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艦隊これくしょんー3号と呼ばれる提督ー

作者:末武克之
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第6話 命の意味[後編]

 
前書き
今回は駆逐艦の子の出番が多いです 

 
黒井と暁型と天龍はイスに座っていた。

がちゃ
「神敬介、本郷の容態は?」

そう黒井は神敬介に聞いた。

「生きているのが不思議なぐらいだ」

そう神敬介は黒井に言った。

「あの、司令官さんこの人は?」

そう電は黒井に神敬介を聞いた。

「ああ、こいつは神敬介と言って仮面ライダーXというライダーに変身する男だ」

そう黒井は神敬介の

「あんたも仮面ライダーなのかよ」

そう天龍は敬介に言った。

「ああ、だが今は本郷が眠りから目覚めるのを待とう」

そう言って敬介は道具を片手に持ちながら黒井と一緒に浜辺に向かった。


ーーーーーーーー


黒井と敬介は海を見ながら話をしていた。

「お前がまさか俺を呼んだのが本郷を助けるためとはな」

そう敬介は黒井に言った。

「お前しか医者の知り合いが居なかったからな」

そう言って黒井は缶コーヒーを飲みながら言った。

「それより後ろの子達は何かようでもあるみたいだな」

そう敬介は後ろの木に隠れていた駆逐艦に気づいて言った。

「あの、司令官」

隠れていたのは吹雪と睦月と夕立改二が出てきた。

「どうしたんだ?」
黒井は三人の顔を見て聞いた。

「あの、司令官さん達仮面ライダーもやっぱり死ぬんですか?」

そう吹雪は黒井に聞いた。

「ああ、俺は多くの仮面ライダーを見てきた誰かの笑顔のために平和のために戦い死んでいった」
そう黒井は片手で思い出していた。

今まで死んでいった仮面ライダー達を。

斬鬼、朱鬼、アナザーアギト、G4、ファム、ゾルダ、チェイサー、歌舞鬼、バロン、パンチホッパー、黒影他にも多くのライダーが黒井の目の前から消えた。

消して忘れてはいけないカイザ。

彼等の想いと正義のために黒井は戦っていた。

一人になろうとも。

「黒井、お前の仲間は仮面ライダー達だけじゃないだろ?」

そう敬介は黒井の肩を叩いて言った。



ーーーーーーーー


黒井は眠っている本郷猛のことを思い出していた。

「俺はお前に教えてもらってばかりだったな」

そう言って黒井は外に出た。


ーーーーーーーー


吹雪は夕立改二と睦月と一緒に部屋で話をしていた。

「司令官はずっと死んでいった仮面ライダーの想いを背負ってたんだね」

そう吹雪は黒井の助けられなかった仮面ライダー達の無念さを初めて知った。

「それで私達には死んでほしくないって想ったんだね」

そう睦月は言った。

「でも司令官の優しさも私達のためだったぽいしね」

三人は黒井が彼女達に本当に消えてほしくないと願っていることに少し嬉しく思えた。



ーーーーーーーー


暗闇から100人近くの人間が鎮守府の門を開けた。

それを見た艦娘達は何が起きたのか解らなかった。

「貴様等を排除する」

そう言って男達はスーツの下に立ててあるバックルを倒して男達はライオトルーパーに変身した。

「仮面ライダー?」

そう雷が言った。

そしてライオトルーパー達は片手にアクセレイガンを艦娘達に向けて放った。

艦娘達はなんとか避けたがライオトルーパーはゆっくりと歩きながら艦娘達に近づいた。

艦娘達のほとんどは戦闘体勢に入っていた。

その時だった。

ライオトルーパーに何かが投げられた。

それは石だった。

「彼女達には指一本手出しさせんぞ!ゼロショッカー!」

そう言ったのは神敬介だった。

「俺達仮面ライダーが居る限り誰も消させやしない!」

そう言って黒井と敬介は変身した。

「変身!」
「セタップ!」

二人がそう言った瞬間二人は仮面ライダー3号と仮面ライダーXに変身した。

「ライドルホイップ」
そう仮面ライダーXはライドルを片手に持ちながら走り出してきたライオトルーパーに連続で切り捨てた。

