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転生とらぶる

作者:青竹
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機動戦艦ナデシコ
  1323話

 ネルガルの研究所を……正確には、そこにいるナデシコや俺達シャドウミラーのメンバーを狙って攻めて来た木星蜥蜴との戦いは、次第に俺達が有利になっていく。
 当然だろう。こっちはゲートを使ってホワイトスターから次々とシャドウミラーの戦力が出て来てるのだから。
 同じ無人機を主力とするシャドウミラーと木星蜥蜴だが、元々一機辺りの性能はこっちが圧倒的に上だ。
 それでも木星蜥蜴の大型艦の放つグラビティブラストでメギロートが多く撃墜されたりもしたが、メギロートは幾らでも増産出来る。
 メギロートとバッタの戦力比は、こうして俺が見ている限りだと1:15くらいの割合に見えた。
 つまり、メギロート1機を撃破する為にはバッタが15機必要な訳だ。
 勿論俺達シャドウミラーが普通の組織であれば、木星蜥蜴の物量に押されるのだろう。
 だが、今の俺達にとってその程度の物量戦は全く問題にならない。
 何しろマブラヴ世界から毎日のようにBETAの死骸が大量に届き、それがキブツに投入されて資源と化しているのだから。
 寧ろ資源が余り気味になっていると言ってもいい。
 また、この戦いで破壊されたメギロートの残骸に関してもキブツへと投入すれば再生は可能だ。更に……

『イザーク、スティングとアウルを率いて敵の後方へと回り込め。敵が戦力を送り込んできているチューリップを叩け』
『了解した。聞いていたな、スティング、アウル。俺に続け!』
『了解』
『はいはい、分かってますよ』

 コーネリアの指示に従って、3機のPTが戦場を回り込むようにして木星蜥蜴の背後へと向かう。
 それに気が付いたバッタもいたが、即座に撃破されている。

『特機組は敵の戦艦……カトンボを集中して撃破していくように。カトンボの攻撃では特機にダメージを与えることは出来ないかもしれないが、大型戦艦のグラビティブラストにはくれぐれも注意しろ』

 コーネリアが次々と指示を出し、向こうの戦力を次々に撃破していく。
 そう、シャドウミラーの幹部陣が戦闘に参加してきたのだ。
 人数としてはそれ程多くはない。
 だがシャドウミラーの幹部陣は皆揃いも揃ってエースパイロットであり、乗っている機体の性能も非常に高い。
 木星蜥蜴の最高性能が大型艦である以上、こちらにとっては既に敵ではない。
 いや、グラビティブラストは十分脅威なんだけどな。
 それでも向こうの戦力は中々減らない。
 物量戦になっても俺達とこうまでやり合えるというのは……木星蜥蜴の戦力ってのは、どのくらいあるのやら。
 生産プラントがどれだけあるのかが重要になってくるだろう。
 火星の件が済んだら地球に行く必要もあるけど、木星の方にも行く必要があるな。
 ……まぁ、木星蜥蜴というのは地球にいる人々が付けた名前だ。
 水金地火木土天海冥……いや、冥王星はもう惑星って扱いじゃなかったのか? それともナデシコ世界では惑星扱いのままなのか?
 ともあれ、火星の外側……木星方面からやってきたので木星蜥蜴と呼ばれている以上、本当に木星に本拠地があるのかどうかは分からない。
 それでも俺の中では、木星に木星蜥蜴の本拠地があるのは多分間違いないという思いがあった。
 理由の一つとして、火星古代文明とでも呼ぶべきものがある。
 この火星に存在しただろう文明の末裔なのか、それとも単純に無人の生産プラント辺りが独立して動いているのかは分からないが、それでも火星に近い場所にあるような気がする。
 あくまでも予想だけどな。
 ただ、それ程間違っている訳じゃないだろう。
 木星蜥蜴の本拠地に行く以上、当然戦力を連れていく必要がある筈だ。
 シロガネは当然として、ニヴルヘイム辺りは出す必要があるだろう。

