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『残骸』

作者:零那
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『乱雑な思考』



満たされたいと想うことが怖くて、満たされてしまったら怖くて。

強がることに疲れて、強がることは悪いことと思いたくて。
弱さを見せるのは恥ずかしいと想ってて、隠すべきだと抑え込んで。

強いのと弱いのどっちがいいことなのか知りたくて。
でも答えはなくて頭ん中も心ん中もぐしゃぐしゃで。

強い人に惹かれ、弱い人を見下したりして。
強がりだけの自分を蔑んで、弱さを堂々と露呈する人を羨んで。

何が正しいのかは臨機応変で。

ごちゃごちゃ考えてしまうのもやめてしまいたくて、其れでもやめられなくて。

此の中の汚い醜いモノが全部晒されてしまったなら、きっとどうしようもないだろうなって。

弱さは誰かを強くして、強さは誰かを弱くしてくって知ってるはずで。
其れでも衝動で誰かを傷つけてしまうって解ってて。

なのに何故どうしようもない?


 
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