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ゲート 代行者かく戦えり

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歩兵用武器解説(日本編)その2

 
前書き
歩兵用の武器パーツ2です。この作品で登場する兵器のデータを載せておきます。
参考元
MEDIAGUN DATABASEとウィキペディア

「96式40mm自動てき弾銃」
「カールグスタフ無反動砲」
「パンツァーファウスト3」
「01式軽対戦車誘導弾」
「91式携帯地対空誘導弾」
「87式対戦車誘導弾」
「81mm迫撃砲 L16」
「120mm迫撃砲 RT」
「バレットM82」
「ベネリ M3」
「M26手榴弾」
「FFV 013」

図解:世界のGUNバイブル(P198、P218)、世界のカリスマGUNバイブル(P210、P254)等からです。文章は全てこれから引用しました。史実でも登場する兵器は、少しアレンジされています。 

 
「96式40mm自動てき弾銃」

種類:自動擲弾発射器

口径:40mm

製造メーカー:豊和工業

使用弾薬:40x56mm

装弾数80(8×10)発(弾倉)またはベルト給弾式

全長:975mm

重量:24.5kg(銃本体)

連射速度:250~360発/分

有効射程:1500~2200m


96式40mm自動てき弾銃は、陸上自衛隊で使用されている96式装輪装甲車に搭載する火力支援兵器として開発された自動擲弾発射器である。
豊和工業が製作した本自動擲弾銃は1996年から配備が開始され、12.7mm重機関銃M2と共に96式装輪装甲車に搭載される武装の一つである。
ダットサイトが近年追加されている。


こうした自動擲弾発射器(オートマチック・グレネードランチャー)は、米軍がベトナム戦争で使用したMK19を皮切りに、各国で開発・採用されていた。しかし、
当時それまで、陸自の普通科(歩兵)部隊はこのような近接支援火器を保有しておらず、その意味で96式自動擲弾銃の制式化は朗報であった。興味深いのは、96式自動擲弾銃の発射する40mm擲弾が、
成形炸薬を組み込んだ対人対装甲擲弾である点だ。従来こうした装輪装甲車の兵装は、主に機関銃が中心で、対車両戦闘能力はあまり考慮されていなかったのである。


ちなみに当銃は、
必要に応じて地上の三脚架に配置し、
三脚架を取り付けて対人・対装甲車擲弾としても使用可能。ベルトリンク式給弾を採用し、単射・連射の機能を持つ。


自動再装填の際は、
遊底ではなく銃身を前後させ、装填する方式が取られている。弾薬は銃身左側の弾倉より供給される。使用弾種はダイキン工業製の「40mm対人対戦装甲てき弾」(弾薬全長112mm重量371g)であり、成形炸薬の多目的榴弾となっている。






「84mm無反動砲」

種類:無反動砲

口径:84mm

製造メーカー:サーブ・ボフォース・ダイナミクス社

使用弾薬:84x246mmR

装弾数:1発

全長:1130mm(M3)

重量:8500g(M3)

連射速度:4~5発/分

有効射程:700m(成形炸薬弾)、1,000m(榴弾)


84mm無反動砲は、
スウェーデンのFFV社で開発されたカールグスタフ無反動砲を、陸上自衛隊が1984年から豊和工業によるライセンス生産して採用したものだ。
これはスウェーデンの国営兵器開発局KAFTで1948年に開発され、同じく国営の兵器製造局のカールグスタフ兵器工場で製造された。後にカールグスタフ兵器工場がボフォース社傘下となり、更にボフォース社がサーブ社傘下となった2015年現在ではサーブ・ボフォース社において製造されている。


個人運用可能な携行無反動砲であり、
本体は砲身、グリップ、照準器、チークピース、肩当、脚、撃発装置、
閉鎖機を兼ねた砲身後部ノズルからなる。前方の砲口部にラッパ状の縁があるが、これは砲身の破損変形を防ぐための部品で、射撃時には外される。砲身は特殊鋼製で、24条右回りのライフリングが刻まれている。


