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英雄伝説~運命が改変された少年の行く道~(閃Ⅱ篇)

作者:sorano
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第217話

~オーロックス峡谷~



「ヤアッ!!」

「させるか!」

ヴァイスリッターの先制攻撃による袈裟斬りをヴァリマールは太刀で受け止め、攻撃を受け止められたヴァイスリッターは太刀を引いて後退してヴァリマールから距離を取った。

「そこだっ!ハアッ!セイッ!ヤアッ!!」

「キャッ!?」

しかしその隙を逃さなかったヴァリマールはクラフト――天衝斬を叩きこんでヴァイスリッターの体勢を崩し

「燃え盛れ……滅!!」

追撃にクラフト―――龍炎撃を放った!



「させません!」

ヴァリマールの業火を宿した一撃をヴァイスリッターはクラフト――残月による回避をした後反撃をした。

「六の型――――竜破斬!!」

「グッ!?」

ヴァイスリッターによる強烈な一撃を受けたヴァリマールは怯むと共に体勢を崩し

「そこですっ!閃光斬!!」

「うあっ!?」

ヴァイスリッターはその隙を逃さずクラフトで追撃を行った。



「―――反撃だ、シュバルツァー。」

「はい!―――させるか!!」

「ッ!?」

追撃を行った後一端距離を取ったヴァイスリッターにヴァリマールはレーヴェとのリンクによって放つ事ができるEXアーツ―――零ストームを放ってヴァイスリッターを怯ませると共に体勢を崩し

「お返しだ!閃光斬!!」

「キャアッ!?」

更にヴァイスリッターと同じ剣技で追撃を行い、ヴァイスリッターにダメージを与えた。



「畳み掛けますよ、リィンさん!」

レーヴェとリンクを交代したプリネはEXアーツを発動し

「ああ!―――フェヒテンケニヒ!!」

「キャッ!?機体の動きが………!

EXアーツ―――フェヒテンケニヒによる一撃を受けたヴァイスリッターは一時的に麻痺した。



「おおおおおおっ!」

ヴァイスリッターの隙を逃さないヴァリマールは太刀で斬りかかったが

「―――ヴァイスリッター、障壁展開!」

「承知――――」

「なっ!?」

ヴァイスリッターが展開した障壁―――パトリオットシールドによって攻撃が阻まれ

「セイッ!」

「グッ!?」

攻撃が阻まれた事によってできた隙を突かれ、ヴァイスリッターに反撃された。



「物理が駄目なら……―――アクアマター!!」

物理攻撃を阻まれたヴァリマールは一端距離を取っ手ヴァイスリッターにEXアーツを放ったがなんとEXアーツは障壁によって反射し、ヴァリマールを襲った!

「グウッ!?」

「チィッ……!物理攻撃は防ぎ、アーツは反射するなんて、かなり厄介な障壁ね……!―――だけど一度攻撃を受けたら障壁は消えるみたいね。」

機体の中にいるリィンがダメージに呻いている中、セリーヌは目を細めてリィンに助言した。

「グレネード、発射!!」

「なっ!?クッ……うおおおおおおっ!!」

ヴァイスリッターが次々と放った特殊なグレネード弾に対し、ヴァリマールは太刀を振るって次々と襲い掛かってくるグレネード弾を切り捨てた。



「伍の型――――」

「来ますよ、リィンさん!これで対抗してください!」

ヴァイスリッターが抜刀の構えをするとツーヤはヴァリマールとリンクを結び

「ああ!」

「光鬼斬!!」

「十六夜―――”破”!!」

「「グッ(キャッ)!?」」

ヴァイスリッターの抜刀による強烈な一撃をツーヤとリンクを結んだ際に発動できるEXアーツ―――十六夜”破”で対抗し、互いの強烈な一撃によって発生した衝撃で双方は後方へと吹っ飛ばされた!



「ツーヤ、次、エヴリーヌの番。」

「はい!」

「リィン、攻めながら相手の体力を奪えば無敵だよ♪――――カオスルーン!!」

ツーヤとリンクを交代したエヴリーヌの武器に短時間暗黒のオーラを纏わせて威力を高めると共に体力吸収の効果を持つEXアーツ―――カオスルーンによってヴァリマールが持つ太刀に暗黒のオーラが纏い

