英雄伝説~運命が改変された少年の行く道~(閃Ⅱ篇)
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第234話
屋上を目指して探索を続けていたリィン達は広間に出た。
~真・煌魔城~
「ここは一体……」
「今までの場所と雰囲気が違いますね……」
「ハハ、こういう所は大抵強力な敵が待ち構えているんだよね。」
「しゃ、洒落になっていませんよ、アドルさん……」
「何で強力な敵って、大抵広い所にいるのか意味不明なの。」
「フフ、それが”お約束”という事なのでしょうね。」
広間に出たフィーナとエレナは不思議そうな表情で周囲を見回し、苦笑しながら呟いたアドルの推測を聞いたナユタとノイは疲れた表情で呟き、二人の言葉を聞いたクレハは苦笑していた。
「!この気配は……!ナベリウス。」
「ん……冥き途に……いきそこねた人…………いる……」
「亡霊ね……」
一方何かに気づいて血相を変えたリタの言葉に頷いたナベリウスの話を聞いたロカは警戒の表情で周囲を見回した。
「風が上の方へと流れているようだが……」
風の流れに気づいたガイウスは上を見上げ
「あれは、もしかして昇降機でしょうか……?」
「どうやらあれで上の階層に行けるみたいですけど……」
目の前に見える昇降機に気づいたエマは呆けた表情で呟き、シュリは真剣な表情で呟いた。
「!―――構えなさい!亡霊が現れますわよ!」
そしてフェミリンスが仲間達に警告をしたその時
「フフ、この私を”亡霊”のひとくくりにしてもらわないでもらおうか?」
何と”怪盗紳士”ブルブランが昇降機までの道のりを防ぐかのように広間の中央に現れた!
「”身喰らう蛇”の”執行者”No.Ⅹ――――”怪盗紳士”ブルブラン……!」
「ええっ!?という事はあの人が”怪盗B”なのですか!?」
「”怪盗紳士”はユミルにてプリネ姫達に討ち取られたとの事でしたが……」
「エレボニア存亡会議のオズボーン元宰相の発言から何となく察していましたが……」
「―――やはり奴も亡霊と化していたか。」
ブルブランの登場にエリゼは真剣な表情で声をあげ、エリゼの言葉を聞いたエリスは驚き、リースとツーヤ、レーヴェはそれぞれ厳しい表情でブルブランを見つめていた。
「フフ、御機嫌よう。まさか死してなお、このような最高の舞台で貴殿らと再び見える事ができるとはこれも女神の導きというものだな?」
「さ、最悪の舞台の間違いだと思うんですけど……」
「そうですわよね……」
ブルブランの言葉にジト目で答えたアリサの意見にセレーネは苦笑しながら答え
「おい……お前のせいで余計な奴と出会う羽目になっただろうが。」
「そうだ、そうだ~!責任を取ってよ~!」
「何でそこで私のせいにするのですか。私は”空の女神”ではなく、”ただの新妻”ですよ?」
ユーシスとミリアムに責められるような視線で見つめられたエイドスがジト目で答えるとその場にいる全員は冷や汗をかいて脱力した。
「エ、エイドス様……お願いしますから少しは空気を読んで発言してください……」
「そんなんだから”KY女神”って呼ばれるの~!」
「ハア……それで今更あたし達になんの用よ!?」
「まさかとは思いますが貴方一人でこの戦力を相手に勝てると思っているのか?」
ルフィナとノイは疲れた表情で指摘し、溜息を吐いた後気を取り直したエステルはヨシュアと共にブルブランを睨んだ。
「フフ、勝つ事が目的ではない。これも死した我らが輝く場所を用意してくれた宰相殿の作戦だ。」
「宰相というと……」
「…………”鉄血宰相”。」
「”勝つ事が目的ではない”……―――!まさか屋上までの道のりで待ち伏せている”捨て駒”に私達をぶつけ、屋上に到着した頃にはそれまでの道のりで待ち伏せた”捨て駒”との戦いで疲弊した私達に止めを刺すという作戦ですか!?」
ブルブランの話を聞いたゲルドは心配そうな表情でリィンに視線を向け、フィーは真剣な表情で呟き、あることを察したクレア大尉は厳しい表情で問いかけた。
「フフ、その通り。さすがは”氷の乙女”。」
「チッ、顔に似合わずセコイ事を考えやがって……」
