| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

仮面ライダーディロード~MASKED RIDER DELOAD~

作者:紡ぐ風
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第1章 誕生!最強ライダー編
  第13話『Dを乗り越えろ/さらばディスペア』

仮面ライダーディロード、今回の依頼は
ダブルの世界に着いた雅とフェイトを待って居たのは既にデータとしてしか残っていなかったシュラウド=園咲文音であった。雅は、シュラウドからガイアメモリを使用するドライバーを受け取り、フェイトと共に仮面ライダーディスペアに変身。追っ手の一人を無事逮捕させた。


「さて、そう簡単にディスペアは使えないな。ここは一度ライドカードを撮っておいておこう。」
雅はそう言い、ディロードライバーの撮影機能を使用しディスペアドライバーのライドカードを精製するが、出来上がったカードはディロードライバーを変身アイテムに変換させるチェンジライドでは無く召喚を行うサモンライドのカードであった。
「何故だ?本来予想していた結果と違う。まあ、今は気にしている暇は無いな。フェイト、明日は朝一番で鳴海探偵事務所に向かうぞ。」
「うん、解った。」
「さて、フェイトも疲れただろう。今日はもう寝よう。」
雅とフェイトは二人、0時に就寝した。

翌日、雅はマシンディローダーの後ろにフェイトを乗せて山道を走っていると、三人の男が妨害した。雅はマシンディローダーから降りる。
「何者だ!」
「お前か、敬介さんを倒した仮面ライダーは!」
「なるほどな。お前達もレジェンダーズのメンバーか。」
「俺は旋茂。」
「俺は凩雄介。」
「俺は松本総司。消えてもらうぞ、仮面ライダーディスペア。」
〔ビートル!〕
〔スタッグ!〕
〔ビートル!〕
レジェンダーズのメンバーは名乗り、茂はビートルドーパント(赤個体)に、雄介はスタッグドーパントに、総司はビートルドーパント(銀個体)に変身する。
「仕方が無い。そう簡単にディスペアは使えないからな。」
雅はオーズドライバーが写っているカードを取り出す。
【CHANGE RIDE-OOO DRIVER-】
そのカードをスキャンし、雅はディロードライバーをオーズドライバーに変える。そして、緑のメダルを三枚セットし、
「変身!」
メダルをスキャンする。
〔クワガタ!カマキリ!バッタ!♪ガ~タガタガタキリバ!ガタキリバ!♪〕
雅は仮面ライダーオーズ ガタキリバコンボに変身する。
「何ッ!別のライダーだと!」
ビートルドーパント(赤個体)は驚く。
「さて、甲虫の王者でも決めようか。」
ディロードオーズ ガタキリバコンボは三人に分裂し、それぞれ戦い始める。
「行くぞ!」
スタッグドーパントは大剣を振り下ろし攻撃するが、ディロードオーズは更に分裂し回避する。
「今度はこちらの番だ!」
ディロードオーズはそのまま殴り続ける。
一方、ビートルドーパント(赤個体)と戦っているディロードオーズは最初の三人から更に五人に分裂し、追い詰めていた。
「流石に、こいつのパワーを考えると一気に攻めないとなっ!」
ディロードオーズは一斉に殴りかかり、ビートルドーパント(赤個体)をスタッグドーパントの所まで押しやる。
「こいつッ!」
一方、ビートルドーパント(銀個体)はディロードオーズの放つ雷撃を高速移動で回避していた。
「その程度では、俺には追いつかない。」
ビートルドーパント(銀個体)はそう言いながら接近するが、
「今だ!」
近づいて来た瞬間にディロードオーズは雷撃を当て、ビートルドーパント(銀個体)を吹き飛ばし、
「一気に決める!」
〔スキャニングチャージ!〕