3号はライオトルーパーの軍隊を拳で倒していた。

ライオトルーパー隊は3号とXは油断していた。

電はそれをじっと見ていた。

ライオトルーパーの軍隊が電に向かっていった。

電はライオトルーパーの持つアクセレイガンの銃口が電に向けた。

そして電は奮えながら涙を流していた。

ライオトルーパーの一体がアクセレイガンで射とうとした。

その時だった。

アクセレイガンを掴みそれを破壊してライオトルーパーの一体を拳で殴り飛ばした。

それをしたのは本郷猛だった。

本郷は電の方を向きこう言った。

「俺が戦うのは彼女達の自由と平和を守るために戦うんだ!」

そう言って猛はタイフーンを出現させて変身した。

「ライダー!変身!」

タイフーンから風が巻き起こり本郷猛は仮面ライダー1号に変身した。

「いくぞ!黒井、敬介!」

そう1号は3号とXに言った。

「ああ!」
3号はファイティングポーズで1号の隣に立った。

「いくぞ!」
Xはライドルホイップで攻撃を仕掛けた。

三人はライオトルーパーに攻撃を仕掛けた。

3号は拳でライオトルーパーを蹴散らせながら殲滅していた。

Xはライドルホイップで敵を倒していた。

1号は誰にもケガをさせないためにライオトルーパーを蹴散らしていた。

「いくぞ!3号乱れ打ち!」
3号はパンチを連続で打ちながらライオトルーパーの大半を消滅した。


「Xキック!」
Xはジャンプして必殺キックをライオトルーパー隊に打ち込んだ。

そしてライオトルーパー隊が全滅したのを確認した3号達は変身を解いた。

「すまなかったな」
そう本郷は黒井と敬介に言った。
「いや、気にするな」

そう言って黒井は自分の部屋に向かおうとした。

その時だった。

「本郷総帥!」

いきなり電が大声を出した。

そこには本郷猛が倒れていた。

「本郷!」
黒井は走り出し本郷を抱いた。

しかし本郷はピクリとも動かなかった。

「司令官!本郷総帥は?」
そう電は黒井に聞いた。

黒井は何も言わずに片目から涙を流していた。

「死んだのかよ?」
そう天龍は聞いた。

「あいつは尊敬できる仮面ライダーだった」

そう言って黒井は本郷を抱えた。


ーーーーーーーー


黒井は本郷を浜辺に寝かせて周りに薪を置いてライターに火を灯してそれを薪に投げた。

そして灯油を浴びせた薪は火が燃え上がった。

黒井は何も言わずに本郷が安らかに眠っているのを見て拳を強く握った。

「司令官!大変です!」
そう吹雪は黒井に駆け寄った。

「どうした?」
黒井は吹雪に聞いた。

「ゼロショッカーの幹部が鎮守府に出現しました!」
そう吹雪は言った。

黒井はそれを聞いて走り出した。


ーーーーーーーー


鎮守府の艦娘達は攻撃を仕掛けてくるゼロショッカーの怪人達に苦戦していた。

「焼き尽くせ!」

そう幹部の一人が肉を食いながら言った。

そしてゼロショッカーの怪人達は艦娘達に向けて攻撃を仕掛けようとした。

しかしゼロショッカーの怪人がいきなり吹き飛んだ。

それをしたのは仮面ライダー3号だった。

「貴様、黒井響一郎!我々の邪魔をするのか!」

そう肉を食いながら幹部は聞いてきた。

「ああ、俺はもう誰も消させやしない!」
そう言って3号は何十人もの敵を拳で倒しながら幹部に攻撃を仕掛けた。

しかし幹部はそれを避けてベルトを片手に持ちながら装着した。

「変身!」
そう幹部が言った瞬間ベルトから光が出た瞬間幹部は仮面ライダーガオウに変身した。

「貴様は俺が倒す!」
そう3号はファイティングポーズを取ってガオウに殴り掛かった。

ガオウは3号のパンチを片手で受け止めた。

3号は連続で攻撃を仕掛けた。


ーーーーーーーー


電達第六駆逐隊は本郷猛の遺体が燃え上がるのを見ていた。

電は涙を流しながら本郷の遺体を見ていた。

「誰にも消えてほしくないのです!」
そう電は泣きながら言った。

「電……」
響きは電の頭を優しく撫でた。

「目を覚ましてください本郷総帥!」

そう電は大声で叫んだ。

その時強力な突風が起きた瞬間炎が竜巻の様になりそれが本郷猛のタイフーンに吸収された。

そして爆発した瞬間本郷の遺体が立ち上がっていた。