「で、でも女神様達を相手にしなければならないんだから有効な策かも……」
「まあ、この面子を相手に正面から戦えば普通に考えたら負けるからねぇ。」
「というか自分が”捨て駒”にされる事がわかっていて、何でお前さん達はオズボーン元宰相に協力しているんだ?」
クレア大尉の推測をブルブランが肯定するとクロウは舌打ちをし、トワは不安そうな表情で呟き、アンゼリカは疲れた表情で呟き、トヴァルは真剣な表情でブルブランに問いかけた。
「フッ、それぞれに様々な思惑があるだろうが我々も宰相殿同様この”改変された世界”の為の生贄にされた事には納得していなくてね……だからせめてものささやかな反撃として宰相殿に協力することにしたのだよ。」
「そ、それって……!」
「……”零の至宝”によって今の状況になったこの世界の事ね……」
ブルブランの話を聞いてあることを察したエリスは不安そうな表情をし、エリゼは厳しい表情で呟いた。
「その通り。クク、それにしてもまさか我が好敵手と麗しの姫の片方と再び相見えるとは……これも宰相殿のお導きという事か。」
「一体どんな導きですか……」
「レン君から私の好敵手たる君が死んだ話を聞かされた時は正直残念に思っていたが……―――こんな美しくない再会をしてまで、私達と相見えたかったとは見損なったよ。」
「お兄様……」
口元に笑みを浮かべているブルブランの言葉を聞いたプリネは呆れ、溜息を吐いた後真剣な表情でブルブランを見つめるオリヴァルト皇子をアルフィンは心配そうな表情で見つめていた。
「クク、ちなみに私も彼同様知り合い達との再会を望んでいたのだよ?」
するとその時ブルブランとは違う声が聞こえた後ブルブランの隣に眼鏡の男性の亡霊が現れた!
「!あの方は……!」
「”教授”!?2年前に死んだ貴方まで”鉄血宰相”に協力しているなんて……!」
「”教授”……結社の”蛇の使徒”の第三柱―――”白面”ゲオルグ・ワイスマンね。」
「何ですって!?」
男性の登場にシャロンは目を見開き、クロチルダは信じられない表情で声を上げ、クロチルダの言葉を聞いて目の前の男性――――ワイスマンの正体に気づいたセリーヌの言葉を聞いたサラ教官は血相を変え
「彼が”最悪の破戒僧”にして”白面”……!」
「確か彼の者は2年前の”リベールの異変”でそちらの神父に”狩られた”という話でしたが……」
「奴もしぶとくこの世に留まっていたということか。」
「……哀れな人ね。」
「やれやれ……”煉獄”に続いてここでもまた会うとか、つくづく奴とは縁があるな……」
「ケビン……」
ルフィナは厳しい表情でワイスマンを睨み、フェミリンスはケビンに視線を向け、セリカは静かな表情で呟き、サティアは憐みの目でワイスマンを見つめ、溜息を吐いた後冷徹な笑みを浮かべるケビンをリースは心配そうな表情で見つめ
「し、しつこいわね~!”リベルアーク”で死んだ後”影の国”では”煉獄”で化けて出てケビンさん達にやられて、”碧の大樹”でも化けて出てあたし達にやられた癖に、また化けて出るとか何回やられたら懲りるのよ!?」
「アハハ……厳密に言えば”影の国”の”教授”もそうだけど”碧の大樹”で戦った”教授”は”本物の教授”じゃないから、ミント達が”本物の教授”と戦うのはこれで2回目だよ、ママ。」
ジト目になって呟いたエステルの言葉を聞いたミントは苦笑しながら指摘した。
「今更結社の最高幹部が増えた所で、お前達なぞ余達の敵ではない!」
「フフ、それに以前と違い、私達もいるのですから貴方達如きすぐに滅してさしあげますわ。」
「精鋭部隊の中でも”本隊”である我らを阻もうとしたことに後悔しながら、滅されるがいい。」
「くふっ♪またエヴリーヌ達に嬲り殺される為に現れるなんて馬鹿だね♪」
リフィアは堂々と胸を張って答え、シグルーンとゼルギウスはそれぞれ全身に莫大な闘気を纏い、エヴリーヌは凶悪な笑みを浮かべて武器を構え、仲間達も続くように武器を構えた。
「クク、威勢のいい事だ。それにしてもレーヴェやヨシュアはともかく、まさか君達まで”そちら側”につくとは思わなかったよ、”死線”に”蒼の深淵”。」
