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アニメにおけるOCGデッキの可能性

作者:蕾姫
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反逆の翼

 
前書き
6/19
二回通常召喚を行っていたため修正 

 
次の日、かなり丁寧な感じでアカデミア倫理委員会なる組織が俺の元を訪ねてきた。アニメで十代のもとに来た組織とは態度がかなり違うのは俺がイエロー寮だからか。

それでも謹慎処分に、という話らしい。十代たちは退学だからこれでも軽い。

……まあ、挙動不審なクロノス教諭が首謀者なんだけれども。

「というわけで制裁タッグデュエルをするノーネ! ドロップアウトボーイ二人はタッグでこちらが用意した相手ーと、デュエルして負けたら退学なノーネ! セニョール逢魔ーは、組む相手を探すノーネ。それで負けたーら、謹慎処分になるノーネ。ですーが、組んだ相手にペナルティーはないから安心するノーネ!」

タッグデュエル……間違いなく相手は例の迷宮兄弟。いろいろおかしいことはあるが、まあ、いいか。アニメキャラに会えるし。

「ちょっといいですか?クロノス教諭」

「なんでスーノ?」

「相手が二人でも構いませんが、こちらは一人で戦いたいと思います」

そう言うとクロノス教諭は思案顔になる。メリットデメリットを考えているのだろう。メリットはこちらに言い訳を持たせないことくらいか。

「いいでしょう。それで構いませんーノ」

「ありがとうございます」

さて、どういうデッキを使おうか。















○●○●○●○●○●














十代と丸藤メガネがデュエルしたりしていたらしいが、デッキの調整をしていてわからなかった。あとは……明日香や恵が激励に来たくらいか。

「これよーり、制裁タッグデュエルを始めるーノ! 対戦相手を紹介するノーネ!」

場所はアカデミアの一つのデュエルスペース。その向こうの入口が開き、スモールが拭きだし、中華服を来たハゲのおっさん二人が謎のパフォーマンスをしながらとびだしてきた。額には迷の文字と宮の文字。やはり原作通りか。

「我等、迷宮兄弟!」

「いざ、尋常に勝負!」

決め台詞まで決め、どこかミーハーな校長が拍手をしている。おいおい。

「あのデュエルキングと戦い、苦しめたといーう、迷宮兄弟が相手なノーネ!」

クロノス教諭も自信満々そうだが、苦しめたってゲートガーディアンを出しただけじゃなかったっけ?

「然かり。だが、覚悟せよ!」

「我等は相手が雛だろうと手加減はせぬ!」

雛って俺のことかい。まあ、学校にいる時点で雛だろうが……。

「……では胸を借りるつもりで」

「「「デュエル」」」

「先攻は挑戦者にやろう!」

「なら遠慮なく。俺のターン、手札からクリボーを呼ぶ笛を発動。デッキからハネクリボーを守備表示で特殊召喚」

ハネクリボーがちょこんとフィールドに座ると黄色い悲鳴が響く。うん、さすがはGXのマスコット。

「さらに魔法カード、賢者の石ーサバティエルーを発動。フィールド上にハネクリボーがいるとき、ライフを半分支払い、デッキからブリリアント・フュージョンを手札に加える」

4000→2000

「そしてそのままブリリアント・フュージョンを発動。デッキからクリボーンとジェムナイト・ラピスを墓地におくり、ジェムナイト・セラフィを融合召喚する。この時、このモンスターの攻撃力と守備力はゼロになる。また、ジェムナイト・セラフィの効果。俺はこのターン、通常召喚に加えてもう一度召喚できる。その効果により、ジェムナイト・セラフィをいけにえにして、魔帝アングマールを召喚。その効果により、墓地のクリボーを呼ぶ笛をゲームから除外し、同名カードをデッキから手札に加える。召喚権はまだ残っているのでクリバンデットを通常召喚。カードを二枚伏せ、ターンエンド。エンドフェイズ、クリバンデットの効果により、デッキの上から五枚をめくり、その中に存在する魔法か罠を一枚、手札に加え、残りは墓地に送る。……サクリボー、進化する翼、ハネクリボー、ジェムナイト・ラズリー、死者蘇生。なら進化する翼を手札に。墓地に送られたジェムナイト・ラズリーの効果でジェムナイト・ラピスを手札に戻す」

これで手札は2枚。進化する翼とジェムナイト・ラピス。

なにやら視界の端で暴れているサンダーがいるがどうしたのだろうか?

