がっこうぐらし!The world in confusion
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chapter55
雄也SIDE
走る…走る…走る
ただひたすら走る、目的地へと…ぐずぐずしている時間など一欠片も残されていない、一刻も早い解決が必要だ。
あれから屋根を飛びうつりながら移動していた俺たちはある程度学校から離れると奴等の姿が見えなくなり、それを見計らい道路に着地して音姉達を下ろすと直ぐにまた走りだし今に至る。
みんな、これまでかなり早いペースで走っているがみんな脱落することなく着いてきて、これは恐らく大勢の命の生死を分けることだとわかるからの精神的なものだろう。
雄也「アーク、目的地まであとどれくらいだ?」
アーク[およそ、7㎞です]
胡桃「後7㎞…このペースでいくんだったら後20分もあれば着くな」
ガングール[そうなるな!敵の本拠地だ気を抜くなよ!]
俺は待機状態にしているアークに目的地までの距離を訪ねるとアークは教えるとそれに反応して胡桃がおよその時間をわりだし、もうすぐだということでガングニールが胡桃を始めに俺達に激励をする。
雄也「取り合えず、今回のランダルコーポレーションの強襲についての説明今のうちに言っとく…一回しか言わないから聞き逃すなよ」
悠里「うん、わかったわ」
雄也「…俺たちはわかっている通り、管理局の本拠地とかしたランダルコーポレーション本社の強襲だ…この強襲には3つの目的がある」
走りながら俺は作戦の内容を説明を始める。
雄也「まず、1つはノンパンデミックの発動だ、これはランダルコーポレーションの管理局地下拠点のG-7地点にその操作する機械が存在する、これを操作してノンパンデミックを発動させるこれによっとこの巡ヶ丘で活動している奴等は全て活動を停止する」
音姫「これが一番優先する目的だね」
これが一番優先しなければならない…これが早いか遅いかで犠牲者が少なくなるからだ
雄也「続いて、二つ目の目的は結界装置の破壊、これも地下拠点のA-4地点に存在している結界発生装置、操作して解除でもいいんだが…このメンバーで操作できるのは限られてくるだろうし遠慮なく破壊してくれ」
めぐねえ「は、破壊か…で、できるだけ穏便に済ませたいわね」
美紀「佐倉先生破壊するんですから穏便も何もないと思います」
二つ目の目的を話しめぐねえが穏便にというが破壊するのであれば穏便もくそもないと直樹に突っ込まれた。
雄也「そして三つ目は…正直個人的な面もあるが…この巡ヶ丘のパンデミックの起こした主格、ムキラスを倒す」
圭「ムキラス…そいつのせいでみんなひどい目に遭っているんですから…個人的でもないと思います」
雄也「あいつには今までやって来たことを清算してもらわないとな…落とし前はつけさせてもらう」
取り合えず1つは個人的な目的だが3つの俺たちの目的を話しみんなも目的を聞いて理解したように頷く。
胡桃「でもまあ、残ってる局員ってそれほど強くないはずだろ?だったら楽勝だろ」
局員を楽観的に考える胡桃だけれど…楽観的に考えると痛い目にあう確率がある。
ジュード「楽観的に考えるのは禁物だよ、まだムキラス提督は部隊のエースを出していないんだから」
優花「部隊のエース…強いやつがいるってことね」
雄也「ジュード、教えてくれないか」
ジュードは胡桃の楽観的な気持ちに注意し彼がいったまだ残っているという部隊のエースについて俺は訪ねた。
ジュード「今のムキラスの指揮している武装隊にはAランクのエース魔導士が三人いる」
雄也「あの戦った局員達ではCかD程度の魔導士ばかり、でもAランクとなると流石に一筋縄じゃいかないな…それでそのエース達はどんなやつらなんだ」
いったいどのような敵なのかここで聞いておくべきことだと思いみんなもジュードの話しに走りながら耳を傾ける。
