| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ソードアート・オンライン handle a system

作者:ハマT
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

75北セントリア帝立修剣学院

キリトがアンダーワールドに迷い混んで一年がたった。キリト、ユウキ、ユージオの三人はザッカリア騎士団からの推薦状をもらい北セントリア帝立修剣学院に入学していた。学院では入学時の試験により順位が決まる。現在の首席はユウキ、次席にキリト、三席にユージオが続く。整合騎士になるためには卒業するときに三席以上の成績を残しておかなければならない。

「ユウキ殿本日の手解きありがとうございます」
「いつも思うんだけどさ……何で二人とも貴族の出身なのに僕やキリト、ユージオに鍛えてもらってるの?」
学院の修練場ではユウキがウンベール・ジーゼックとライオス・アンティノスを鍛えていた。二人は上級貴族であるにも関わらず平民のユウキ達に修練を頼んできた。ユウキはともかくキリトやユージオより強いと思われる人物は二人いる。同じ上級貴族出身のラギア・クルファルドとクルペ・コーリネルだ。彼は入学試験で手を抜き十三席と十四席になっている事をユウキ達はしっている。その為何度か二人に鍛えてもらった方がいいと進言するが、『あの二人よりユウキ殿達に鍛えてもらった方がためになる』と絶対あの二人には頼まない。
「彼らのような貴族という階級をいい気に使っているような人に教わったところでなにも役にたちませんよ」

我々は知っての通り上級貴族の三等爵家に当たります。クルペ殿とラギア殿はその上の二等爵家です。上級貴族は皆の思う通り階級に鼻をかけ皆を禁忌目録の抜け道を探しては庶民を虐げています。幼い頃我々も貴族は偉いと教え続けられて来ました。そんなある日我々は整合騎士の乗る飛竜を見ました。整合騎士のなかでも特別な人物しか乗れない黒い飛竜。それを見たとき我々はまるで心が洗われたような気がしました。貴族が庶民を虐げるのは当たり前であると言うことは間違っている。我々は心の何処かでそう感じました。時が経つにつれ我々の中で今の貴族を変える必要があると言う考えが大きくなりました。だから我々は腐敗した貴族ではなく純粋な強さを求める貴方達に修練を頼んでいるのです。

次の日の安息日
ユウキは一人セントリア南の丘に来ていた。ここはユウキのお気に入りの場所だ。ラースの実験を手伝っているユウキはアンダーワールドの色んな場所を知っている。東の大門近くにある草原もユウキのお気に入りの場所である。ユウキがここに来ていた理由はたったひとつ昨日のウンベール達の話だ。ユウキがアンダーワールドの人達と話したのは今回のキリトの監視任務が初めてだ。それまではやれ西の地の生活を調べろだの、やれ貴族と庶民の生活の違いを調べろだのと調査任務ばかりでアンダーワールドの人達と話したことはなかった。今回話したことで彼らも人間と同じように悩んでいることを知った。
(……僕達がやろうとしてることって間違ってるのかなぁ……)
そう思えて仕方がないユウキ。
「悩んでいるのか?」
丘で横になるユウキに声をかけたのは上級剣士首席のウォロ・リーバンテインだ。学院には上級剣士の上位十二席までは下級剣士の上位十二席までのなかから傍付き剣士を任命できる。傍付き剣士は上級剣士の身の回りの世話をしその代償として修練を受けることができる。ウォロが傍付きとして任命したのはユウキだ。
「ウォロ上級剣士さん……」
「悩んでいるのなら剣を取れ……私と勝負すれば自ずと答えは見えるだろう」
その言葉を聞き起き上がって剣を握るユウキ。対するウォロも剣を構える。なんの合図もなく同時に駆け出す二人。真ん中で剣がぶつかりつばぜり合う二人。ユウキが一瞬力を抜くとウォロがバランスを崩しそこにユウキが一太刀いれようとするが簡単に防がれる。

昼過ぎから戦い始めたのだが決着がついたときには日が傾き始めていた。
「悩みは解決したか?」
二人とも地面に倒れるように横になっていた。
「先輩ありがとうございます……お陰で答えが出ました……僕はこの先何が起きようと僕の信じた道を進みます」
「……ウムそれがいい……その言葉道理この先例え友と戦うことになろうとも己の道を信じ精進するがよい」

この出来事から数ヶ月後ウォロを含めた上級剣士達は学院を卒業した。卒業後行われた帝国剣武大会に参加したのはウォロ、キリトが傍付きを勤めたソルティリーナ、ユージオが傍付きを勤めたゴルゴッゾの三人。しかし三人とも大会に参加したエルドリエという剣士に敗北した。 
 

 
後書き
リュウヤの恋愛事情

初恋は幼い頃に交換制度でであったユウキ。交換制度終了後は特に誰も好きにならずのんびりとした毎日を過ごしていた。その後SAO事件に巻き込まれ最前線で戦ううちに心の何処かで直葉の事が気になる存在であることになりつつありALOでリーファとともに旅した末直葉の事が好きなことに気付く。その後死銃事件の時に告白し恋人同士となる。ちなみに本人は気付いていないが色んな人物から好意を寄せられており、理沙は兄の知り合いとして好意を寄せている。リズも露店時代からのお得意様である事から好意を抱いてよりよく直葉とリュウヤを取り合って喧嘩している。ちなみに恋愛に対して相当なヘタレ 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