ふた欠け

オリーブオイル:30cc

ナッツ類:20g

塩胡椒:適量(バタピー等の塩味が付けてある物は調整してあじつけしてな。)

 バジル以外の上の材料を、フードプロセッサーで粉砕する。粒の粗さはお好みだが、なるべく細かい方がオススメだ。細かくなったらそこにバジルを加えてさらにフードプロセッサーで砕く。チーズを入れて砕く場合もあるが、そうすると保存が効きにくくなる。チーズは後入れ推奨だな、個人的には。バジルがペースト状になったら完成だ。

「Genovese alla pesto……所謂ジェノベーゼソースって奴ね。」

 ご明察だ、ローマ。後はこれを茹でたてのパスタ……今回は平打ち系のパスタ・リングイネやトレネッテに粉チーズと共に絡めてやれば……

「出来たぜ、Trenette al pestoだ。」

「うーん、バジルの香りが爽やかですねぇ。」

「提督さんって、ホントにお料理上手なんですねぇ♪どうですか?ローマさん。」

「……ふん、まぁまぁね。」

 あ~らら、手厳しい事で。んじゃ、パスタでもう一品。因みにだが、さっきのジェノベーゼソースは纏めて作ればジップロックで板状にすれば冷凍保存も効くぜ?パンにチーズと一緒に載せてトーストするのも結構美味くてツマミになる。



 なら今度はトマトベースで行こうかな?使うのはニンニク、トマトの缶詰め、バジル、オリーブオイル、鷹の爪。トマトの缶詰めは玉ねぎのみじん切り入りならそのまま、入ってない物なら玉ねぎも追加で。

 まずはオリーブオイルでニンニクのスライスかみじん切りを炒めて香りを出す。鷹の爪も種を取って輪切りにして加える。種入るとマジで激辛になるから注意な、冗談抜きで。←(辛い物好きだからと試したバカ、約1名。)あ、鷹の爪もベランダで鉢植えで育てられます。ベランダ農園、意外とオススメ。

 ニンニクの香りがたってきたら、トマト缶とバジルを千切って入れ、煮立ってきたら火を弱めて煮込む。玉ねぎが入っていないタイプのトマト缶なら、玉ねぎもここで忘れずに加える。水分が減ってきたらパスタの茹で汁を加えて伸ばす。だから塩は要らない。伸ばす時の粘り気の目安としては……そう、かき混ぜてトロトロになったヨーグルト位が丁度良いかな。後はそこに茹でたパスターー今回はペンネを加えて絡める。盛り付けて粉チーズを振りかけたら完成だ。

「Penne alla arrabbiata……ペンネアラビアータですね!」

「そうだ。リベッチオは辛いの大丈夫か?」

「うん!……だから提督さん、私の事はリベで良いってばー‼」

 椅子の上でムキー!となりながら手足をバタつかせるリベッチオ。可愛らしいなぁ、もう。

「で?どうかな、ローマ。」

「な、中々やるじゃない。『カンパリソーダ』っ‼」

「……へいへいw」

 素直じゃねぇなぁ、もう。そんな様子を見てクスクス笑うイタリア。しかし良いコンビだな、この姉妹も。今作ったのは極々シンプルなアラビアータソースだ。単調過ぎて味気ないと思ったらコンソメの顆粒を足しても良いし、ツナ缶を加えるのもオススメだ。ピザソースにも使えるし、スパゲッティでも合わせたら美味い。まぁ、難点としては日持ちしない所だな。作り過ぎ厳禁。

さてさて、次はイタリア料理の大定番、ピッツァでも焼こうかな、っと。 
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