「うふふ、”盟主”やメンフィルに所属を変えた御二方を除いた”蛇の使徒”全員がお亡くなりになった事で”結社”は事実上崩壊――――つまり”倒産”した事によって”結社”に勤めていたわたくし達は失業してしまったのですから、新たな職に就く事は人として当然のことかと思われますが?」
「シャロン、貴女ね……」
「”執行者”とラインフォルトグループ会長の秘書の2足のわらじをはいていた癖によくそんなことが言えるわね……」
「フッ、”化物”揃いの”執行者”であった自分を”人”と言い切るとはな。」
「それ、レーヴェ自身の事も指している事、わかっているの?」
「ハハ……」
ワイスマンの問いかけに微笑みながら答えたシャロンの答えに仲間達と共に冷や汗をかいて脱力したアリサとサラ教官はジト目でシャロンを見つめて指摘し、静かな笑みを浮かべて呟いたレーヴェにエステルはジト目で指摘し、ヨシュアは苦笑していた。
「まあ、”死線”もそうだけど私にも色々と思う所があってリィン君達と共に行く事にしたのだけど……今ここで貴方達を見た時に改めてリィン君達と共に行く事を決めてよかったと思ったわ。」
「姉さん……」
クロチルダの答えを聞いたエマは微笑み
「ハッ、まさかヴィータの口からそんな言葉が出てくるとはな。改めて思ったがヴィータをも落としたリィンの女運は一種の才能なんじゃねぇのか?」
「……それに関してはアタシも同じ意見ね。」
「す、すみません、お兄様。全く反論が思いつきませんわ……」
「うふふ、実際リィンさんが築いたハーレムによって”奇蹟”のような出来事が何度もありましたものね♪」
「エレボニアを救った事とクロウとクロチルダさんを救った事ね。」
「フフッ、テロリストや裏組織の最高幹部をもハーレムの一員にしたリィン君の女運は間違いなく双界一だね♪」
「ア、アンちゃん!」
「ハ、ハハ……褒められているんだか、貶されているんだか……」
クロウの言葉にセリーヌは同意している中多くの仲間達は冷や汗をかいて呆れ、セレーネは申し訳なさそうな表情でリィンに謝罪し、アルフィンとゲルドはそれぞれ微笑み、口元に笑みを浮かべているアンゼリカの言葉を聞いたトワは声をあげ、リィンは疲れた表情で乾いた声で笑っていた。
「クク、なるほど……色恋に走って寝返るとは所詮君も感情や誘惑に囚われた愚かな人間か。君のその答えを聞いて君のような愚か者が敵である事に改めてよかったと思ったよ。」
「あら、奇遇ね。私も前から貴方が私達”結社”の敵だったらよかったのにと思っていたのよ?”外法狩り”に”狩られた”話を聞いた時はその瞬間に立ち会えなかった事を非常に残念に思っていたくらいよ。」
互いに不敵な笑みを浮かべて見つめるワイスマンとクロチルダの様子を見たその場にいる全員は冷や汗をかき
「え、えっと……」
「ふえ~?あの二人って仲がいいのでしょうか~??」
「いや、どこからどう見ても悪いでしょ……」
我に返ったエリオットは困った表情をし、首を傾げているサリアにマリーニャは疲れた表情で指摘した。
「ケビン、お主の出番じゃ!あの魔女の希望通り、もう一度同じやり方で奴を滅してやれ!」
「いや~、そんな事言われても”ロアの魔槍”はともかく”アレ”は持って来てへんねんから同じ殺し方で奴を殺るのは無理やな~。」
「というかレシェンテさんは星杯騎士団の事を何だと思っているのですか?星杯騎士団は暗殺者の集団ではありませんよ。」
レシェンテに促されたケビンは苦笑し、リースはジト目で指摘した。
「フフ……―――おしゃべりはそこまでにして、貴方達に聞きたい事があります。」
その様子を微笑ましく見守った後気を取り直したエイドスはブルブランとワイスマンを睨んで問いかけた。
「ほう?」
「クク、”空の女神”自らが私達に訊ねたい事とは興味がそそるな。一体何を聞きたいのかな?」
エイドスの問いかけにブルブランと共に興味ありげな表情をしたワイスマンはエイドスに問いかけた。
「貴方達からもあの宰相同様”ユリス”の気配が僅かに感じますが……それは一体どういう事ですか?」
「ククク……―――それはこういう事だ!」
そしてエイドスの問いかけに邪悪な笑みを浮かべて笑ったワイスマンは全身に膨大な瘴気を纏った後超越した存在へと変身した!