ディロードオーズは必殺技を発動。ガタキリバキックを一斉に放ち三体のドーパントのガイアメモリを一気にメモリブレイクした。
「悪いが、今はディスペアは使えないんだ。」
雅は変身を解除しマシンディローダーに乗り、鳴海探偵事務所に着く。
「フェイト、緊張しないで、ゆっくりしていればいいから。」
雅はフェイトにそう言って鳴海探偵事務所に入る。
「すみません、ドーパント関連で依頼したい事があって来たのですが。」
雅がそう言うと、派手な色のシャツを着た女性がやって来る。
「は~い!って、なんでそんな小さい子供を連れているの!」
その女性、照井亜樹子は『ロリコンか!?』と書かれた緑色のスリッパで叩こうとするが、
「オイ明子!大事な客、しかも仮面ライダーに何しようとしてんだ!」
帽子を被った男性に止められた。
「待っていたよ、仮面ライダーディスペア。凪風雅君にフェイト・テスタロッサちゃん。」
更に中からフードパーカーを羽織った少年がやって来る。
「こちらこそお会い出来て光栄です。仮面ライダーダブルの左翔太郎さんに園咲来人、いえフィリップさん。」
雅は翔太郎とフィリップに握手をした。
「雅君、君の事は母さんから聞いているよ。それで、レジェンダーズの動きはどう何だい?」
「ええ、早速こちらに刺客を送って来ました。」
雅とフィリップが話していると、
「なるほどな。昨日逮捕した稲森敬介はお前が相手をしたのか。」
赤いレザーコートを着た対ドーパント対策課の警官、照井竜が雅に質問をした。
「はい。シュラウドから託された、このディスペアドライバーの確認と自己防衛を兼ねて。」
「そうか。協力に感謝する。」
「こちらこそ。それよりも、皆さんが戦ったレジェンダーズのメモリを教えて下さい。」
「俺逹はホッパーを7体だ。」
「俺の方はライダー、ワスプ、ドラゴン、ウルフ、ヴァンパイアの五体だ。」
「やはりですか。僕の方は先程話に出た稲森敬介の使っていたサイボーグに二種類のビートル、サン、スタッグ、ヘラクレスビートル、ライナーの七体です。」
「それで、解ったことはあるのか、雅?」
「はい。まずは結論から。レジェンダーズの使うガイアメモリは仮面ライダーのイメージ、またはモチーフを利用しています。照井さんの戦ったドーパントは多分ライダーマン、スーパー1、アギト、ファイズ、キバを、こちらが戦ったドーパントはX、ストロンガー、BLACK RX、クウガ、ブレイド、カブト、電王を比喩していると思います。」
「雅君、つまり君はレジェンダーズはレジェンドライダーズの略称と考えているのかい?」
「ええ。そうなると他のメンバーのガイアメモリもあらかた目星が─」
雅がそう言った途端、三人の男が入って来る。
「お前達が、仮面ライダーか。」
「先輩達の敵をとらせてもらう。」
男達がそう言い、雅達は外に出る。
「翔太郎さん、フィリップさん、照井さん、行きましょう!変身!」
〔ディスペア!ブレイク!〕
「フィリップ、サイクロンジョーカーで行くぞ!変身!」
「オッケー、翔太郎。変身。」
〔サイクロン!ジョーカー!〕
「変、、身!」
〔アクセル!〕
雅とフェイトはディスペアに、翔太郎とフィリップはダブルに、照井はアクセルに変身。三人の男はそれぞれデストロイヤー、ツインズ、キメラのドーパントに変身。ディスペアはデストロイヤーと、ダブルはツインズと、アクセルはキメラと戦闘を始める。
「俺は全てを破壊する。お前達のガイアメモリ、全てをな!」
デストロイヤードーパントはディスペアに殴りかかるが、
「させるか!」
ディスペアはデストロイヤードーパントの拳を掴み、一本背負いで投げ飛ばす。

「クソ!こいつッ!」
ツインズドーパントはハンドガンとロッドを持ってダブルを撃つがダブルは華麗に回避してゆく。
「お前の攻撃、見切ったぜ!」
ダブルはそう言うとハイキックを決めてツインズドーパントの武器を全て蹴り落とし破壊する。

