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聖闘士星矢 黄金の若き戦士達

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308部分:第四十一話 再襲撃その十


第四十一話 再襲撃その十

「タイタンズノヴァ!」
 今その技を放った。それが空にいるインプ達に対して襲い掛からない筈だった。しかしであった。その技がどうなったかというと。
「な、何ィ!」
「まさか!」
 衝撃と粉々になった大地から無数の岩石が彼等を襲う。そうして瞬く間に彼等を撃ちそうして地面に叩き落してしまったのであった。
「ち、宙にいる我等までか」
「倒せるというのか」
「タイタンズノヴァが壊すものは大地だけではない」
 技を放ち終えたそのアルデバランの言葉である。
「宙にいる相手も大海原にいる相手も倒すことができるのだ」
「やはり黄金聖闘士ということか・・・・・・」
「それだけの技を持っているというのか」
「その通りだ」
 アルデバランはまた彼等に対して告げた。
「これでわかったな」
「そうだな。見事だ」
「流石は黄金聖闘士・・・・・・」
 インプ達はこう言い残してそのうえで倒れるのであった。倒れた彼等はそれで事切れた。戦いは終わりそのうえで後ろにいる他の聖闘士達に対して話すのであった。
「さて、それではだ」
「ええ。街に戻りますか」
「そうしましょう」
「そうだ。ここでの戦いは終わった」
 聖衣は外れ箱に戻っていた。私服に戻ったうえでまた話す彼等であった。
「それではだ。行くとするか」
「はい、いよいよですね」
「奴等がいるその場所に」
「既に場所はわかっているな」
 アルデバランは青銅の者達の言葉を聞きながら白銀の者達に対して問うのであった。
「何処に行くかは」
「はい、勿論です」
「それは」
 モーゼスもアルゲティもそれに答えるのであった。
「あの場所ですね」
「古の伝説のあの場所ですね」
「そうだ。そこに向かう」
 こう言うのである。
「そこにな。それでいいな」
「はい、それではそこに」
「参りましょう」
 そうして街に戻りそれから戦いに向かうのであった。彼等の戦いはここでもアルデバラン達の勝利に終わった。しかしそれだけではないのであった。
「来たな」
「はい、そうです」
「遂にここに迫っています」
 また狂闘士達がドーマに告げていた。
「インプ達の第二陣はもう破られました」
「彼等もまた」
「見事な最期だったようだな」
 インプ達の悲報を聞いてこう問うたドーマであった。
「あの者達は」
「はい、そうです」
「皆立派な最期でした」
 彼等はこのこともまたドーマに告げるのであった。
「誰一人として背を向ける者はいませんでした」
「そのうえで見事に散りました」
「ならばそれでいい」
 ドーマはその報告を聞いて満足した顔で頷くのであった。
「それでな。それでいい」
「はい、後は我等が」
「あの者達の仇を取りましょう」
 彼等が出した今度の言葉はこれであった。
「我等の手で」
「そうですね」
「その通りだ。狂闘士は同胞の仇は何としても取る」
 ドーマの言葉が強いものになった。
「それはわかっているな」
「無論です」
「ではそのように」
 彼等は言葉を合わせてドーマに頷く。彼等もまた意を決するのであった。
「さて、それではです」
「聖闘士達がいよいよ来ます」
 今度はまたこのことに関しての言葉であった。
「我等の決戦の時ですね」
「間も無くです」
「来るのはタウラス」
 まずはアルデバランであった。
「そしてサジタリアスだ」
「黄金聖闘士の中でもジェミニのサガと並んで最強の存在であるあの男がですか」
「いよいよ我等の前に姿を現わすのですか」
「あの男が」
「そうだ。それはいいな」
 あらためて彼等に対して告げるのであった。
「あの男の相手もだ」
「何、腕がなりますよ」
「そういうことです」
 そして彼等の返答は実に狂闘士らしいものであった。
「サジタリアスの相手もまた」
「楽しみなことです」
「そうか。それでは何も言うことはない」
 ドーマは彼等のその言葉を聞いて安心したようであった。
「俺からはな。御前達がそう言うのならばだ」
「はい、それではドーマ様」
「我等はここで待ちましょう」
 そうしてまた言うのであった。
「彼等が来るのを」
「そして決戦を」
 彼等は今からはじまろうとしている決戦を楽しみにしていた。両者の決戦はいよいよ幕を開けるのだった。


第四十一話   完


                 2009・6・29
 
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