仮面ライダーディロード~MASKED RIDER DELOAD~
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序章~全ての始まり、守護者の刃~
第1章 誕生!最強ライダー編
第7話『夢の終わり、理想との決別』
雅が眼を覚ますと、見慣れた光景が広がっていた。その場所は凪風流道場内、凪風宅二階、要するに雅の部屋であった。
「おかしい。僕は、リィンフォースと戦っていたはず。どうしてここに?それに仮面ライダー用のライドカードが全て使用可能になっている。どういう事だ?」
雅が疑問に思っていると、ある人物が雅の部屋に入って来る。
「兄さん、おはようございます。」
「望実、どうして!!」
入って来た人物は雅の妹、望実。しかし、あの日望実は大ショッカーに殺された事を覚えている雅は驚く。
「どうしてって、母から起こしに行くように頼まれましたので。もう下では朝食の準備が整っていますよ。でも、その前に、安心したいからギュッてして?」
望実は甘えて来る。
「いいよ。ほらおいで。」
「ありがとう、兄さん。」
望実は雅に抱き付く。
(懐かしい。実に400年ぶりだな。家族の暖かさに触れたのは。)
雅は、久し振りの感覚を噛み締めていた。
その頃、なのはは闇の書の意志と空中戦を行っていた。
「全く、何故無駄な足掻きをする?」
闇の書の意志はなのはに問う。
「まだきっと、フェイトちゃんも雅君も戦っているから!」
なのはは答える。
「無駄だ。あの二人は、永遠に覚めない夢の中に居る。自分から、覚めることを拒む夢の中に。そして、お前には永遠の苦痛を。変身。」
[snow rain from]
闇の書の意志は雅の力を使いディロードに変身。しかし、その姿雅の変身する黒と銀では無く、銀のカラーが燻し銀となり飛行魔法のスレイプニールが展開された姿、スノーレインフォームに変化していた。
[quartet bind]
[plasma smasher]
なのはは四重の拘束を受け、雷の魔法で大ダメージを受ける。
(雅君、早く眼を覚まして!)
なのはは、守護者の覚醒を願う。
雅はその頃、弟以外の家族と朝食を採っていた。
「父上、流夜はどこへ?」
「奴は朝練とやらで先に行った。」
「そうですか。」
雅が父、龍道と話していると、外から悲鳴が聞こえて来る。なんと、大ショッカーの怪人が人々を襲っていた。
「雅、何をしている。早く戦いなさい!」
龍道は雅に指示を出す。
「はい!今すぐ!」
雅はディロードライバーを持って出て行く。
「大ショッカー、そこまでだ!」
雅の声に反応し、大ショッカーの怪人、ドクロ少佐は振り向く。
「何者だ!」
「お前を倒しに来た男だ!」
【CHANGE RIDE-ELECTRER-】
雅はストロンガーのベルト、エレクトラーのカードをディロードライバーにスキャンする。
「行くぞ!変~身、ストロンガー!」
雅はエレクトラーの動力を使い仮面ライダーストロンガーに変身する。
「天が呼ぶ地が呼ぶ人が呼ぶ。悪を倒せと僕を呼ぶ。聞け!僕は正義の戦士、仮面ライダーストロンガー!」
ストロンガーは高らかに名乗りを上げる。
「おのれ、ストロンガーに変身したのか!」
「行くぞ!チャージアップ!」
ストロンガーはチャージアップにパワーアップし、ドクロ少佐に向かって行く。
「超電、連続パンチ!」
ストロンガーは通常形態から十倍に膨れ上がったパワーでドクロ少佐を殴り続け、
「終わりだ!超電、ドリルキック!」
ストロンガーは必殺技のキックを放ち、ドクロ少佐の頭を吹っ飛ばす。
「デルザー軍団に、栄光あれ!」
そう言い残してドクロ少佐は爆発した。
「さて、朝食の続きだ。」
雅は変身を解除し、朝食に戻る。
「何時まで諦めないつもりだ。」
「まだ、諦めない!」
「何故だ?」
「まだ、私は終わっていないから!」
「人が一生を終え、眠りに着くまでの間の夢、それは永遠だ。」
「永遠なんて、無い!夜の終わりは、必ずどこかにあるんだから!」
なのはとディロードスノーレインフォームは未だに魔力弾を打ち合っているがディロードの攻撃がなのはに少しずつ入り、なのはは苦戦している。
「それでも、私は諦めない!」
「一つ覚えの砲撃、通ると思ってか。」
「通す!レイジングハートが、私に応えてくれている!」
[マスター、エクセリオンモードの承認を。]
「だめだよ!そんなことしたら、レイジングハートが壊れちゃう!」
[大丈夫です。私はマスターを信じています。ですからマスターも私を信用して下さい。]
「解った。レイジングハート、エクセリオンモード、ドライブ!」
なのははレイジングハートのカートリッジをロードし、フルドライブのエクセリオンモードにモードチェンジさせる。
「ここは?」
はやては闇の書の内部で意識を取り戻す。
「今は、あなたは夢の中に居ます。」
「あなたが、私に話しかけてくれたの?」
「はい。ですから、どうかそのまま御眠り下さい。きっと、騎士達がずっと何時までもあなたの側に居ます。」
「せやけど、それは夢や。何時かは覚めなあかん。」
