先恋
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先恋〜どっちもどっち〜
前書き
お、お久しぶりです‼︎
本当に久々の投稿?ですかね?w
しかもちょっと短いです!スミマセン!
下校時刻、ちゃんと目を見ることも、話しかけることもできなかった。だが、陸太が自分を、自分が陸太を愛している事は分かっていた。其れだけで十分だった。
「え、えっと、さようなら、瑞木先生…」
「うん、さよなら、陸太君」
互いに軽く手を振り合い、沙奈は陸太の背中を見送った。
「…りょ…おも、い…」
沙奈は小さくそう呟き、火照る顔を両手で覆った。顔の熱を、少し冷たい手が冷やしてくれる。その感覚が心地良い。
「…どうしよ…」
沙奈は取り敢えず、といった様に、校内の教員用トイレに駆け込み、鏡で顔を見た。
「…わぁ…」
そこには、真っ赤な顔をして、如何にも幸せそうに笑う顔があった。こんなヘラヘラとした顔で職員室になど入れるものか、と沙奈は考えた。流石に何か疑われそうで怖かった。
「…何とかならないかな…」
沙奈が自分の両頬を上に押し上げていると、
「…ず、ずず瑞木先生⁉︎」
他の先生に見つかってしまった。その瞬間の自分の顔は酷いほどに可笑しな顔だ。沙奈は恥ずかしさにまた、顔を赤くしつつも、「…だ、大丈夫です、」と答えた。
「…言ってしまった…と言うか…キ、キキキ…キスを…して、しまった…」
その頃、ベットの上一人、陸太は顔を真っ赤にして、布団を被り、丸くなっていた。
「ど、どうしよ…突然キスなんて、沙奈先生は優しいから何も言わないけど…引いた…かな…、急に…、デ、デリカシーが…無かったの…かな…」
陸太はそんな事をブツブツと呟きながら、ゆっくりと目を閉じ、沙奈の顔を思い出していた。
「…好きです…沙奈さん…」
そんな、今すぐ沙奈に送りたいと思うその言葉は、誰にも届かず、ただ、部屋の中に静かに響いていた。
後書き
読んで頂き、ありがとうございます‼︎
此れからも続きます!どうぞ、宜しくお願いします‼︎
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