「ふ、そんなモンスター、我等の前では役に立たんことを教えてやろう! 私は手札から闇の指名者を発動する。このカードは相手のデッキのカードを一枚宣言し、そのカードが存在していた場所、相手の手札に加えさせるカード。この対戦相手とはもちろんタッグパートナーも含まれる! 私は兄者のデッキの雷魔神サンガを宣言する!」

普通ならデッキピーピングにしか使えないカード。タッグデュエルでは無差別なサーチカードか。強いな。

「ありがとう弟よ。もちろん、私のデッキには雷魔神ーサンガーは入っている!」

「さらに私はカイザー・シーホースを召喚。さらに、生け贄人形を発動! カイザー・シーホースをいけにえに、手札から風魔神ヒューガを特殊召喚する!」

ゲートガーディアンの真ん中のやつだっけ。絵柄だけならそうとは思わないが、こうして出てくるとイシツブテにしか見えないのな。

「タッグデュエルでは最初のターン、攻撃は許されてはいない。まあ、もっとも生け贄人形のデメリット効果で攻撃はできないがな。カードを一枚伏せ、ターンエンド」

外野からデメリットを相殺した!凄いって声が聴こえるが……普通の戦術じゃないのだろうか?

「くく、我等のコンビネーションを思い知るがいい! ドロー! ふ、手札から死者蘇生を発動! 弟よ、モンスターを借りるぞ?」

「おお、存分に使ってくれ、兄者」

なんというか、うっとうしいな。

「カイザー・シーホースを生け贄に雷魔神ーサンガーを召喚! さらに生け贄人形により、雷魔神ーサンガーを生け贄に、水魔神ースーガーを特殊召喚する! カードを一枚伏せ、ターンエンドだ!」

雷魔神を生け贄にした?……なるほど。兄弟のどちらかに蘇生カードがあるのかな?

「なら、俺のターン、ドロー。……魔帝アングマールを生け贄に、光帝クライスを召喚。その効果により、光帝クライスとハネクリボーを破壊する。そして破壊されたプレイヤーはその枚数分だけドローする。さらにリビングデットの呼び声を発動。墓地の光帝クライスを特殊召喚。その効果により、リビングデットとクライス自身を破壊し、二枚ドロー。伏せカードを二枚追加。このままターンエンド」

これで残り手札は三枚だけ。

「私のターン、ドロー! 兄者の力、借り受ける! 手札から死者蘇生を発動。兄者の墓地から雷魔神ーサンガーを復活させる! さらに心変わりにより、兄者の水魔神ースーガーを借り受ける。これで三体を合体し、ゲート・ガーディアンを呼び出す!」

