ハイスクールD×D ~熾鏡符のAGITΩ~
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第一章:体育館裏のホーリー/暴走する熾鏡龍
MirrorⅫ:明かされた翔一の過去/拒絶と悲しみのTEMPEST
さてとりあえずイッセーがアーシアと翼を救い出したのはいいが…
いま朱乃さんがアーシアの服を魔力で作っているので俺は変身を解除し
来ている上着のブレザーを脱ぎ裸の翼をあまり見ないように、羽織らせる…
「しょ、翔一?」
「裸だと風邪ひくだろ?羽織っとけ…それと右側のポケットに指輪が入ってる
それをつけとけ…イッセーをあまり責めないでな…あれでも救おうとしたからな」
「あ、ありがとう……///」
「別にお礼はイッセーにしな…俺ただ服を貸しただけだ」
俺は返事を返した。…まあこれでディオドラも地に落ちたな……
て、ゼノヴィアは何やっているんだ!
「よせ!ゼノヴィア!」
「何故だ?ここで殺しておいた方がいいだろう?
いつまたアーシア達に近づくか分からないんだから」
ゼノヴィアが言っていることも解るが…だがな………
「駄目だ。今ディオドラを殺したら、お前はきっと戻れなくなる。
こんなことでお前たちに復讐とゆう重荷を背負ってほしくないんだ…
俺は、そんなの黙って見ている訳には行かない」
「甘いな…もしそれでまたアーシアに言い寄られたら繰り返しになるぞ。
それに君はこいつを許しているのか?」
「許すわけない…でもこんなことしても意味はない…
それにこいつを大切に思っている奴はいるだろう…それでこいつを殺したら
慕っている奴が、俺たちを襲うこれの繰り返しが起きるんだ…俺はそんな連鎖もう見たくない
それに、こいつが来るなら何度だって倒せばいい話だろ? なあ、イッセー」
「ああ…… 二度と家のアーシアに近づくな!! 今度こそ消滅させてやる!!」
ディオドラに拳を突き出しながらイッセーは叫ぶ。
恐怖が刻み込まれたディオドラは、ただ頷く事しか出来ていなかった。
良かった…… 皆無事で……と思いたいところだが
さっきから俺の見聞色が反応しているんだよな…よりにもよって奴の気配が…
そしてアーシアが狙われていることに
「さっ、帰りましょう。そろそろテロリストも鎮圧されている頃でしょうし」
「帰ろう、アーシア。俺達の家に」
「はい!あっ、少し待って下さい」
「何をお祈りしたんだ?」
「えへへ、内緒です!」
そう言って可愛く舌を出して笑うアーシア。
まあ、無事でいいが…っ!来たか!
俺は奴の攻撃を予想してアーシアの元に走る!
「翔一?」
「どうしたんだよ?翔一アーシアの元に走って…」
心配する二人を他所に、俺はアーシアに向かって駆け出した。
クッ!ギリギリだな……
アーシアの手を掴んで引っ張り、俺とアーシアは…… 光の奥に消えた
僕――― 木場祐斗は、目の前で起こった事が理解出来なかった。
何が…… 起きたんだ?
いきなり翔一君がアーシアさんに向かって走り出したと思ったら、
二人共光に飲み込まれて…… 消えた?
「ふむ… 気まぐれで攻撃したが… まさかあの邪魔な黒武帝まで始末出来るとはな」
そして、上から見覚えの無い男性が降りてくる。
「…… 誰?」
「お初にお目にかかる。魔王の妹よ。私は魔王ベルゼブブの血を引くシャルバ・ベルゼブブだ」
部長がその男性に訊くと、男性はベルゼブブを名乗った。
こんな時に旧魔王の末裔だなんて!?