「ま、それもこれも、全ては火星を占拠してからの話だが」

 ニーズヘッグの映像モニタに映し出されている戦況は、既にこちら側が決定的なまでに有利になっている。
 質に対して量で対抗していた木星蜥蜴が、その量ですらも負けてきそうになっているのだから当然だろう。
 次々にゲートから姿を現すシャドウミラーの戦力。……だが、数が逆転したのはそれだけが理由ではない。
 シャドウミラーの先発隊として出撃してきた者達が奮戦し、ネルガル研究所に攻めて来た木星蜥蜴を次々と撃破していったのも大きい。
 勿論撃破しただけではない。
 地上のイルメヤが放つスパイダーネットにより、バッタは既に損傷がないまま数十機近くが捕獲されてゲートへと運ばれ、ホワイトスターへと向けて送られている。
 今頃は技術班が嬉々として分解するなりなんなりして調べているだろう。
 ……レモンがこっちの方に出ている以上、止める人物がな。
 エキドナも戦闘に出て来ているし。
 となると、マリューに頑張って貰う必要があるな。それと茶々丸とセシル。
 純粋な戦力としては、技術班を十分鎮圧出来るだけの能力はある筈だ。

「お、エステバリス隊も頑張ってるな」

 ナイフを手にしたテンカワの機体とヤマダの機体が左右から一斉にカトンボへと向かって突っ込んで行く。
 そうして上手く角度を合わせてディストーションフィールドを強引に突破しながら装甲にナイフの刃を走らせ、そこにリョーコ達が弾丸を撃ち込んで撃破するといった感じだ。
 頑張っているのはエステバリス隊だけではない。ナデシコの方もグラビティブラストやミサイルを使って木星蜥蜴に攻撃を仕掛けている。
 こうして見ると、やっぱりナデシコは武装が少ないな。主砲のグラビティブラストは地上で連射出来ないし、それでいてミサイルだって残弾数の問題がある。
 副砲として何か別の砲を積んでおけば良かったんだろうが。それとナデシコの周囲を飛んでいるバッタを攻撃する為の対空砲とか。
 今はメギロートが空を飛びながらナデシコも守ってはいるが、やっぱり対空砲は必須だよな。
 ミロンガ改用のコンテナも既に存在していないんだし、その辺に対空砲とかを付けてもいいと思うんだけど。
 対空砲なら、コンテナと違って運動性が落ちたりって事はないだろうし。

『アクセル、バッタはもういいわ。それよりカトンボと大型艦、チューリップを確保したいんだけど』

 ヴァイスセイヴァーのO.O.ライフルを使ってカトンボの持つディストーションフィールドを貫通してダメージを与えながらレモンがそう通信を送ってくる。

「いや、カトンボを欲しいとか言いながら、撃破してどうするんだよ」

 映像モニタには、今のヴァイスセイヴァーの攻撃で大きなダメージを受けたのだろう。艦体から火を噴きながら地上へと向かって効果……いや、落下していくカトンボの姿が見える。

『しょうがないないじゃない。思ったより脆いんだもの』
「いや、ナデシコのグラビティブラストを食らっても生き残ってるんだけどな」
『攻撃の質によるんでしょうね。実際、弱いビームとかはG・テリトリー……じゃなくて、ディストーションフィールドだったかしら? それに防がれているもの。ただ、このバリアの特性は聞いているし、G・テリトリーに比べればかなり脆いバリアなのよね』

 ソリッド・ソードブレイカーを使ってディストーションフィールドを強引に突破し、カトンボへと攻撃を加えていく。
 そうだな。確かにこうしてシャドウミラーの戦闘を見れば、ディストーションフィールドが効果を発揮しているのを見る方が珍しい。

「けど、シャドウのビームガトリング砲を始めとして、ビームマシンガンとかそっち系の武器は軒並み駄目だぞ」

 元々ビームガトリング砲にしろ、ビームマシンガンにしろ、小さいビーム弾を連続して当て続けて相手に大きなダメージを与えるという武器だ。
 一定以下のダメージを無効化するディストーションフィールドに対しての相性は悪い。

『そうね。シャドウミラーの機体は基本的にビームを始めとしたエネルギー消費式の武器が多いから、ちょっと厄介なのは事実かもしれないわ。それでもちょっとでしかないけど』