発射方式はクルップ式であり、対戦車榴弾のHEAT 751(タンデム弾頭)、HEAT 551、多目的榴弾のHEDP 502、榴弾のHE 441B、照明弾のILLUM 545、発煙弾のSMOKE 469B、周辺防御用弾頭のADM 401といった多様な砲弾が用意されている。対戦車榴弾にのみ、弾頭を加速させるため砲弾にロケットモーターと安定フィンが付属する。


雷管は薬莢の側面に配置され、装填の際に撃発装置との位置決めを行う必要があるため、薬莢底部のリム(起縁)には砲身側の突起と噛み合わせるための切欠きが設けられている。
無反動砲という特性上、発射時には強力な後方爆風が発生するため、射手の後方に爆風を遮るものがないよう、発射する場所や環境には制限がある。


戦車や装甲車、トーチカのように、歩兵部隊が保有する装備(小銃など)では破壊が難しい目標を攻撃する、高い破壊力を有する軽量の歩兵砲として開発された。その後、1964年より軽量化などの改良を加えたM2が実用化され、また、これらの砲の技術を応用して、使い捨て式の対戦車擲弾発射器としてAT-4も開発された。1991年には、砲身以外のスチール製部品をアルミ合金やカーボン繊維強化素材に変更して、軽量化が施されたM3が実用化された。


陸上自衛隊ではカールグスタフM2を84mm無反動砲として採用しており、部隊では通称として「ハチヨン」や単に「無反動」などと呼ばれている。それまで使用していた89mmロケットランチャー(バズーカ)に代わる歩兵携行用対戦車兵器として、1984年からは豊和工業によるライセンス生産が開始され、2005年からM3が導入されて現在交代が進められている。


通常は普通科小銃小隊1個班に1門を装備している。本装備を使用する隊員は小銃ではなく9mm拳銃を携帯し、予備弾運搬手が随伴する。使用可能弾種は榴弾、対戦車榴弾、照明弾、
発煙弾の4種類があり、110mm個人携帯対戦車弾や01式軽対戦車誘導弾(軽MAT)よりも弾薬に多様性があるものの、携帯型対戦車兵器としては旧式化したため、改編された部隊を中心に軽MATにより更新されている。


しかし、未更新の普通科部隊では未だに主力火器として部隊配備が継続されているほか、軽MATの配備により余剰となったものは特科・機甲・施設・後方支援部隊の自衛火器として管理替えされ、現在も第一線で使用されている。射手と装填手の2名で運用される本砲は、歩兵携行火器としては大型の部類に入り、当時の主力戦車を500mの距離から撃破できる威力を持っていた。本体は使い捨てではなく、
弾薬を再装填して繰り返し使用可能だ。


砲弾の種類としては

・HEAT 751対戦車榴弾(タンデム弾頭)。有効射程600m、
装甲貫徹力:ERA+500mm以上のRHA、翼安定・ロケット推進

・HEAT 551対戦車榴弾。有効射程700m、
装甲貫徹力:400mm、
翼安定・ロケット推進

・HEDP 502多目的榴弾。装甲貫徹力:150mm、遅延信管

・HE 441B榴弾。有効射程1000m、機械式時限信管及び着発信管、鋼球800発を内蔵

・ILLUM 545照明弾。燃焼時間:30秒、照明範囲:400~500m

・ADM 401フレシェット散弾(1100発を内蔵)。有効射程100m、散布密度:距離100mにおいて1㎡あたり5-10発






「110mm個人携帯対戦車弾」

種類:携帯対戦車兵器

口径:110mm

製造メーカー:ダイナマイト・ノーベル社

装弾数:1発

全長:1400mm(ロケット弾装着時)