「あっ!本郷総帥」
そう電は本郷猛が生き返ったのを見て泣き出した。
「君の声は聞こえていたよ」

そう本郷は電の頭を優しく撫でて言った。

「本郷総帥!力を貸してください!」
そう暁は本郷に助けを求めた。

「わかっている今からある物を取りに行くから電付いてきてくれないか」
そう本郷は電に言った。
「はいなのです」

そう電は一緒に走り出した。



ーーーーーーーー


本郷はとある格納庫に来ると一枚の写真があった。

それを手に取り本郷は嬉しそうな顔をしていた。
「待たせたなおやっさん」
そう本郷は恩師の立花藤兵衛との一緒に写っている写真をポケットに入れた。

そして本郷は被せてあった布を外すとでかいバイクが置いてあった。

そのバイクの名はネオサイクロン号だった。

「いくぞ!電」
そう本郷は電にヘルメットを渡した。
そして二人はネオサイクロン号に乗り鎮守府に向かった。


ーーーーーーーー


3号は拳でガオウに攻撃を仕掛けたがガオウの力に負けていた。

「俺は負けるわけにはいかない!」
そう言って3号はパンチを連続で打ち続けた。

しかしガオウはそれを喰らっても平気な顔をしていた。

ガオウは片足に力込めて回し蹴りを3号に打ち込んだ。

3号はそれを喰らいぶっ飛んだ。

3号は変身が解けてピンチになった。

「提督さん!」

翔鶴は弓をガオウに向けた。

「手を出すな!こいつは俺が倒す!」
そう言って黒井はタイフーンを出現させた。

「変身!」
風が巻き起こり黒井は仮面ライダー3号に変身した黒井はガオウに攻撃を仕掛けた。

パンチを連続で打ち込みガオウを倒そうとした。

しかしガオウはそれを喰らってもびくともしなかった。

ガオウガッシャーを片手に持ち3号に連続で切り続けた。

3号はふらつきながら立ち上がった。

「お前じゃあ俺は倒せはしない」

そう言ってガオウはとどめを刺そうとした。

その時バイクに乗った男がガオウをはね飛ばした。

その男の後ろには駆逐艦の電が乗っていた。
「待たせたな!響一郎」
そうバイクに乗っていたのは本郷猛だった。

「ふっ、遅すぎるぞ」
そう3号は立ち上がって言った。
「まだ戦えるな!」
そう本郷は3号に聞いた。
「ああ、当然だ!」
そう3号は本郷の隣に立って言った。

「いくぞ!ライダー!変身!」

そう本郷は仮面ライダー1号に変身した。

「ああ!」
二人は走り出して仮面ライダーガオウに攻撃を仕掛けた。
ガオウはガオウガッシャーで1号に攻撃を仕掛けた。

1号は拳でガオウガッシャーを破壊した。

3号は拳のパワーを最大にしてガオウの腹部にパンチを打ち込んだ。

「くそがー!!」
ガオウは走り出した。

1号と3号はジャンプした。

「「ダブルライダーキック!!」」

そう二大ライダーのキックがガオウに直撃した瞬間ガオウは体から電撃を放ちながら爆発した。


「ゼロショッカーは永遠に不滅だー!」

そう言ってガオウの装着者は体が灰になり消滅した。

「終わったな」

そう1号は仮面を外して3号を見た。

「ああ、そうだな」
そう言って3号は変身を解いて鎮守府に向かった。

「おい!本郷猛!」
本郷の名前を呼んだのは天龍だった。

「どうしたんだ?」
そう本郷は天龍に聞いた。

「何で俺に戦う意味は何だと聞いたよな」

そう天龍は本郷に聞いた。
「ああ」
本郷は頷いた。
「俺は駆逐艦の暁型の皆や仲間を守るために戦うんだよ」
そう天龍は本郷に言った。

「そうか、なら君は彼女達を守り続けてくれ」
そう本郷は天龍に言った。

「あの、本郷さん」
電は本郷に近づいた。

「ん?どうした?」
そう本郷は電に聞いた。

「また会えますか?」
そう電は本郷に聞いた。
「ああ、俺達仮面ライダーは世界を旅しているまたいつか会える」
そう言って本郷はネオサイクロン号に乗り走り出した。

本郷猛の背中を見て電と暁型の子達もまた会えたら話がしたいと思っていた。

黒井は空を見ながら親友が走り去った道を見て少し笑顔でいた。

続く
 
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