はやては、闇の書の意志にそう告げた。
「どうなっている。これでは埒が開かない。セイクリッドグリッターも無いから結界の破壊も出来ない。どうしたものか。」
雅は部屋に戻り対策を考える。すると、
「兄さん、いい?」
望実が入って来る。
「兄さん、どうしたの?」
「望実、この状況は、僕の中に在る後悔の念が生んだ世界、家族を幸せにしたい祈りが生んだ世界、それであっているか。」
「大体は。」
「そうか。」
「でも、私は嬉しいかな。だって、兄さんとこうして居られるし。」
「だが、僕は行かなければならない。」
「使命だから?」
「………ああ。」
「誰が決めたの?」
「決まっているだろう。僕自身の決別だ。」
「解っていた。それが兄さんだもんね。私は応援するしか出来ないよ。」
「御免な。兄らしい事をしてやれなくて。」
「いいよ。はい、これ。」
望実は雅にセイクリッドグリッターを渡した。
「望実、これは!」
「その子の傷、治しておいたよ。」
「ありがとう、望実。」
雅は望実を抱きしめる。
「ありがとう、兄さん。愛していたよ。」
望実は最後にそう呟き消滅する。
[accel shooter]
「アクセルシユーター!」
なのはは再びアクセルシユーターを大量に放つ。
「その程度か。」
[photonrunser genocide sift]
【ATTACK RIDE-SONIC-】
ディロードスノーレインフォームはフェイトのフォトンランサーを拡散型に変化させたジェノサイドシフトをディロードのソニックのカードで速度を上げて発射する。しかし、なのははプロテクションを展開して突進。魔力弾を粉砕しながらディロードスノーレインフォームにレイジングハートを突き付け、
「エクセリオォン、バスタァーーーッ!」
なのははゼロ距離で特大の砲撃を放つ。辺りは爆風が舞い何も見えなくなる。
「バリア無しのゼロ距離でエクセリオンバスター。これで無理なら─」
なのははそう言うが、煙が晴れると、無傷のディロードスノーレインフォームがいた。
「ちょっと、頑張らないとかな。」
なのはは再び闘志を燃やす。
「名前をあげる。もう闇の書とか呪われた魔導書とか呼ばせへん。これからは、幸運の追い風、祝福のエール、リィンフォース。」
その瞬間、はやての足足下に銀の魔法陣が浮かび上がる。
「新認証、リィンフォースを確認。守護騎士システムの再構築を行います。」
「リィンフォース、外はどうなっている?」
「はい、現在管理局の魔導師が戦闘を行っています。」
「解った。止まって。」
はやてはそう念じた。
ディロードスノーレインフォームと戦闘を行っていたなのはは驚いた。何故なら、ディロードの動きが急に止まったからだ。
『外の方、管理局の方?私はその子の保護者、八神はやてです。』
はやてはなのはに話しかける。
「はやてちゃん!?」
『えっ!なのはちゃん!?今、その子の動きは内側からロックをかけときました。今のその子は、ただのデッカい魔力の塊です!』
はやてはなのはに説明をする。
「融合騎の覚醒後にマスターの意識が残っている。これなら。なのは!今から僕が言う事を的確に行って!そうすればフェイトと雅さんを助けられるはず!とにかく手段は何でもいい!魔力攻撃で派手に攻撃して!全力全開、手加減抜きで!」
なのはの魔導の師匠、ユーノ・スクライアはなのはに説明する。
「流石ユーノ君、分かりやすい!」
[まったくです。]
なのは達は納得し、ディロードに狙いを定める。
「行けるかい、セイクリッドグリッター?」
[大丈夫です。]
「了解。ガトリングカートリッジ、セット。」
雅はセイクリッドグリッターにガトリングタイプのカートリッジを装填、36の空薬莢が飛び散り、
「旋風烈線、レフトブレイカー!」
雅は敵の左半身を粉砕する魔法、レフトブレイカーを放ち結界を粉砕する。
「エクセリオンバスター、フォースモード!」
なのははディロードを拘束し、魔力をチャージし、
「届いて!」
今の自身が出せる最大火力の砲撃を放ち、ディロードスノーレインフォームを撃破する。その証拠に、捕らえられていた雅とフェイトが解放され、なのはに親指を立てていた。しかし、戦いはまだ終わらない。
to be continued
次回予告
ついに現れた闇の書の闇。迎え撃つのは私達管理局チームと、そして!?
そして、ついに始まる、終わりへの一歩。次回『夜の終わり、悲劇の始まり』に、ドライブ・イグニッション!
後書き
ディロードスノーレインフォームのスペックを載せておきます。
パンチ力:18t
キック力:15t
走力:100mを2秒で走る。
リィンフォースが雅の持つディロードライバーの力を使い変身した姿。ディロードのアタックライドと闇の書の魔法を駆使して戦闘を行う。
久し振りの仮面ライダーディロードの投稿、感覚を取り戻すのに苦労しました。とりあえず、本家を読んだことのある方、こちらの方と違いがあっても気にせず、読んでいただけるとありがたいです。それでは次回でお会いしましょう。
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