重量:(全備)13900g

貫通力:(表面硬化処理均一圧延鋼板=RHA)700mm

有効射程:固定目標400m 移動目標300m Dynarange使用時は600m


110mm個人携帯対戦車弾は、ドイツのダイナマイト・ノーベル社が開発した携帯式対戦車擲弾発射器パンツァーファウスト3をライセンス生産した代物。1978年に西ドイツ陸軍(当時)の要請によって、パンツァーファウスト44の後継として開発に着手され、1992年に統一後のドイツ連邦軍に制式採用された。ロケットブースター付き弾頭使用の無反動砲の一種である。


名称は、第二次世界大戦中のドイツのパンツァーファウストに由来する。弾頭が装填された発射チューブは使い捨て式。
ソ連が独自に発展させたRPG-7のようにロケットブースター付き弾頭を用い、射撃姿勢もこちらに近い。訓練不十分な兵士でも扱えるよう、
単純な操作法を目指した設計が行われている。


発射時の反動を相殺するため、後方へカウンターマスと呼ばれる重量物を撃ち出すデイビス式無反動砲である。この方式は、発射エネルギーと同等の爆風を後方に放つことで反動を相殺するクルップ式やクロムスキット式に比べて後方爆風が少ない。カウンターマスは金属粉で、
発射後は拡散し遠方に飛ばないため後方の味方に危険をおよぼしにくく、後方に10mの離隔距離を設ければ、室内や閉所からの発射も可能。
発射された弾頭は直後に安定翼が展開してロケットモーターに点火、加速しながら飛翔する。


弾頭と発射チューブで構成された弾薬部と、照準眼鏡が一体化されたグリップ部に2分割されている。
発射の際には電気接点保護カバーを外してグリップ部を組み付ける。弾薬部は使い捨てで、グリップ部は回収しての再使用が前提となっている。


弾頭には成形炸薬弾を利用した対戦車榴弾のほか、爆発反応装甲に対応できる二重弾頭のタンデムHEAT(成形炸薬)弾、トーチカのような堅牢な固定目標を破壊するためのバンカーファウスト、照明弾、訓練用の縮射弾や演習弾なども用意されている。対戦車榴弾は、弾頭先端のプローブと呼ばれる信管を伸長させてから使用するが、信管を縮めたまま発射すると榴弾として使用可能。プローブには通常ゴム製の保護カバーが付属。発射は電気式。


グリップ部は、どの弾頭とも共用でき、
暗視照準具やテレビモニターを利用したリモコン式の発射架台、センサーを用いた自動発射架台などもある。Dynarangeと呼ばれるレーザー距離計と弾道計算機を組み合わせた電子式照準具がダイナマイト・ノーベル社で開発され、有効射程が延長された。


グリップ部のフレームはアルミニウム一体成型で、前後の折りたたみ式グリップ、同じく折りたたみ式の肩当部、照準器から構成される。
照準器は特徴的な形状の硬質ウレタン樹脂で保護されている。後部グリップには電気発火用の発電機が組み込まれており、引き起こすことで発射態勢が最終的に整い、強制的に安全装置が作動する。
射撃時に不発が起こった場合には、後部グリップをいったん折りたたんで引き起こし、再度撃発する。


取り外しの際には前述の行程を逆に行うが、前部グリップはストッパー機構がなく弾薬チューブから外した後に折り畳むので要注意。この際後部グリップを折り畳む事により強制的に安全装置レバーは安全位置に復帰する。照準器基部には各種アクセサリー用の20ミリレールがある。Dynarangeはこれと照準器固定部分を利用して取り付けられる。 機構上後部グリップは垂直で各種ライフルとは相似しない。


構造上、重心が前方に偏っており、弾頭発射時の重量変化による動揺などを抑えるために、地面や壁で体を支えての射撃が推奨されている。
前部グリップは少し長く設計されており、射撃の際に一脚架として利用できる。