「どうだ!これならお前の攻撃は当たらない!」
キメラドーパントはジャンプしながら両手の爪で攻撃しようとするがアクセルは回避しキメラドーパントは再びジャンプするが、
「今だ!」
〔エンジン!ジェット!〕
アクセルはエンジンメモリのジェットをアクセルブレードで使用し、キメラドーパントを撃ち落とし、
「決めましょう!」
〔ディスペア!マキシマムドライブ!〕
「オッケー。」
〔ジョーカー!マキシマムドライブ!〕
「全力で振り切るぜ!」
〔エンジン!マキシマムドライブ!〕
三人は必殺技を起動する。
「『ディスペアバニッシュメント!』」
「『ジョーカーエクストリーム!』」
アクセルは必殺技のエースラッシャーを放ち、
「絶望がお前のゴールだ─」
そう呟き、三体のドーパントはメモリブレイクされ、照井が警察に連れて行く。
「さて、僕達も変身を解除するか。翔太郎さん、フィリップさん、決してこちらを見ないで下さい!」
雅はそう言い変身を解除する。雅は、そのままフェイトを室内に入れて着替えさせる。
「マジかよ。」
「そのドライバー、興味深いね。」
翔太郎とフィリップはそれぞれ感想を述べていると、
「遂に見つけた!俺と合うメモリ!」
突然物陰から男が現れ雅のディスペアメモリを奪って行く。
「何者だ!」
「そんな事はどうでもいい!」
雅の質問に男は答えるが、男はディスペアメモリをガイアメモリを装填するコネクタセット用の装置にセットし、ディスペアメモリ用のメモリコネクタを生成。そのままディスペアメモリを装填しディスペアドーパントに変身。そのタイミングでフェイトがやって来る。
「丁度いい。お前達も、俺の絶望を味わえ!」
ディスペアドーパントは毒々しい波動を放つ。
「その中には俺が生きて来た経験が刻まれている。貴様等仮面ライダーにとって、耐えられる筈も無いだろう!」
ディスペアドーパントはそう叫ぶが、
「それは違うな!」
雅は反論した。
「何故だ!何故平気なんだ!」
「俺逹も、どうってこと無いぜ!」
「私も、大丈夫です!」
「何故だ!何故なんだ!」
ディスペアドーパントはパニック状態に陥る。
「簡単な話だ!ディロードとして四百年も戦っている僕に、通用するものか!これくらいで絶望していたら前には進めない!」
「じゃあ、他の奴らはどうして!」
「決まっているだろう!翔太郎さんは自分の浅はかさから恩師を無くし、フェイトはそれ以上の過去を背負っている!お前のそんな身勝手が生んだ結果なんて、絶望とは言わない!翔太郎さん、ロストドライバーを貸して下さい!」
「いいぜ、派手に決めてやれ。」
翔太郎はメモリスロットが一つのロストドライバーを雅に渡し、雅は装着する。。
「フェイト、ブレイクメモリを渡してくれ。」
「はい。それで、どうするの?」
「決まっているだろう。あの男の絶望を砕きに行って来る!変身!」
〔ブレイク!〕
雅はブレイクをロストドライバーにセットし、仮面ライダーブレイクに変身。大剣のブレイクザンバーを装備し、ディスペアドーパントを斬り続ける。
「何故!どうして俺が!」
「そうやって他人の所為にしているお前に、僕達仮面ライダーは、絶対に負けない!」
〔ブレイク!マキシマムドライブ!〕
「ブレイクデストラクト!」
ブレイクはブレイクザンバーにメモリをセットし必殺技を発動。ディスペアドーパントを縦一文字に両断し、ディスペアメモリをメモリブレイクする。男の変身は解除され、それと同時にブレイクメモリとディスペアドライバーは消滅してしまう。
「なるほどな。片方のパーツが破壊された時、全て消えるようになっているのか。」
雅が考えていると、
「雅、さっきの話に出てきたが、四百年戦っているってどういう事だ。事情を聞かせてもらうぜ。」
翔太郎が雅に尋ねる。
「解りました。この事は、いずれフェイトにも話そうと思っていました。」
雅は答え、一同は事務所の中に入って行く。
to be continued

次回、仮面ライダーディロード
明かされるディロードのシステム、そして雅は戦力強化の為に別の世界に行くが─次回『Wの在り方/雅は渡航中』これで決まりだ! 
 

 
後書き
登場カード&敵紹介
レヴァンティン:ロードスラスターにスキャンする事でロードスラスターをシグナムが使っていたアームドデバイスのレヴァンティンに変え、その力を使用できる。
オーズドライバー:ディロードライバーをオーズドライバーに変え、仮面ライダーオーズに変身する為のカード。

ディスペアドーパント:浮浪者の男が雅から奪った絶望の記憶(despair memory)を使い変身した姿。自身が生きて来た絶望的な経験を波動にして相手に押し付ける能力を持つ。劇中明かしてはいないが、この男は結婚詐欺に遭い、その際に多額の負債を負った過去がある。ディスペアメモリとの適合率は65%。


というわけで、ダブル編はあと二話あります。やっぱり、一つの事件を一話でやるのはダブル的に違うと思いました。それでは、次回をお楽しみ下さい。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