ソードアート・オンライン~狩人と黒の剣士~
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バトルトーナメント開催!!
ソードアート・オンライン第七十五層【コリニア】。
ここのコロッセオで遂に、あの戦いが始まる。
『さぁ紳士淑女並びに異世界SAO陣営共!!長らく待たせたなコノヤロー!!』
マイクを持った守護者(以後シーカー)が声を上げると、観客席が沸き上がる。本来なら去年にコレは書かれる予定だったのだから。
『ここに!第三?四?回目!異世界バトルトーナメントを開催するぜ!!司会は俺!世界と契約せし雷鳴の使者、グローリーシーカーと!』
『白銀の侍神、ダークネスシャイニングでお送りするぞ』
『因みにダークネスシャイニングはこの世界で数年の間に神のトップに立ったので口の聞き方には注意せよ!!』
『別にいつも通りで構わないけどなぁ』
ダークネスシャイニングの言葉で、会場は笑いに包まれる。
『んじゃ早速!参加者を陣営別に紹介するぜ!まずは村雲陣営!!』
入場口から蒼い光が現れて、その人は現れる。
『ご存じ俺の初期にしてチート控えめ!でもやっぱりチートに加速する!【暴風戦王】クウト!!』
「……誰だよ、その口上作ったの」
パートナーのバハムートを頭に乗せながら、クウトが言う。
『続いて!ヒロインで在りながら未だヒロインっぽくないミザールの前身!【獣使役】クレイ!!』
「ヒドイよ!?」
クレイは涙しながら入場する。哀れなり。
『続いて!女の子にして可憐な忍術姫!【隠密忍者】コトノ!!』
「作者の適当な判断で入れられたけど、頑張るよ!」
コトノは腕を前にやって気合いを入れる。
『おー!頑張れよ!!次に急遽参戦!!記憶を失いし青年、レイ!』
『俺から補足させて頂くと、レイはプレイヤーデータが異常だ。初期からコンプリートだからな。だが、それ以外は何も取得できないぞ。あるユニークスキルが関係してるんだが、それは試合の中で見せてもらえるかもな』
ダークネスシャイニングの言葉に、レイは言う。
「……見せるつもりは無いぞ」
『さてでは次だ!転生者で在りながら、皇と加速と英雄幽霊を操る特異なプレイヤー!ドライヴだ!!』
「まぁ、気楽にいかせてもらうよ。良いよな、アルトリア?」
『いや、真面目にやってくださいマスター』
ドライヴがアイコンに話し掛けると、アイコンがドライヴにツッコミを入れる。シュールだ。
『では次に……テスト陣営だ!初参加にして優勝できるか?【流水の剣士】リュート!!』
完全スルーしてシーカーは次に移る。
最初に転送されたのは短剣と刀を装備したリュートだ。
『因みに、隣の馬鹿と俺も様々な武器を使うから同業者と言うところだな』
ダークネスシャイニングが補足する。忘れがちだが、この二人もまた、複数の武装を操るSAOプレイヤーだった。今は刀オンリーだが。
『続いて……って、アレ?手元にデータが無いな……。まぁ、良いや!名前の由来通りに加速するのか!?アクセル!』
『Wの?』
『ちげぇよ!?』
シーカーが突っ込む。
『とは言え、手元のデータが無いから説明のしようが……。まぁ、後々ですね』
シーカーが置くと、次の紙を見る。
『次は影の人陣営!多重人格保持者!ギルドマスターを勤めるサブGM!【全能神】シン!と愉快な人格たち』
『オイ!?』
今度はダークネスシャイニングが突っ込む。と言うか、人格保持者って……。
『まぁ、昔の設定ですね』
『メタい!!』
『前回か前々回にも出場されたが奇しくも敗北!今度こそ勝てるのか!!次はコイツだ!!』
すると、剣が地面に突き刺さる。
『け、剣?』
「うん!そーだよー!」
剣が光ると、女の子に変わる!