陸上自衛隊でも配備が進められており、
IHIエアロスペース(旧日産自動車宇宙航空部門)がライセンス生産している。
標準モデルの対戦車榴弾のほか、訓練用の縮射弾、演習弾を配備しており、照準具は通常の光学式のみを装備している。
演習用に、外観と重量が本物と同一のハンドリング模擬弾セットもある。生産メーカーおよびその価格から「空飛ぶ日産マーチ」といった隊員間の通称も存在していた。


当初は後方支援部隊の自衛火器として採用された経緯があったが、実際の運用は普通科・施設科部隊への配備が優先的に行われていた。部隊に支給されるセットの中には、照準具に取り付けるプラスチック製のシールドと左手を保護するための皮手袋が同梱されている。これは、未燃焼の推進剤から射手を守るための訓練用資材で、実戦で必須とされるものではない。


射撃装置は繰り返し使用するが、使い捨てのため、火器ではなく弾薬に分類されており、身につける装備品に数えないため、実戦において発射後のチューブは空薬莢としてその場で投棄できる。1個小銃班に1本が装備され、
運用を担当する小銃手は「LAM手」や「擲弾手」と呼ばれ、
陸曹(主に3曹)若しくは班・分隊内の先任士長が担当する。
前述通り弾薬に相当するためLAM手は小銃も装備し、84mm無反動砲砲手以上の高重量装備となる。






「01式軽対戦車誘導弾」

種類:対戦車ミサイル

口径:140mm

製造メーカー:川崎重工業

全長:970mm

ミサイル重量:約11.4kg

システム重量:約17.5kg

誘導方式:赤外線画像(IIR)

有効射程:1000~1500m


01式軽対戦車誘導弾は、防衛庁(現在の防衛省)技術研究本部と川崎重工業が開発した個人携行式対戦車ミサイル。陸上自衛隊が2001年から配備している対戦車火器で、対戦車兵器としての84mm無反動砲の後継として配備されている。対戦車ミサイルとしてはアメリカ陸軍のジャベリンなどと同じ『第3世代』に属し、普通科部隊の小銃小隊に配備されている。


開発における技術的な課題として、非冷却型赤外線画像誘導方式、掩蓋内射撃可能な射出推進方式、
特殊装甲に対処可能な小型弾頭、小型軽量化などの確立が挙げられた。同時に低コスト化も主要な課題とされ、これらの課題を解決するために様々な試みがなされた。その中でも、
日本電気が開発した非冷却型赤外線画像センサの対戦車ミサイルへの採用は世界初の試みであり、
これにより低コスト化と瞬間交戦性の向上が可能となった。
また、使用される電子部品に民生品を積極的に活用したことも低コスト化に寄与している。


一人の射手が肩に担いで照準、射撃する個人携行式である。
システムは発射筒と重量11.4kgの飛翔体(ミサイル本体)、
発射機、日本電気製夜間照準具から構成されており、総重量は17.5kg。ミサイルを含む発射筒は照準器と一体化した発射機に簡単に着脱でき、毎分4発の発射が可能。弾薬手が存在しないため予備弾薬を含めれば総重量約35kg分を一人で担ぎ、戦闘行動を行わなければならないという状況も存在する。


赤外線画像誘導を採用し、戦車などの装甲戦闘車両を含む軍用車両の発する赤外線を捉えて誘導するため、命中まで誘導し続ける必要がない撃ち放し能力(Fire&Forget)を持つ。発射の際に射距離に応じて戦車の弱点である上面を攻撃するダイブモード(トップアタック)と低伸弾道モード(ダイレクトヒット)を使い分ける事ができ、二重(タンデム)の成形炸薬弾頭を搭載することで爆発反応装甲(ERA)にも対応する。


発射時の後方爆風が少ないことから掩体や車上からも発射が可能となっている。
また、普通科部隊が装備する軽装甲機動車の上面ハッチ上から発射する事も想定している。無誘導の84mm無反動砲と比べると、命中率は向上し、射程も大きく延長している。総重量も17.5kと、ジャベリンなど諸外国のミサイルはもちろん、
84mm無反動砲と比べてもかなり軽くまとめられている。一方で、榴弾や照明弾も発射できる84mm無反動砲と比べると汎用性では劣って発射筒が大きくかさばる、
調達価格が1セットあたり2600万円と高価など、一長一短がある。





