ハイスクールD×D 異界黙示録の機晶神
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第一章:旧校舎のディアボロス/初覚醒のスレイヴ
Change6:はぐれ悪魔の討伐・前編~Sister and red dragon~
オカルト研究部に入部して丁度1週間がたった。
イッセーは、悪魔の仕事で召喚用のチラシを夜自転車で走りながら配っている。
ちなみに召喚用のチラシには『貴方の願い叶えます』と書いてあり、呼びたいときにそのチラシを持つと、チラシに描かれている転移型魔方陣だったか、それが発動して悪魔が呼ばれる仕組みになっているようだ。
魔法てのは随分便利なもんだな。
イッセーもそれに習って転移しようとしたんだが・・・イッセーの体内にある魔力だったか、それが無いに等しいらしい、だからか転移出来ないので、呼ばれたらその呼んだ主のところまで自転車で行くそうだ。
まあ、頑張るしかないだろうな。確か以前にイッセーが『ハーレム王に俺はなる‼』とか言っていたな。内容は少し変だが夢を持つことは良いことだと思う。
因みに悪魔の仕事や情勢等はリアス部長に習った。
後、俺は基本的にやることが無いので、旧校舎の掃除やリアス部長のチェスの相手をしている。チェスは中々面白いゲームだからな。
こうして俺はいつもの通り部室で異形に関する書物を読んでいる時・・・・
「二度と協会には近づいてはダメよ。」
「すみません、部長。」
どうやらイッセーが怒られているようだ。取り敢えず姫島先輩に聞いてみるか、
「姫島先輩、イッセーが何かしたんですか?」
「どうやらイッセー君が道に迷ったシスターを協会に連れて行ったそうなんです。
それと私の事は朱乃でよろしいですよ。」
「ありがとうございます。朱乃さん。」
確か前に読んだ書物に『悪魔は天使の領域である協会に入るべからず』と書いてあったな。まあイッセーも悪魔になったばっかりだからな仕方ないだろう。
だが、この町の協会は数年前に閉鎖されている。しかも一度入って見たが誰も住んでいる形跡なんて無かったからな。少しおかしいが、まあ大丈夫だろう。
「いつ、光の槍が飛んできてもおかしくはないのよ?まあ、私も説教しすぎたわ。
でもこれだけは覚えといて頂戴。悪魔の死は完全なる“無“だから。」
「ありがとうございます、部長。」
イッセー良い主を持ったじゃないか。やはりリアス部長には王の素質があるようだな。
「リアス部長、宜しいでしょうか?」
「どうしたの?朱乃」
「大公からはぐれ悪魔の討伐命令が来ました」
するとイッセーと俺以外の皆の表情が険しくなった。
はぐれ悪魔・・・主の眷属である悪魔が主を殺し無法に暴れる悪魔らしい。
今回はそのはぐれ悪魔の一匹がリアス部長が管轄しているこの町に侵入し、夜中潜伏している自分の拠点に人間を誘い込み、補食しているらしい。
今回はそのはぐれ悪魔を倒すため、目標の潜伏場所の廃墟に来ていた。
「・・・血の臭い。」
前にいる小猫が鼻を覆いながら呟いた。
確かにここには血痕や、酸化した血液、腐敗臭等がある。だがよくこの臭いに気づいたな、これも悪魔の能力の一部だろうか・・・
そして俺は自分の眼を赤外線モードに変えて回りを見ていた。
すると廃墟の奥に巨大な生物と思われる熱源があった。
「さて、イッセー、シン。貴方たちには悪魔の戦い方について教えるわ」
「ま、マジっすか!?お、俺、戦力にならないと思いますけど!でも頑張ります!」
「勉強させて頂きます。」
どうやら以前説明してもらった“悪 魔 の 駒の能力について説明してくれるらしい。少し楽しみだな。
「悪 魔 の 駒の成り立ちについての説明は以前したからそこは省くわね。今回はそれぞれの駒の能力について説明するわ。」
確か悪 魔 の 駒は数百年前に起きた戦争で激減した悪魔を増やすために作られたもので、王、女 王、騎 士、戦 車、僧 侶兵 士があるらしい。そして王には、女王が一つ、騎士、戦車、僧侶が二つずつあり、兵士が八個あるみたいだ。
「そういえば部長、俺の駒は、役割や特性ってなんですか?」
「そうね、イッセーは・・・・」
リアス部長が話を突然止めた。まあ・・・ようやく本命登場か。
「不味そうな臭いがするぞ?不思議な臭いをするやつもいるな?」
どうやら今回の目的であるはぐれ悪魔が姿を現したようだ。それにしても怪しい声音、不気味なテンポで話しているな。すでに理性は無いと思ったほういいだろう。
「はぐれ悪魔バイザー、貴方を消滅しにきたわ」
部長の宣言と共にはぐれ悪魔が姿を現した。
上半身は全裸の女性だが、表情がすでに化け物になっており、下半身はまるで突然変異を起こしたかのような、獣のような四本足だった。
全長は5~6mはあるな。
「主人の元を逃げ、殺し、己の欲求を満たすためだけに暴れ回るのは万死に値するわ。グレモリー公爵の名において、貴方を消しとばしてあげましょう‼」
「こざかしい小娘ごときがぁぁぁ!その紅の髪のように、お前の身を鮮血で染めてあげてやるわぁぁ!うきゃきゃきゃ!!!」
どうやらこいつは俺たちを殺すみたいだが、このはぐれ悪魔は相手との力量の差がどうにも解らないみたいだな。
これからはぐれ狩りが始まった。
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