デカイ(確信)
合体前の方が強いとか言ってはいけないカードである。

「バトルだ! 敵を粉砕しろ!」

攻撃力3750か。まあ……ドンマイ。

「速効魔法、クリボーを呼ぶ笛。この効果により、デッキからハネクリボーを守備表示で特殊召喚する」

再び登場するハネクリボー。だが、今はゲート・ガーディアンから放たれる圧倒的な攻撃に気圧されているのか悲鳴があがらない。

「無駄だ! ゲート・ガーディアンの前に壁など無意味!」

ハネクリボーの守備力は200。攻撃力3750のゲート・ガーディアンの前には瞬殺される。まあ、なにかするのだが。

「速効魔法、進化する翼。手札を二枚捨て、ハネクリボーをハネクリボーLv10へと進化させる」

手札から捨てたのはクリボーンとハネクリボーLv9

ハネクリボーが竜の被り物を付け、大きくなった翼を翻す。

「ハネクリボーLv10の効果。自身をリリースし、相手フィールドのモンスターをすべて破壊し、その元々の攻撃力の合計分ダメージを与える」

「「くっ、だが甘い! エネルギー吸収板を発動する!」」

4000→7750

ゲート・ガーディアンは崩壊するも、ダメージは防がれる。

「すまぬ、兄者。せっかくのゲート・ガーディアンを」

「なに、真のデュエルはここからよ。私のターン!」

引いたカードを見てニヤリと笑う迷宮兄。

「ダーク・エレメントを発動! ライフの半分を支払い、闇の守護神ーダーク・ガーディアンーを特殊召喚する!」

7750→3875

攻撃力3800の戦闘耐性モンスター。ステータス的に戦闘耐性は必要ないんじゃないかと思うが……。

「メテオ・ストライクを装備し、バトルだ!」

「墓地のクリボーンの効果。このカードをゲームから除外し、墓地からクリボーと名のついたモンスターを任意の枚数特殊召喚する。これで俺はハネクリボー二体とハネクリボーLv9、サクリボー一体を特殊召喚する」

「無駄だ! ダーク・ガーディアンはメテオ・ストライクにより、守備力を上回ればその分だけダメージを与えられるようになっている! そして貴様の手札は残り一枚! さっきの小細工は使えまい!」

俺の手札は貪欲な壷一枚。確かにこのままでは使えない。

「かかったな。トラップカード、ナイトメア・デーモンズ。フィールド上のサクリボーをリリースし、そちらのフィールド上にナイトメア・デーモン・トークンを三体、特殊召喚する」

「なんだ!?このモンスターは!?」

「攻撃力2000、守備力2000のトークンだ。まあ、破壊されれば800ポイントのダメージを与えるが」

「な……ククッ、血迷ったか!」

「我等兄弟の一撃にて敗北を与えてくれる!」

「……サクリボーの効果。このカードがリリースされたとき、デッキからカードを一枚ドローする。そしてこれで進化する翼が発動できる。進化する翼により、ハネクリボーは再びハネクリボーLv10に進化する。薙ぎ払え、ハネクリボーLv10」

「「ば、バカな!?」」

息ピッタリだな、おい。

「これで合計12200ポイントのダメージを受けろ」

3875→-8325
7750→-4450

「しょ、勝者! 尾上逢魔ナノーネ!」

やはり効果ダメージはタッグデュエルには有効。このダメージを防がれてたらもう帝でビートするしかないから正直助かった。サバティエルを三枚墓地に送ったとはいえ、9800回復された上で2400バーン……面倒だったに違いない。エクシーズできればまた話は違ってくるのだが。 
 

 
後書き
デッキは相変わらずオリジナルで、言うなれば【帝王ハネクリボー】

と言っても帝はクライスとアングマールしか入ってませんが

ジェムナイトで召喚権を確保。そこから大量ドローを狙います。ブリリアント・フュージョンはサバティエルでサーチできるので実質六枚体制。来なくても最悪クリボーのしぶとさで耐え抜けます。
サクリボーは帝の下敷きにしたり、ナイトメア・デーモンズでリリースされたりいい仕事をします。

クリバンデットで落ちた魔法を引っ張れるアングマールは有能。光と闇なんで開闢も採用できそうですが、レベルの兼ね合いでカオスソーサラーもいいかも?

主人公のあと一枚の伏せカードは異次元からの埋葬です。ちなみに。

墓地からの展開は相手依存なんであまり期待はできないです。保険としてみておいてください。ハネクリボー伏せ1にしておけばだいたい殴ってこれません。

まあ、そのために昇天の剛角笛なんていれてありますが(笑)

あとは……ジェムナイト・ラピスラズリエンドが意外と多いです。

ではまたの機会に。ではでは 
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