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聖闘士星矢 黄金の若き戦士達

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312部分:第四十二話 空中庭園その四


第四十二話 空中庭園その四

「行くぞ。このままな」
「はい」
 そうして彼等はバビロンに到着した。するとそこにあったのは。
「むっ!?」
「まさかとは思ったが」
「これは」
 それは空中庭園であった。あの。
 高いバビロニア風の塔を思わせる建物の頂上に緑の庭園がある。それこそまさに伝説の時代に伝わっていると言ってもいいバビロンの空中庭園であった。
「バビロンの空中庭園か」
「ということはまさか」
「おそらくな」
 アルデバランは驚く他の者達に対して告げた。
「あの場所で戦うことになるのだ」
「そうですか。凝ってますね」
「まさかバビロンの空中庭園で戦うなんて」
「しかし」
 だがここでモーゼスが顔を曇らせてきた。
「アルデバラン様」
「何だ?」
「この庭園ですが」
「罠があるというのか」
「御言葉ですが」
 彼はそれを危惧しているのであった。
「有り得ることです」
「そうだよな。確かにな」
「あるよな、それは」
 青銅の者達も彼のその言葉を聞いてそれぞれ言うのであった。
「やっぱり奴等が築いたものだからな」
「それはあるよな。やっぱりな」
「いや、それはない」
 しかしアルデバランはそれを否定するのだった。
「それは。有り得ない」
「有り得ないのですか」
「絶対にない」
 完全否定さえしてみせたのだった。
「罠なぞというつまらんことはしてはこない」
「左様ですか」
「だからだ。安心して中に入るぞ」
 こう言って自分から足を踏み出しさえするのであった。
 アルデバランが先に進めば他の者達も進むしかない。しかしであった。
 今度はアルゲティが。アルデバランに対して問うのであった。
「あの、アルデバラン様」
「何だ?」
「一つ御聞きして宜しいでしょうか」
 怪訝な顔で彼に対して言うのであった。
「それで」
「うむ。何だ」
 そしてそれを退けるアルデバランではなかった。しっかりと聞く素振りを見せるのだった。
「それで。何だ」
「今の御言葉ですが」
 それを問うのであった。
「罠はないと仰いましたね」
「その通りだ」
 アルデバランもそれを否定しなかった。
「絶対にない。それはな」
「何故そう言えるのでしょうか」
 さらに問うアルゲティであった。
「そこまで断言される理由は」
「狂闘士達を率いているのはだ」
 アルデバランはそこから話すのだった。
「誰だ」
「誰だといいますと?」
「そうだ。誰だ」
 今度はアルデバランから問うてきていた。
 
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