「えええええええぇぇぇぇぇっ!?」
「何という”風”だ……!」
「て、”天使”……?」
「なんて霊圧……」
「人間がよくわからないものに変態した~!?」
「それを言うなら変身だ、阿呆!」
超越した存在へと変身したワイスマンを見たエリオットとガイウスは声をあげて驚き、アルフィンとエマは不安そうな表情をし、混乱した様子のミリアムにユーシスは呆れた表情で指摘し
「あの姿は……!」
「”輝く環”を取り込んだ状態のワイスマン……!」
ワイスマンが変身した超越した存在の正体がわかっていたプリネは目を見開き、ヨシュアは厳しい表情で声を上げた。
「な―――”至宝”を取り込んだ状態ですって!?」
「お、おいおい……一体どういう事だ!?確か”輝く環”は”リベールの異変”の時に破壊されたって話だろ!?」
「う、うん!あの時確かにあたしがリウイと一緒に破壊したわよ!なのに何でその姿になれるのよ!?」
ヨシュアの答えを聞いたサラ教官は信じられない表情をし、トヴァルの疑問にエステルは頷いた後ワイスマンを睨んだ。
「ユリスの持つ力―――”負”の力によるものです!」
「それは一体どういう事なんだ!?」
「エレボニア存亡会議の時にも説明しましたがユリスは憎しみや恨みと言った他者を害したいという”感情”の集合体……そして”感情”は”人の記憶”によって生まれるもの―――つまりあの者があの姿になれたのは”記憶の再現”によるものです!」
「き、”記憶の再現”だけであんな事までできるんですか!?」
「信じられない……!”記憶の再現”なんて”零の至宝”が持っていた力―――因果律の操作も関わっている事になるわよ!?」
「幾らなんでも非常識過ぎなの~!」
「そうね……因果操作は”神”をも超える領域の力よ。」
「神々でも不可能と思われる”奇蹟”が”負”の力によって起こるなんて……!」
(そんな……下手をしたら”ラウアールの波”よりも強力かもしれない……!)
アドルの疑問に答えたエイドスの説明を聞いたナユタとクレハ、ノイはそれぞれ信じられない表情で声を上げ、ノイの言葉にサティアは真剣な表情で頷き、ロカは厳しい表情をし、ゲルドは不安そうな表情をしていた。
「ハハハハハハハハッ、その通り!そして我々は宰相殿から宰相殿が掌握した”ユリス”の力の一部を分け与えられた事によって先程のような事もできるという事だ!」
「クク……それどころか”鉄血宰相”は”真・煌魔城”自体にもユリスの力による”記憶の再現”の罠が仕掛けられ、お前たちはその罠にまんまとかかったのだ!」
「な―――罠だって!?それは一体どういう事だ!?」
そしてワイスマンの答えを聞いて血相を変えたリィンが問いかけたその時
「待機モード解除………」
何かの機械音が聞こえて来た。
「機械音だと………!?しかもこの機械音はまさか……!」
聞き覚えのある機械音にミュラー少佐が血相を変えたその時!
「システム再起動………再起動完了………座標確認………”真・煌魔城”………下層エリア………領域内に侵入者を確認……これより実体化を行う………」
リィン達の目の前に空間が歪み、膨大な瘴気を纏った漆黒の巨大な人形兵器が現れた!