 シャドウミラーの機体が実弾を装備せず、ビームやエナジーウィング、重力波砲のようにエネルギーを消費して使用する武器をメインとしているのは、別に俺の趣味ってだけじゃない。
 基本的にシャドウミラーの機体はブラックホールエンジンがメインであり、永久機関だ。
 更には移動するのに使うテスラ・ドライブもブラックホールエンジンからのエネルギーだけで動くので、推進剤のような物は必要ない。
 つまり、パイロットの精神的な消耗も関係してくるが、シャドウミラーの機体はいつまででも戦い続ける事が出来るわけだ。それこそパイロットが平気であれば24時間だって。
 だが、実弾兵器には残弾数という問題が常に関わってくる。
 ミサイルやらマシンガンやらライフルやらといった武器で残弾がなくなってしまえば、それは単なるデッドウェイトでしかない。
 ライフル辺りなら棍棒代わりにでも使えるか?
 けど、まさかライフルを棍棒代わりに使えなんて言える訳がない。……というか、言ったらレモンやコーネリア辺りにどんなお仕置きをされるのやら。
 つまり、実弾兵器を使うと戦闘可能時間が短くなる訳で……エネルギーを消費する兵器がメインになっていったのは自然な事だと言ってもいいだろう。
 それに完全に実弾兵器をなくしたって訳じゃない。
 俺の視線の先で、シャドウが手に持っているミサイルポッドからミサイルを発射すると、そのままミサイルポッドを捨てる。
 同時に放たれたミサイルは真っ直ぐにカトンボへと飛んでいき、次の瞬間には巨大な爆発を巻き起こす。
 ディストーションフィールドによって直撃を防いだカトンボだったが、ナデシコのディストーションフィールドでも、ミサイルの衝撃は艦内部まで伝わってくる。
 ビームや重力波砲以外には効果の弱いディストーションフィールドだけに、S-11ミサイルの爆発にカトンボが耐えられる筈がない。
 カトンボのディストーションフィールド諸共に爆発へと巻き込まれ……やがてカトンボは艦体そのものから幾つもの爆発を巻き起こしながら空中で四散する。
 マブラヴ世界で得たS-11を基にして技術班が作り上げたS-11ミサイル。
 当然撃ち尽くせばそれで終わりなのだが、シャドウが使っているように使い捨てのミサイルポッドとして装備させるのであれば十分にありな兵器だろう。
 あ、投げ捨てたミサイルポッドがバッタ数機を潰している。……まさか使い捨てのミサイルポッドまでもが質量兵器になるとは思わなかった。
 いや、けど使い捨てって事は当然ミサイルを撃ち終わったら捨てる訳で……そう考えれば、ミサイルポッドの方に何か仕掛けをしておくというのはありか?
 そこまで凝った仕掛けじゃなくても、ぶつけられた時によりダメージが大きくなるようにトゲを付けるとか。……それだと取り回しがしにくくなるか。
 だとすれば、いっそ衝撃を受けたら爆発するように? ……それだとシャドウが手に持っている時に不意に攻撃を受けると、ミサイルポッドが爆発して内部のS-11ミサイルにも誘爆、大変な事になるのが目に見えている。
 ミサイルポッドそのものの重量を上げるか? そうすればぶつかった時の衝撃はより強くなる。……シャドウの運動性が悪くなるという心配はあるが、そこまで重くしなければ良さげな気はするな。
 うん、この戦いが終わったらレモン辺りに頼んでみるか。
 それと、やっぱりディストーションフィールド対策用の武器というのも一応開発しておいた方がいい気がする。
 ただ、ディストーションフィールド用の武器となると、やっぱりディストーションフィールドに精通しているナデシコの方に分があるか?
 特にイネスはナデシコの設計者だし、ウリバタケはどことなく技術班に通じるところがあるし。
 けど、シャドウミラーには、純粋な技術力と……何より魔法球という絶対的なアドバンテージがある。
 この辺を考えると、やっぱりこっちの方がかなり有利だろう。
 そもそも、シャドウミラーの技術班は平の技術者でも他の世界の技術者とは圧倒的にレベルが違う。
 ギアス世界では最高峰の技術者だったロイドが、技術班の中では下から数えた方がいい技術力しか持っていないというのを考えれば、その辺は明白だろう。
 ……まぁ、そのロイドも技術班の中で活動する事によってぐんぐんその実力を伸ばしてるんだが。

「取りあえず、ディストーションフィールドの研究をする必要があるけど……俺がユートピアコロニーで得たカトンボの残骸から取り出した相転移エンジン辺りでディストーションフィールドを展開出来ればいいんだけどな」

 そうすればこっちでも存分にディストーションフィールドの研究を進める事が出来るし。
 そんな風に考えている間にも戦闘は進んでいき……結局ユートピアコロニーの時よりも多くの戦力を出してきたにも関わらず、シャドウミラーの数と質の両方に圧倒され、戦闘が終了するのはそう遠くない時間だった。 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:43
PP:405
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1415
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1188 
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