「シャルバ!! 助けてくれ! 僕達が力を合わせればこんな奴等――――」
「偽りの魔王の血統の者と手を組む訳が無いだろう…だが生かしといてやる」
「…… 貴方達だったのね? 最近、各家の当主達が、次々不審死を遂げていたいたのは」
「如何にも、差し当たってはサーゼクスの妹君。
貴公にも死んでいただく。理由は分かっているだろう?」
「現魔王への復讐…… 分かりやすくて反吐がでるわ。
直接勝負を挑む訳でも無く、その周りから殺すなんて…… 悪魔としての誇りはあるのかしら?」
部長のその言葉にシャルバは激昂する。
「黙れ! 偽りの魔王の妹よ!堕落仕切った貴様らを殺せればそれで良いのだ!!」
「外道め…! アーシアと翔一を殺した罪…… 万死に値するわ!!」
部長は瞳に涙を貯めながら、滅びの魔力を迸らせる。
それを合図に僕達も戦闘体制に入った。
だがその言葉を遮るものがいた
「誰が死んだって?シャルバ・ベルゼブブ…お前の目はずいぶんと腐っていたようだな?」
すると近くの柱の陰から翔一君とアーシアさんが出てきた
「「「「「翔一!?アーシア!?(君)(先輩)」」」」」」
「何!?貴様私の攻撃を受けて次元の彼方に消えたのではなかったのか!?」
「バカゆうな…まずお前がここに現れ、そしてアーシアを攻撃しようとしていたのは
俺の見聞色でわかっていた…だからぎりぎりまでひきつけ、アーシアを助けた。それだけだ」
まさか!?さっきの攻撃を気づいていたのか!僕たちは何も感じなかったのに
そしてアーシアさんをイッセーのそばに誘導した
「アーシア!翔一!心配かけさせるんじゃねぇ!本当に死んだと…」
「翔一頼むから心配させないでくれ…あの時のお礼もしてないのに…」
イッセー君と翼さんが泣いて喜んでいた…僕も心配したんだから!!
「さて…シャルバ、覚悟…「フハハハハハ!!!」何がおかしい?」
突然シャルバが笑い出し翔一君がシャルバに向かって睨む
「まったく…黒武帝…お前は、また過ちを犯すのか?
そうやって他人を救い、そしてお前はまた大切なものを失う…
見ていて滑稽だぞ?フハハハハハ!!!!」
どうゆうことだ?翔一君の過ち?また失う?どうゆうことなんだ?
「どうやら、黒武帝自身の過去を本人から聞いていないようだな…
なら見せてやる…この世界でコイツはな力を暴走させ
名もなき村を壊滅させた偽善者ッだとゆうことをな」
するとシャルバは魔法陣を展開し映像を見せてきた
流れる映像は燃える家屋、畑悲痛な叫びの数々
そして荒れ狂うように動くものすべてを殺しまわっている翔一君の姿だった
これは翔一君なのか!?
「や、やめろ…やめろ…見るな…見ないでくれッ!!……・・やめろ……・・」
それを見たとたん翔一君の顔が青ざめて目の焦点が合わなくなり
まるで恐れるように、独り言を言いていた
「どうした翔一!!」
「翔一!一体どうしたとゆうのだ!」
皆翔一君の異変に気付く
「ふん、哀れだな・・・リアスグレモリーとその眷属よ
そいつは、ただの犯罪者だ、我らが人体実験に使う人間を拉致していたところ
こいつに邪魔されてな…だがそいつは力を使い守っていたが…私の幻術にあっけなくはまり
暴虐の果てに守るべき者たちをそいつが全員殺したのだからな・・幻術をかけていた身として
見ていたが実に滑稽だったよ…お前は自分のせいだと思っているがな…・」
「じゃ、じゃあ、あの時俺が暴走したのは……」
「フン、まだ気づかないのか愚か者…お前が暴走したのは私がかけた幻術のせいだ…
おかげでたくさんのモルモットが手に入ったよ…フハハハハハ!!!!」
「あ、アァ……ア……ア……俺は…・・奴らにあや…・・つ…
また……ま・・た否定される…また……拒絶させられる……アアァァ……!!!!」
翔一君はその場で膝をつき目を白くさせただうめき声をあげた…
僕たちは翔一君を見ていられなかった
「貴様!翔一になんてことを!!!」
「翔一に何をしたのだ!!!」
イッセー君と翼さんがシャルバに攻撃する
「無駄だ」
しかし、さっきまで拘束されていたばかりの翼さんと
さっきの戦闘で消耗していたイッセー君はシャルバによって軽くあしらわれてしまった。
「親友なんだ……!俺の…… 強くて優しい親友なんだ……。誰よりも優しいかったんだ……ッ!!