「人形兵器……!?」
「―――グランセル城地下に眠りし”環の守護者”トロイメライ”か。」
「ハハ、参ったね。初戦が我が好敵手に加えて過去の決戦で戦った強敵ばかりだなんて、先が思いやられるね………」
人形兵器の登場にクレア大尉が驚いている中、人形兵器の正体――――トロイメライを知っていたレーヴェは目を細め、オリヴァルト皇子は疲れた表情で呟いた。
「な、何でその人形が”影の国”でもないのにいるのよ!?その人形はあたし達がブッ壊したわよ!?」
「クク、これも”記憶の再現”という事だ。――――お前達の奥底に秘められてある記憶を”世界の災厄”が再現したという事だ。」
「え、えっと……それってどういう事なの??」
エステルの疑問に答えたワイスマンの説明の意味がわからなかったミントは首を傾げ
「!まさか……ヨアヒムが私達の記憶を読み取った時のように、”ユリスの力”が私達の記憶を読み取って、再現したというのですか!?」
「正解だ。それにすぐに気づくとはさすがは”女神”といった所かな?」
あることに気づいて血相を変えたフェミリンスの言葉にブルブランは口元に笑みを浮かべて拍手をした。
「ほえええええ~~っ!?そ、そんなのってアリ~~!?」
「ひ、非常識にも程があるぞ!?」
フェミリンスの推測にブルブランが肯定するとミリアムは信じられない表情をし、マキアスは疲れた表情で声をあげ
「不味いな……そうなると最悪の場合”影の国”の時のように過去僕達が戦った強敵が出てくるかもしれないな……!」
「はい……それこそ”碧の大樹”での決戦のような相手が出てきてもおかしくありません。」
「再び現れるかもしれない敵の事は後回しにして、今は目の前の敵達の撃破に集中しましょう……!」
厳しい表情で考え込んでいるアドルの意見にフィーナは不安そうな表情で頷き、エレナは仲間達に戦闘を促した。
「――――いや、彼らの対処は私達がしよう。」
するとその時男性の声が聞こえてきた!
「え………」
「こ、この声って……!」
声を聞いたミントが呆け、声の正体を察していたエステルが驚いたその時!
「―――――オーバルエネルギー充電完了!エーテル―――バスター!!」
「やあっ!!」
「そらよっ!!」
「喰らいやがれっ!!」
「ぬっ!?」
ワイスマンの側面から放たれた凄まじいエネルギーや銃弾に爆弾、そして導力砲によるエネルギー爆弾がワイスマンに命中し
「ハァァァァァァ………!」
「らぁぁぁぁぁぁ………!」
エネルギーが命中するとエネルギーが放たれた方向からリシャールとアガットがそれぞれワイスマンに突撃して攻撃を叩き込んだ!
「伍の型――――光鬼斬!!」
「喰らいやがれ――――ドラゴンスマッシュ!!」
「ぐおっ!?」
「吹き飛びなさい―――スパイラルウィップ!!」
「グアッ!?」
二人の強烈な一撃によってできたワイスマンの隙を逃さないかのように二人の背後から現れた銀髪の女性が風を纏わせた鞭をワイスマンに叩き付け、ワイスマンを怯ませた!
「冷厳なる氷の刃達よ、我が敵を貫け!絶対氷剣!!」
「グッ……!?」
ワイスマンが怯んだ直後に娘の声が聞こえるとブルブランの足元から無数の氷の刃が発生してブルブランを怯ませ
「行くぞ!はっ!やっ!せいっ!たぁ!!」
「おお………っ!?」
そこにリシャール達が現れた方向から現れたユリア准佐が一気にブルブランに詰め寄って一糸乱れぬ見事な連撃を放ち、放たれた連続攻撃をブルブランは紙一重で回避したが
「ジーク、お願い!」
「ピューイ!!」
「グアッ!?」
回避し終えたブルブランに突如白隼が突撃し、突撃によって勢いを増した白隼のくちばしが仮面に命中してしまったブルブランは攻撃を受けた衝撃とくちばしによって仮面の一部が破壊された事による衝撃で怯んだ!
「方術―――儚きこと夢幻の如し!!」
「!?」
そして新たな青年の声が聞こえた後トロイメライは頭上からの奇襲を受け
「隙は見逃さないよ!そこっ!!」
更に新たな女性の声が聞こえると数発の銃撃がトロイメライに命中した。
「おぉぉぉぉぉ………!」
「はぁぁぁぁぁ………!」
するとその時リシャール達が現れた方向からそれぞれ武装した青年と娘がトロイメライに突撃し
「剣技―――八葉滅殺!まだまだまだまだまだまだぁっ!」
青年より一足速くトロイメライに近づいた娘は自身の得物である刀で怒涛の連続攻撃を叩き込み
「とどめっ!!」
「喰らえ―――グラッツスペシャル!!」
「!!??」
最後の強烈な一撃を青年と共に叩き込んでトロイメライを怯ませた後、後ろから駆けつけてきた僧兵のような姿をした青年とガンナーの女性と共にトロイメライと対峙した!
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