「91式携帯地対空誘導弾」

種類:携帯式防空ミサイルシステム

口径:80mm

製造メーカー:東芝

全長:1430mm

ミサイル重量:9kg(本体)

システム重量:17kg(発射セット)

誘導方式:赤外線ホーミング(IRH)+可視光画像(TV)

有効射程:5000m

有効射高:4000m


91式携帯地対空誘導弾は、日本の技術研究本部と東芝が開発した国産の携帯式防空ミサイルシステム(MANPADS)。自衛及び基地防空用として三自衛隊に配備されている。アメリカ合衆国製の携帯地対空誘導弾(スティンガーミサイル)の後継として、1991年(平成3年)に制式採用された携帯式防空ミサイルシステムである。


派生型としてOH-1観測ヘリコプターに搭載する空対空ミサイル型や、高機動車に8連装発射機を搭載した93式近距離地対空誘導弾が存在する。
主に陸上自衛隊の普通科・機甲科(戦車)部隊や特科部隊の自衛防空用に配備されているが、航空自衛隊や海上自衛隊でも1993年(平成5年)から基地防空用に配備されている。


通常の赤外線パッシブ誘導と可視光イメージ誘導とを併用したハイブリッド型の誘導方式となっており、後者はCCD(固体撮像素子のひとつで、ビデオカメラ、
デジタルカメラ、
光検出器などに広く使用されている半導体素子)カメラの画像認識により、人の目と同じように目標の可視光イメージを記憶してから誘導(画像認識誘導)ができる。


そのため、発射器本体には、ハンディタイプのVTRカメラに装着されているビューファインダーに似た可動式の画像表示装置が取付けられている。これにより赤外線低放出目標や目標機体正面方向からでも発射が可能になり、フレアなどの妨害装置にも強くなった。


ミサイルの姿勢制御は、発射後に展開する前部の小型翼4枚と、ミサイル後部のくびれ部にある4枚の翼を用いて行っている。推進機関は2段式の固体燃料ロケットであり、発射ロケットにより射手との距離を確保し、ブラストの影響範囲外に出たのちに飛翔用ロケットに点火される。


信管は設定秒時に作動する自爆機能を持つ。携行型は、発射筒に封入された誘導弾および発射器、
外部電池、敵味方識別装置(IFF)によって構成される。発射器の形状はスティンガーと似ているが、
発射筒前上部のIFFアンテナの穴がSAM-2は2列、スティンガーは1列となっている。






「87式対戦車誘導弾」

種類:対戦車ミサイル

口径:110mm

製造メーカー:川崎重工業・三菱自動車工業

全長:1063mm

ミサイル重量:12kg

システム重量:140kg(6発携行時)

誘導方式:セミアクティブ・レーザー・ホーミング

有効射程:2000m以上


87式対戦車誘導弾は、陸上自衛隊研究本部が設計し、川崎重工業・三菱自動車工業が製造する陸上自衛隊で使用されている第2.5世代の対戦車ミサイルである。64式対戦車誘導弾の後継で、国産初のレーザー誘導方式を採用している。全国の普通科連隊の対戦車隊などに配備されている。64式に比べ小型軽量化され、ミサイル本体重量は12kgとなっている。このため、隊員による携帯が可能で、三脚架のほかにも肩に担いで撃つこともできる。


システム構成は発射機と日本電気が開発したレーザー照射機及び暗視装置からなっており、ミサイルは発射筒に入れられている。セミアクティブ・レーザー・ホーミング(SALH)誘導方式の採用によって誘導用ワイヤーが無くなったことで、
飛翔速度が250m毎秒以上(推定400m毎秒)と高速化された。