誰よりもつらい思いをして…辛いものを何個も背負って…なのにお前は…!!」
「なぜ、翔一を苦しめる!私は彼に救われた…彼から希望をもらったんだ!
なのに…なぜ翔一は苦しまなければならないッッ!!!」
二人は倒れ、悔しいと思いながらも諦めずに立ち上がる
そして、シャルバは僕らを嘲笑う様に言い放った。
「そこの下劣な転生悪魔と汚物同然のドラゴンよ。全くもってリアス・グレモリーの趣味は悪い。
黒武帝…お前はただ暴虐を尽くすだけの存在だ…そしてただ操られ殺しまわる平気だ
そしてこれからもだ――――つまり、あの時お前は私の手の平の上で私の人形だったのだ」
その言葉を聞いて翔一君はまるで壊れた人形のように立ち上がり
シャルバをとらえる。そして僕たちは翔一君の異変に気付く
『汝の主リアス・グレモリー今すぐここを離れろ』
すると翔一君から一枚の翔一君が契約している龍の絵柄のカードが出てきて僕たちに忠告してきた、
それを切っ掛けに、翔一君から濡れ羽色と灰色が混じったオーラが立ち上ぼり始めた。
『そこの悪魔シャルバといったか』
そして翔一君は壊れた人形のようにシャルバの近くまで近づいた
『お前は、今過ちを犯した…もう我に止めることなどできない』
そして翔一君が顔をあげ言い放つ。だが翔一君の表情は血の涙を流していた
『お前は、選択ヲ間違エタ』
そして翔一君が低くなりそしてエコーがかかったような声を話しがら変身し
そして一枚のカードをかざしながら怨念と悲しみに満ちた詩を謳いだす
『我ハ、コノ世の理カラ外レシ存在』
〈どうしていつも、俺は認めてもらえない〉〈また否定される〉
『世界ハ我ヲ否定シ、我ハ自ラヲ証明スルタメ救ウ者為ニ戦ッタ』
〈どうして俺は救えない〉〈救えど拒絶される〉
『タダ一度モ敗走モ敗北モナク…ソシテ勝利モ報奨モナイ』
〈俺は居場所を求めた〉〈俺に居場所は最初からなかったんだ〉
『ソシテ我ハマタ繰リ返シ、闘ウ』
〈それでも俺を否定し奪うのならば〉〈俺にはもう戦いしかない〉
《何モカモスベテ、俺ヲ否定シ拒絶シ奪ウ存在スベテ殺ス滅ボシツクス!!!!》
――――この詩に入っている言葉そして叫びそれは翔一君が求めたもので
そして結果だろう
そしてまるでただひたすらに求め、そして悲しんでいるように見えた
そしてその叫びと同時に翔一君が目の前にあったカードを手にする
そしてそれを掲げるようにカードをめくる
そして翔一君の周りに変化が起きた。異常な大きさの氷柱、荒れ狂う獄炎、轟く落雷
強大な竜巻まるで天災を表しているような風景のなっていた
そして翔一君がそのカードを読み込ませる
《TEMPEST》
読み込み音声が流れると翔一君の体に変化していく
腕と足は二倍にも膨れ上がりそしてより鋭利になっていき
ドラゴンのような翼が六枚生えていった
全体の色が濡れ羽色と灰色に変わっていく
さらに首が伸び頭もドラゴンのような形状になり瞳はまるで
亀裂のよう形になりそして血の様に瞳が怪しく輝く
『グウヴヴゥ…… グキュアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!』
そして翔一君は完全にドラゴンの姿になり叫びをあげながら
周りに業火や砕けた氷柱、落雷、竜巻を放ちながら翼を広げる。
僕たちは…もう見ているしかなかった
後書き
どうも天の道です。
さて今回は翔一のこの世界での過去…そしてシャルバとの因縁が明らかになりました
翔一の過去での暴走…これは彼がまだこの世界に来て間もないころの出来事です
恐らくこのことはこの作品では書かれることはないでしょう
そして、翔一が恐れていたこと…それは自分を知られる・・そして拒絶です
そしてその負の感情の限界到達により暴走しました。これから彼はどうなるか…
それではまた次回の後書きで
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