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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー

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第五十三話 野村大佐!将棋は実は種類が多い!!その十

「それなりに知ってるわ」
「こうした人いるんだな」
「いてくれてるんだな」
「いや、嬉しいな」
「もう現役の南海の社員さんも知らないからな」
 四十代の人でもだ。
「ホークスは遠い昔になった」
「南海ホークスはな」
「ましてや鶴岡さんの時代とかな」
「もう知ってる人なんてな」
「現役ではおらん」
 現役の南海社員の人はだ。
「もうな」
「寂しい話だぜ」
「中百舌鳥もこんなのだしな」
「もうグラウンドないな」
「ある意味すっきりしてるな」
「しかし野球の息吹はあるな」
「まだな」 
 二人はそれは感じていた。
「鶴岡親分の心もな」
「ここにあるぜ」
「そや、ここでや」
 この中百舌鳥でとだ、山本さんも言う。
「鶴岡さんも来てたしや」
「多くの若鷹達がだよな」
「育っていってたんだよな」
「それでだな」
「ここから巣立っていっていたんだな」
「そや」
 まさにそうだという返事だった。
「ここはそうした場所や」
「作者もホークスファンだしな」
「思い入れある場所だな」
「作者は昔近鉄ファンだったけれどな」
「今はソフトバンクファンだからな」
 近鉄がああなりだ、球界再編の時に最期まで球団を守ったダイエーオーナーに感銘を受けたからファンになったのが理由の一つだ。
「王さんも敵将ながら好きだしな」
「あの勝利への執念がな」
「巨人だけれど作者王さんは好きなんだよな」
「それで鷹ファンになったんだよな」
「そのソフトバンクのかつての姿南海ホークス」
「その息吹は確かに残ってるぜ」
 この中百舌鳥にだ、そして。
 二人はだ、こんなことも言った。
「鷹の息吹を受ける!」
「そのうえで勝つ!」
「絶対にな!」
「その勝利を全世界に見せてやるぜ!」
「いらんわ」
 また言って来た山本さんだった。
「御前等は負けてええ」
「ああ、そう言うんだな」
「本当にテンプレ展開だな」
「俺達は勝利を望まれない主役だったな」
「常にな」
「そや、今回こそ負けるんや」
 山本さんは二人に強い声で告げた。
「ええな」
「へっ、誰が負けるかよ」
「山本さんにも俺達の勝利見せてやるぜ」
「どうせ松岡さんがやる悪役みたいな敗北みたいんだろ」
「あの人の演じる悪役っていつも無残な負け方、末路なんだよな」
 本来は主役が多いが悪役だと下衆な小悪党で念入りにやられる。このことは古川慎さんや木村良平さんが演じる悪役もだろうか。
「ハイスクールにしても落第騎士にしても」
「悪役だと救いようがねえからな」
「もう徹底的に下衆で無残に負ける」
「お約束になってるからな」
「そういえばそやな」 
 山本さんも二人の言葉に頷く。 
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