三脚架に発射機・レーザー照射機・暗視装置をひとまとめに設置することも可能であるが、200m以内なら発射機とレーザー照射機を分散配置して射手の安全性を向上させられる。
レーザー照射機に照準器が付けられており、暗視装置と組み合わせることにより夜間戦闘も可能となっている。操作人員は射手、照準手、
弾薬手の三名。発射機は73式小型トラックなどに搭載し運搬される。






「81mm迫撃砲 L16」

種類:迫撃砲

口径:81mm

製造メーカー:豊和工業

砲身長:1280mm

重量:36.6kg(銃身:12.7kgマウント:12.3kgベースプレート:11.6kg)

有効射程:100~6500m

発射速度:20発/分(最大)・12発/分(持続)

砲員数:3名


81mm迫撃砲 L16は、
イギリスで開発された標準的な迫撃砲であるL16 81mm 迫撃砲を、64式81mm迫撃砲の後継として、豊和工業でのライセンス生産品を1990年代初頭より採用しており、前任者同様に普通科中隊の主たる火力として運用されている。イギリス陸軍ほかアメリカなど各国で採用されている。


第二次世界大戦でイギリス軍が使用したML 3インチ迫撃砲の後継として、同国軍では1965年に正式採用された。砲身など主要3部分に分解することで人力でも運搬が可能なことから、
歩兵に追随して山中などでも運用が容易になっている。砲身は滑腔砲身を採用しているほか、放熱のためその下部外面にはフィンが設けられている。81mmクラスの迫撃砲としてはずば抜けて軽量であり、これが多数の国に採用された最大の理由となっている。






「120mm迫撃砲 RT」

種類:迫撃砲

口径:120mm

製造メーカー:トムソン-ブラーント社

砲身長:2080mm

重量:582kg

有効射程:約9000m(通常弾)約13500m(RAP弾:ロケット補助推進弾)

発射速度:通常時6発/分、最大20発/分

砲員数:5名


120mm迫撃砲 RTは、
フランスのトムソン-ブラーント社が開発した迫撃砲。口径120mmで、従来の軽榴弾砲に匹敵する射程を備えることで知られている。砲身後部の撃針は可動式で、
切換位置によって射撃方法を選択できる。撃針を突出させておけば墜発式(砲口から装填された砲弾がすぐに発射される)、逆に後退させておけば拉縄式(装填された砲弾は砲身後端にとどまり、砲手が任意のタイミングで撃発用のロープを引っ張り発射させる)となる。


陸上自衛隊においてはM2 107mm迫撃砲の後継として1992年(平成4年)度から採用しており、豊和工業がライセンス生産している。陸上自衛隊では、牽引車両として高機動車を改造した重迫牽引車を使用するほか、自走型として、96式自走120mm迫撃砲も開発・配備されている。普通科の中では最大の火砲で、普通科連隊の重迫撃砲中隊及び第1空挺団の空挺特科大隊が装備している。


107mm迫撃砲と同様にライフル砲身であるが、107mm迫撃砲と異なり牽引用のタイヤを装備しており、
移動・展開が容易である。このタイヤは、射撃の際に取り外す必要はない。牽引時は専用のフックを砲口に取り付けて使用するが、通常の砲より軽量であるため、必ずしも砲兵トラクターを使用する必要はなく、陸上自衛隊では高機動車を改造した重迫牽引車、
アメリカ海兵隊ではグロウラーITVが使用されている。






「対物狙撃銃(バレットM82)」

種類:対物狙撃銃

口径:12.7mm

製造メーカー:バレット社

使用弾薬:12.7x99mm NATO弾

装弾数:25発+1

全長:736mm

重量:12900g

連射速度:32発/分

有効射程:2000m


対物狙撃銃は、アメリカのバレット・ファイアーアームズ社が開発した大型セミオート式狙撃銃を、
陸上自衛隊と警察の特殊部隊が採用した代物だ。軍事目的で開発されたため、
兵士が一人で運用できる重量や操作性と火力の両立を目指している。ヘリコプターや装甲車などにも損傷を与えられるよう、ブローニングM2重機関銃などで使われている12.7mm弾を使用する。


