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72ユウキの願い
前書き
今回のサブタイトル普通はマザーズロザリオですが違うのには意味があります。ちなみにマザーズロザリオというサブタイトルはアンダーワールド大戦で使う予定です。
連絡を受けたリュウヤはユウキの入院している病院に向かっていた。
「何でこんなときに混んでるんだよ!!」
しかし道があまりにも混んでおり全く進めないでいた。
「アスナ!!わりぃ………渋滞にひっかかった!!」
『ユウキもうもたないかもしれないって………』
アスナに連絡をとるも自分が着くまでユウキがもたないということを知ったリュウヤ。そんなときあることをリュウヤは思いだしタクシーを降りた。
「山本先生!!少しアミュスフィア借ります!!」
「お、おう」
タクシーを降りた場所の近くにあった山本先生の家でアミュスフィアを借りてALOにダイブした。最後にログアウトしたアインクラッド22層のキリトの家を後にしてユウキが辻デュエルを行っていた場所に向かう。そこにつくと倒れたユウキをアスナが抱き抱えていた。
「わりぃ遅れた!!」
「リュウヤ君!!」
「リュ……ウヤ……」
恐らくもう限界が近いのだろう声も途切れ途切れでしゃべっている。
「立てよ!!俺まだお前と決着着けてねえぞ!!こんなところで死ぬなよ!!お前は絶剣………絶対の剣士だろ!!」
「ごめ……んねリ……ュウヤ決着……つけれなくて………ねぇ最後……のお願……い聞い……てくれる?」
「何でも聞いてやるよ」
「アス……ナとリュ………ウヤ二人とも………凄く強い………けど本………気で戦った………らどっちが……強いか……見せてよ」
ユウキの言葉を聞き頷くとアスナとリュウヤはユウキから離れそれぞれ武器を構える。そしてデュエルの申請をし間合いを取る。カウントダウンがゼロになった瞬間互いに一気に間合いを詰める。
何度も二人の剣がぶつかり合う。どちらの攻撃も当たらず剣の余波だけでHPが減っていく。しかしアスナには一つだけ秘策があった。ユウキのOSSをリュウヤが来る少し前に受け継いでいた。もしOSSを使えばリュウヤの不意をつける。そう考えたアスナは必死に隙を作ろうとする。そして遂にその隙ができた。アスナの剣を弾きそこに攻撃をしてきた。そのタイミングでスキルを放つ。最初の五連撃は、あっさりリュウヤ剣に受け止められた。リュウヤもユウキのOSSについて幾つか調べていた。そのためアスナの構えと剣の光だけでユウキのOSSであることを見抜いた。一瞬驚きはしたもののすぐに剣を構えOSSをガードしたのだ。続く五連撃も防ぎその後に続く最後の一撃も防いだリュウヤは隙だらけのアスナにスキルを放つ。
ーーユウキの目の前で………負けたくない!!
アスナのその思いが奇跡を起こした。スキルの後にあるはずの硬直時間が発生しなかった。残るHPは互いに後少し、アスナは単発技のリニアーを、放つ。互いの技が命中しHPが急激に減る。それと同時に現れるデュエルの結果表示。
ーーWINTER ASUNA!!
「二人とも凄いよ!!」
死闘を終えた二人がユウキの方を向くと横になっていたはずのユウキが立っていた。恐らく最期の力を振り絞っているのだろう。
「ユウキ………」
「ボクねいつもね怖かったんだ………死んでもボクの事を覚えてくれる人なんていないかもしれないっていっつも考えてた……でもねリュウヤやアスナ、みんなに会えて嬉しかったんだ………毎日見てた悪夢も見なくなったんだ………二人ともごめんね……ボクはもう限界みたい………二人ともありがとう………大好きだよアスナ………リュウヤ……」
「ユウキ………」
「ああ、俺も好きだ………」
ALOトッププレイヤーの一人絶剣のユウキ、享年15才。彼女が残したものはとんでもなく大きなものばかりだった。彼女が使用していたメディキュボイドの実験データは充分にとれており実用化ももう少しで出来るようになるらしい。またユウキを含め全員が難病のスリーピングナイツのメンバー全員の容態が良くなっており完治も近いらしい。
ーーこの時彼女が更に大きな功績を残す事を知るものはいなかった。ただ一人を除いてはーー
『菊岡への緊急連絡
1,16,39,12,2,12、,17s,10,50,16,2,49,6,8,30,16、2,22,16、50,6,2,22,2,10,3,13,41
(暗号表Aを参考にすること)
リュウヤより』
とある場所
一人の男が海を見ていた。
「おい!!プルトグリムまたあの男の考えているのか?!」
「ヴァサゴさん、せっかくライバルになれそうなやつに会えたんです。またいつか戦いたいんですよ」
「お前がサルどもに興味持つなんて以外だねぇ~まぁあのガキ……リュウヤっていったっけ?アイツはなかなか鋭いところがあるしありゃボスザルだな」
「おい何をしてる!!さっさと訓練を始めるぞ!」
「OK!!プロ!!」
運命が交差するまで後少しーー
後書き
リュウヤ詳細設定(ラグナロク時点)
年齢、18才
誕生日五、5月23日
身長、155
体重、本人が誰にも喋らないため不明
体型、やせ形
本名、桐ヶ谷リュウヤ(死銃事件までは偽名として月城リュウヘイと名乗っていた)
好きな食べ物、焼きば
苦手な食べ物、シチュー、チョコレート
元は現実世界の人物だったが交通事故で死亡しSAOの世界に転生した。転生後はキリトの兄として転生する予定だったがクロノスの介入により複雑な関係にされる(後にホワイトが修正)。SAO当時から使用武器は片手剣で軽いものを好んでいる。GGOではマシンガン(Combot MG)と拳銃(ワルサーP38)を使用している。ALO事件まではシステムに介入してラグ等を起こさせて戦っていたがALO事件以降先をよんで戦う戦いかたに変更している。彼の強さにはある秘密があるがその秘密を知っているものはいない(但しユウキはその秘密を会得しておりアスナも偶然だが会得した)。行動や顔は女の子にしか見えないがネカマやオカマと言うことばを聞くとキレる。ちなみにALOのやりすぎで成績が下がったキリトとリーファに一ヶ月間アミュスフィア使用禁止を言い渡した事がある。現実では以外とマイペースであり間違えてシリカの教室に入ったりしたことがある。幼い頃ユウキを助けたときに左目を失明しているが義眼もいれずそのままで過ごしている(日常生活に支障はないところか野球で当たり前のようにホームランを打つなど本当に左目を失明しているかわからない行動を取ることがある)。ちなみにカナヅチ。
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