とある科学の観測者
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インデックス
魔術師
「じゃあここで」
「えぇ、いってらっしゃい」
「結標もな」
現在の平日の日常。
学校の通学路を途中まで行き、結標と別れる。
そのまま学校へ向かおうとすると、視界の端に何かをとらえる
その何かに視線をあわせると、そこにあったものは
「白い修道服の・・・シスターさん・・・?」
そう。それは行き倒れているシスターさんであった・・・
俺はとりあえず駆け寄る
「うぅ・・・、ご・・・」
「ご・・・?」
「ごはん・・・」
「は?」
少したって――
「はぁ~・・・、ごちそうさまでした」
「あんた、食いすぎだ・・・」
「ありがとうね!」
「ところでなんであんなところに倒れていたんだ?」
「わたしは当麻を探していたんだよ」
「当麻?・・・上条 当麻か?」
「そう!当麻だよ!」
「あんた知り合いなのか?」
「私は インデックス。当麻とはご飯を食べる中なんだよ」
「インデックス。名前か?」
「そう。名前だよ」
「で、インデックスはなんで上条を探してたんだ?」
「当麻ったらひどいんだよ!朝寝坊したからって朝ごはんも、お昼も準備して
行かなかったんだから!!」
「つまりご飯ももらいにきた・・・と?」
「そうだよ」
「(なんなんだ・・・、どういう関係なんだよ・・・)」
俺は怪しさ満点のシスターさんに疑問を抱きつつ携帯で時間を確認する。
・・・11:00。
もう遅刻とかって時間ではない・・・
俺は今日学校を欠席することを決める。
「上条は今学校だから会うのは難しいと思うぞ。とりあえず下校まで待つんだな。」
「とりあえずお腹いっぱいになったからいいや。ありがとね」
「じゃあまたな」
俺はインデックスと、ご飯を食べた店の前で別れる。
とりあえず家に帰ろうとしたところで声をかけられる
「桐原 瞬」
「え、どなたですか?」
目の前には金髪にサングラスをかけた、同じ年頃の人がいた。
「電話で話しただけだからな。あの時お前の能力について話すと伝えた者だ」
「お、お前が!!・・・というか、その制服」
「そう、お前と同じ高校だ」
「というかお前、上条と一緒にいることのある・・・土御門・・・?」
「あぁ、知っているのか。そう、俺は土御門 元晴だ」
土御門・・・。
こんな一面があるとは知らなかったが、普段は上条と軽いかみ合いをしているのは
見たことがある。
「立ち話ではなんだ。少し道の裏にでも入って座ろうか」
そういうと土御門は俺を細い路地へと誘導し、俺も素直にそれに従う。
「さて早速だが本題に入ろうか」
腰を下ろし、短直入に本題を切り出す土御門。
「ではまず、お前の能力について説明してやろう」
「能力・・・。『AIM崩し』のことか?」
「そうだ。お前の能力はAIM拡散力場に干渉し形を崩すことができる。
だから敵の能力を打ち崩せるわけだ。」
「うーん・・・、なんでも打ち消せるのか?」
「打ち消せるというより、『崩す』だな。AIM拡散力場を撹乱させ能力の結果発生する
事象を崩せるわけだ」
「つまり、あの日で言えば第4位が能力で発生させたレーザみたいなのを崩したわけだ」
「そういうことになるな。ただ注意する事がある」
「注意?」
「能力で発生した事象は崩れるが、それに影響を受け発生した物理的現象は崩せないぞ。
まぁ当然のことだがな」
「えーっと・・・、つまりどういうことだ?」
「学園都市 第3位。レールガンがいい例だ。電撃は消せるが、それによって発生したコインの速度は
発射後だから能力とは関係がない。」
「なるほど。つまり物理的なものは基本だめだという事だな。」
「まぁ、それで良い。」
ここまで話俺も、土御門も一息おく。
次の話題こそが、本命の本題だからだ。
「では次だ。もう一つの能力・・・、もとい『権限』についてだ」
「俺の、『未来予知』について。だよな?」
「そうだ。そしてお前のその能力は『予知』ではなく『確定した』の未来を知ることができるはずだ」
「『確定した』未来?でも未来をしれば回避できてるぞ?」
「お前がかかわっていれば、な」
「どういう事だ?」
「これを話す前に、お前が把握しておかなければいけないことがある。それはお前が俺たちと同じ
存在ではないという事だ」
「はい?俺がみんなと違うって・・・同じ人間ですが・・・」
「形は人間ではあることは肯定する。だがお前は俺たちより高位な存在の可能性がある」
「う~~む・・・、わからん」
俺は頭を抱え押し悩む。
「とりあえず、これを可能な限り常に首の後ろ。頭の近くにつけてくれ」
そう言って、俺に半円上の機械をさしだす。
「なんだ、これ?」
「これはお前の脳の中に流れる信号。たとえば記憶と関係するシナプス信号を収集し解析する」
「つまり?」
「調査をこの機械で行うから基本的に身に着けて、1週間後に返してくれ」
「なるほど。とりあえず身に着けておけば良いんだな」
「そういう事だ。その結果次第で明確に伝える」
「分かった」
「じゃあ俺はこれで」
立ち上がり大通りに向けて歩き出す土御門。
「おう。ありがとう」
俺の言葉に、手だけ少し上げ返答とする土御門は、路地裏から表の大通りに行ってしまった。
「さて・・・、」
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