弾道直進性が高い12.7mm弾は、小銃や狙撃銃の弾丸として使用されている7.62mm弾と比較して、弾丸自体が長距離射撃の際に空気抵抗や横風などの影響を受けにくく速度低下が少ない。実際、
ベトナム戦争中の米軍名スナイパーであるカルロス・ハスコックやフォークランド紛争でのアルゼンチン軍の例(共にブローニングM2にスコープを乗せて単発射撃で遠距離狙撃に使った)があり、これが対物ライフル開発の契機ともなった。


本体上面のフレームにはスコープマウントが備えられ、その前方にキャリングハンドル、さらに前方下面に二脚(バイポッド)を装備する。スコープマウント後方にはリアサイトを備える。銃身のカバー(被筒)には放熱口が設けられ、銃口にはマズルブレーキがついており、軽量化のため、反動利用式の作動機構としてターン・ボルト・ロッキング・ボルトと、
ショート・リコイルする銃身を組み込んでいる。


射撃は伏せて行う(伏射、プローン)か、土嚢などで支えるのが一般的とされる。発砲時には銃身が後座するショートリコイルで作動する。
これはガスシステムを必要としないため軽量化に繋がる他、反動を分散する効果もある。特徴的な大型マズルブレーキも反動軽減に高い効果があり、この2つにより反動は立射可能なほど軽減されている。


しかし一方で、マズルブレーキから噴射する発射煙が射手を覆うほど大量に発生してしまい、連続発射が難しいという短所もある。だが携行性を向上させるため、15秒で組み立てが行えるように設計されて、バレルは素早く取り外して銃を2つに分解出来るようになっており、携行性も高いという利点もある。使用弾薬の12.7mmはほぼ全てのNATO加盟国で使用されているM2重機関銃と同じであるため、
他の狙撃銃と異なり専用の弾薬が必要なく、経済的かつ補給が容易である。


12.7mm弾は7.62mm弾の約5倍の重さがある。重さがあるという事は、遠距離射撃をした時に空気抵抗による速度低下が少ないという事だ。7.62mm弾も12.7mm弾も銃口から出た時の速度は、ほぼ同じである。ところが2000mの距離を撃った場合、7.62mm弾は目標到達までに7.62秒もかかる。一方12.7mm弾は4.3秒で到達する。


空中にある時間が長いという事は、それだけ引力で落下するので、銃身はそれだけ上向きの角度を付けて撃たねばならず、弾道の放射物線は大きくなる。7.62mm弾のそれは高さ7mにもなる。それに対し飛翔時間の短い12.7mm弾の弾道の頂点は2.5mでしかない。飛翔時間が短ければ横風に吹かれる時間も短く、弾丸が重ければ流されにくい。なので遠距離射撃能力に対物狙撃銃は一般の狙撃銃よりも優れているのだ。



強力かつ長射程なため、大きな射撃場でないと長距離射撃の効果を確認する発射試験などはできない。 実戦においては、
湾岸戦争における2km先の人間に対する狙撃や、イラク戦争でアメリカ軍が掃討で使用した際、1.5km先にいた敵兵に命中させ身体を両断する威力を発揮した例がある。現在は軍隊、
特に特殊部隊での使用のほか、飛行機の操縦室に立て篭もる犯人を強度のある風防ガラス越しに正確に狙撃して無力化する目的で、一部の警察SWATがハイジャック犯狙撃用として採用している。






「ベネリ M3」

種類:軍用散弾銃

口径:12ゲージ

製造メーカー:ベネリ

使用弾薬:12ゲージ(2.75または3インチ)