ジュード「まずは、ゴーレムクイーンのエスミ…その名の通称通り…彼女はゴーレムクリエイションの達人でゴーレムの操作においては管理局に右に出るものはいないと言われているよ」
雄也「ゴーレムクリエイションとは変わった魔法を使うな…」
ジュード「二人目はデバイスコレクターのヴィトン、彼は希少なデバイスには目がなく、ほしいものは何がなんでも手に入れることからその名がついたと言われています」
悠里「な、なんか、聞く限りそれほど強そうな気はしないけど…」
雄也「悠里、仮にも相手はAランク、一筋縄じゃいかないんだから…気を付けろよ」
二人の注意する人物の説明をされ、あまり強そうとは思えないが管理局のAランク魔導士、油断はできないと思う。
ジュード「そして、三人目は雄也も聞いたことがある…あのネクロマンサーです」
雄也「っ!ネクロマンサーだと!?」
まさか、こんなところでその二つ名を聞くことになるとは…まさか最後の一人がネクロマンサーとは…管理局にいた時にもネクロマンサーの噂は聞いたことがあった。
音姫「雄也くん?そのネクロマンサーって一体どんな人なの?」
みんなが俺に視線を向け、俺は知る限りのネクロマンサーのことを話す。
雄也「俺も実際は見たことはないんだが…色々とネクロマンサーには噂があってな…何でもネクロマンサーに出会した犯罪者、みんな精神が崩壊していて、その犯罪者達が口を揃えて、既に死んでるその人の親しい人の名前を上声で呟く…その話からそいつは死人を操っているんじゃないかって憶測が流れて、ネクロマンサー…死霊使いなんて言われているんだ」
音姫「し、死霊…つかい…お、お化けを…操る…」
…あれ?音姉なんか青ざめて震えているんだが…もしかして…
雄也「音姉…もしかしてだけど…お化けとか…苦手?」
音姫「そ、そんなことないもん!こ、怖くないもん!」
……うわぁ…これは見え見えの嘘だな……悠里達もなんとなく察してるし…
由紀「音姉、おばけ怖いんだ」
音姫「怖くありません!」
由紀にいわれて完全に食いつく音姉……もう誤魔化しはできないだろ…これ
ジュード「と、取り合えず、よう注意しないといけない人物はこの三人だよ」
ジュードが半ば強引に閉めたけど…まあ大丈夫か
美紀「そんなこといってる内に見えてきましたよ」
雄也「っ!あれがランダルコーポレーション…」
目視できるほど近づいてきた高い高層ビル…あれがランダルコーポレーションで間違いない…
優花「それでどうするの?このまま正面突破?」
雄也「いいや、真っ向からやったらどうなるかわからない…ここは抜け道を使う…こっちだ」
そういって先頭だってランダルコーポレーションの周辺の裏路地に入ると手頃のマンホールから下水道へと降りる。
圭「うへぇ~下水道に降りてきたけど…何かあるの~?」
俺とジュード以外…女性陣は嫌な顔をする、まあ臭いからな
雄也「えっと、情報通りならここら辺に…あっこれか」
下水道の壁を探り、タイルの一面を押すとその一面が壁に押し込まれ左へとスライドすると先程のタイルの奥に電子機器が設置されていた。
めぐねえ「月宮くん、それ…なんなのかしら?」
雄也「ランダルコーポレーションが、局員に極秘裏に作っていた隠し通路らしい…脱走した局員達はここを通って脱出したらしい…えっとパスワードは…」
閲覧してみたパスワードを思い出しながら打ち込んでいきエンターキーを押すとopenと電子画面に表示されると俺が立つ直ぐとなりの壁がスライドしてランダルコーポレーションの地下拠点へとつづく通路が現れた。
雄也「この奥だ、情報通りなら地下拠点の倉庫に繋がっているはずだ」
こっからはどうなるかわからない…これ以上に気を引き締めなければならない。
悠里「いよいよね」
雄也「いくぞ」
みんなたてに首を振るい頷くと警戒しながらランダルコーポレーションへと続く通路へと進んでいくのであった。
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