「ありがとう、エヴリーヌさん!――――そこだっ!ハアッ!セイッ!ヤアッ!!」

「キャッ!?」

ヴァリマールは暗黒のオーラを纏った太刀でクラフト―――――天衝斬を叩きこんでヴァイスリッターの体勢を崩し

「セイッ!」

「ッ!?」

続けて追撃を行い、ヴァイスリッターにダメージを与えると共に自身の傷を回復した。



「さすがは兄様ですね……ですが私もそう簡単に負けません。ハァァァァァ……ヤアッ!!」

ヴァリマールから距離を取ったヴァイスリッターはクラフト―――――麒麟功で自身の能力を上昇させ

「紅き焔よ……俺に力を!うおおおおおおっ!!」

対するヴァリマールもクラフト―――紅蓮覇気で自身の能力を上昇させた。



「そこっ!」

「甘い!!」

ヴァイスリッターが放ったグレネード弾をヴァリマールは次々と斬り落とし

「一の型―――閃光斬!!」

グレネード弾を放ったヴァイスリッターは一気にヴァリマールに詰め寄って斬撃を叩き込んだ。



「させるか!」

ヴァイスリッターの斬撃をヴァリマールは太刀で受け止めたが

「秘技――――桜花爛漫!!」

「グッ!?」

ヴァイスリッターの強烈な追撃を受けてしまい、体勢を崩してしまった。



「隙は見逃しませんっ!荒ぶる心、無風なる水面(みなも)の如く、鎮まれ――――」

その時ヴァイスリッターが一気に詰め寄って無数の斬撃を叩きこんで太刀に闘気を溜め込み

「六の型――――無想神烈閃!斬!!」

「グウゥゥゥゥッ!?」

そして一気に詰め寄って強烈な斬撃を叩き込んでヴァリマールの背後へと駆け抜けた後に居合い斬りを叩き込み、ヴァイスリッターによる強烈な攻撃を受けたヴァリマールは大ダメージを受けた。



「これで終わりです!――――竜破斬!!」

大ダメージを受けて弱っているヴァリマールに止めを刺す為にヴァイスリッターはヴァリマールに強烈な一撃を放ったが

「させないよ!それっ!!」

「!!」

ミリアムのEXアーツ―――アルティウムバリアによる障壁によって阻まれた。



「秘技――――百烈桜華斬!!」

「キャッ!?」

ヴァリマールの薙ぎ払い攻撃を至近距離で受けたヴァイスリッターは後ろへと後退させられ

「今のうちに回復しておきなさい!」

「わかっている!エリス、頼む!」

「はい、兄様、!女神よ……お慈悲を……!」

ヴァイスリッターとヴァリマールの距離が空いた隙にヴァリマールはエリスのEXアーツ―――ホーリースコールで自身が負った大ダメージによる傷を回復した。



「エリス君、代わってくれ!」

「はい!」

「リィン、これを使って一気に攻めろ!―――バーストドライブ!!」

「ありがとう、マキアス!おおおおおおっ……!」

エリスと交代したマキアスのEXアーツの効果により、ヴァリマールは一気に加速してヴァイスリッターに詰め寄り

「え―――――」

「天衝剣!!」

「キャアッ!?」

「まだだっ!燃え盛れ……滅!!」

「うっ!?」

剣技でヴァイスリッターの体勢を崩した後強烈な一撃を叩きこんで、ヴァイスリッターに大ダメージを与えた。



「一気に叩きこむ!ハアッ!!」

強烈な一撃を叩きこんだヴァリマールは更なる追撃をヴァイスリッターに放ったが

「好きにはさせません!ヤアッ!!」

「クッ!?」

ヴァイスリッターのクラフト―――残月によって攻撃が回避されると共に無防備な所から反撃を受けて怯んだ。怯んだヴァリマールにヴァイスリッターは追撃を行うかと思われたがヴァイスリッターから距離を取り

「霊子エネルギーチャージ!!ヴァイスリッター、霊力充填開始!!」

「承知シタ―――――」

エネルギーを溜め込んだ後更に変形して両肩部分に膨大なエネルギーを溜め込むと共にヴァリマールへと向けた。



「なっ!?あれは一体――――」

「!!なんて霊力(マナ)……!あれがヴィータが言っていたあの機体の”切り札”ね……!霊子砲のタイミングを見計らって上空に逃げなさい!撃った直後にできる隙が最大のチャンスよ!」

「わかっている!―――ゲルド、力を貸してくれ!」

「うん……!頑張って、リィン……!」

セリーヌの助言に頷いたリィンはゲルドに呼びかけ、呼びかけられたゲルドはヴァリマールとリンクを結び、EXアーツ―――プレコグニションを発動した。すると操縦者であるリィンの脳裏にEXアーツの効果によってヴァイスリッターが霊子砲を撃つタイミングや攻撃範囲が浮かび上がった。



「放て――――グラヴィティブラスト!!」

「―――今だ、ヴァリマール!飛べ!!」

「承知―――――」

そしてヴァイスリッターが膨大な霊子エネルギーを放った瞬間、ヴァリマールは空高くへと跳躍して攻撃を回避し

「え……い、いない!?一体どこに……!?」

ヴァイスリッターの操縦者であるエリゼは霊子砲を放った後、その場から消えているヴァリマールに驚き、戸惑いの表情で周囲を見回した。するとその時上空に滞空していたヴァリマールがヴァイスリッターの目の前に猛スピードで着地し

「あ――――」

「これで”最後の試練”は終わりだ、エリゼ!はっ!せい!たあ!おおおお………!」

ヴァリマールは闘気によって発生した炎を太刀に纏わせた状態で次々と怒涛の連続攻撃をヴァイスリッターに叩き込み

「終ノ太刀―――――暁!!」

ヴァイスリッターの背後へと駆け抜け、その瞬間炎の大爆発がヴァイスリッターを襲った!



「キャアアアアアッ!?ここまでですね……見事です、兄様…………」

ダメージに耐えきれなくなったヴァイスリッターは衝撃によって腕から自身の武器である太刀が弾き飛ばされると共に地面に膝をついた! 
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