装弾数:14発+1

全長:1041mm

重量:3450g

有効射程:100m


ベネリ M3ショットガンは、イタリアの小火器メーカーであるベネリ社が開発した公的機関向けのコンバットショットガン。同社のセミオートショットガンM1の発展型で、イナーシャーシステムと呼ばれる反動を利用した特殊なセミオートマチック機構を持ち、
これまでのオートマチックショットガンの弱点とされた連射速度の遅さを克服している。更に発射ガスの一部を利用するガス利用式よりも構造が簡単で、ガスによる汚れが無いから作動不良が少なく、
手入れが簡単など非常に優れた方式であった。


その上、フランキ社のスパス12と同じく状況に応じてポンプアクション射撃もできるため、スパス12を上回る速射性に加え、スパス12と比べて1kg近く軽量で、
今までのショットガンとなんら変わらないフォルムによる取り回しの良さを持っている。ただ、セミオートマチック専用であった前世代の機種に比べると、セミ・ポンプ切り替え機構による重量増が先端部に集中しており、若干重量バランスは悪くなったとも言われている。


曲銃床モデルとピストルグリップのショーティモデル、セパレートストックモデルがあり、これらのストックは用途や射手に合わせて交換可能となっている。
その完成度の高さから米国の警察機関を始め、世界中のSWATチームが採用しており、日本国内でも警察や陸上自衛隊が使用し、または海上自衛隊もM3Tを採用しており、各護衛艦に搭載している。


民間でも若年層の所持者を中心に狩猟用、スラッグ弾(熊・猪など大型動物猟用の弾で、一粒弾)による静的射撃用として相当数が流通している。良く使用されるバックショット(鹿などの中型動物猟用)で、1発当たり一粒10mmの散弾を12発発射する。
ただし使用用途が近距離限定なので主に接近戦や室内戦など狭い空間や、出会い頭の戦闘が予測される場所でしか有効的でない。






「M26手榴弾」

長さ:99mm

直径:57mm

重量:454g

延期信管:4秒


M26手榴弾は、アメリカ軍が開発した破片手榴弾である。マークII手榴弾の後継として開発された手榴弾。弾殻はスティールをプレス加工して作られた滑らかな紡錘形で、裏側には破片形成のために刻み目が入った鋼製ワイヤが張り付けられている。マークII手榴弾の俗称が外見的に「パイナップル」であったため、「レモン」の俗称で呼ばれる場合がある。


ベトナム戦争など様々な戦争で使用され、マークII手榴弾と並んで西側諸国のベストセラーとなった。陸上自衛隊でも使用している。なお、
大戦中のMkII手榴弾等に施されていた表面の格子状の溝に関しては、現実には溝の間に泥が入りかえって滑りやすくなったり、
破片形成にもたいした効力を発揮しないことが判明し、より効果的な、刻み目の付いた鋼製ワイヤを弾殻の裏側に貼り付けることで廃止されている。






「FFV 013」

幅:420mm

高さ:250mm

重量:10.3kg


FFV 013は、スウェーデンで開発された指向性の対車両地雷である。本体・三脚・ワイヤーといった部品で構成されており、箱状のケースに収めされている。組立・設置後はワイヤーを介し発火具で手動で起爆させ、爆発すると複数の金属球を前方方向へ飛散させる。そのため、対車両地雷として開発されたものの、実際には対人地雷の代替として対人使用も想定されている。


陸上自衛隊でもFFV 013をライセンス生産した物を「指向性散弾」として導入した。配備当初の制式名称は「指向性散弾地雷」だったが、1998年に対人地雷の使用、貯蔵、生産及び移譲の禁止並びに廃棄に関する条約を批准、発効した後は地雷という言葉が削除され指向性散弾へと変更された。


現在では、指向性散弾を代替する装備として2002年から導入が開始された対人障害システムの構成要素の一つとして、「指向性散弾」を指令装置・監視装置を用いることで遠隔地から無線で操作できるようにした「障害II型」として配備されている。 
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