「こらクイーン!勝手に出るな!!」
『えー、遅らせながらも紹介!黒裂陣営!キリトの兄で少し過保護すぎる困り者!そしてそのAIにして剣になる少女!エース&クイーン!何時もご贔屓にありがとうな!!』
『因みに作者間でもキャラクター作成をして渡した者も居るからな』
『その情報今居る?次に減塩かずのこ陣営から!これまた久しぶり!槍の獅子再び現わる!リオン!!』
「槍の獅子って……これまた微妙なのが付けられたな」
『あ、前のやつが良いですか?』
「不許可だ!!」
『では次に。これまた参戦!前回大会では自身のスキルで大会能力を再生させた男!【薬師】ルーグ!!』
「よろしくお願いします」
『あ、此方じゃ無いですよー』
ルーグを連れて闘技場に行くとすぐに戻る。
『おい運営、しっかり転送させろよ。次は本大会本命の八代陣営!最初はこの方!カヤバー陣営はこの人無しでは始まらない!!【獣聖】ハザード!前回も出場しているぞ!!』
『カヤバー陣営ちょっとそこ止まれ』
乗り出そうとしていたゼロ、ライトの二人にダークネスシャイニングが警告する。
『次に、本大会レベル一位!赤と青のオッドアイを持つ聖剣騎士団副団長、ゲイザー!!』
『あー、コレは多分一人勝ちかコレ?』
ダークネスシャイニングがその目を持って断ずる。あ、これ手をつけられない化け物だと言うニュアンスで。
『お次は、本大会最弱!しかし、自在式であらゆる妄想でスキルを作る«主»作の神造宝具!ネガスーリヤ!』
「……」
『……え、何あいつ。何であんな嫌なそーな顔すんの?特に俺を見て』
「……お前、嫌い」
『なら見んなよ!!』
ダークネスシャイニングをシーカーが押さえて座らせる。しかし、ネガスーリヤは見て見ぬふりだ。
『えー、気を取り直して……。RIGHT@陣営!コイツら本当に常連!初回から参加するマジモンの祭り人!【漆黒の勇者】ライト!【純白の英雄】リン!【全知全能】タツ!そしてレイトと【境界の女神】サナ!』
「おっしゃあ!行くぞ!!」
「おう!!」
「あはは……」
「落ち着け、漆黒の勇者と純白の英雄」
「そうですよ」
『あー、喋るのも良いけど列を乱すなそこの馬鹿ダブルス』
『誰がだ!!』
二人が抗議するも耳を塞いでスルーするシーカー。
『さて、次に初参加!ルーグと同業者で在りながら戦いに向かないスキル持ち!【治癒者】シュート!』
『……え?』
ダークネスシャイニングが絶句する。
『え、攻撃できないんじゃどうするんだよ?』
「え、まぁ、薬で?」
『薬で!?』
『まぁ、それは追々。さて、次は本大会二番目の本命!C.D陣営!コイツはマジでスキル殺し!ダークともゼロとも互角に渡り合う豪傑!何処から現れたかダークネスシャイニングですらも分からない!その存在すらも認知不能!故に彼はこう呼ばれる!【無銘】と!!』
入場口から蒼い光が現れて、そこから黒スーツにグローブ、帯で目隠しした無銘が現れる。
「ふん……。久しぶりだな、ダークネスシャイニング。いや、ダーク」
『テメェこそ、随分とまぁ俺に認知できなくなったじゃねぇかユキ。いや、無銘』
「当然だ。本来なら貴方には認知されないのだからな」
『ちっ、言ってくれる』
『まぁまぁ、ともかく参戦だ!!最後になるが、ルキウス陣営!最初は連続剣を使いし青年!ラン!』
『ラン……。スキルが閲覧出来ないが』
「え?」
『あ、俺から規制掛けてるよ。不用意に見ないために』
『何故だ、解せぬ』
『お次は可愛い踊り子さん!その剣は何を魅了する?剣舞使いのユーリ!』
「頑張ります!」
『……ユーリかぁ。ステータス平気かこれ』
『やめて差し上げろ!!』
シーカーが即座にダークネスシャイニングを殴る。
『では最後に黒い外套で身を包みし謎の人物。正体すらも不明なシオ!』
「……」
『あ、悩まなくて良いです。別に何かいえといってる訳じゃ無いため』
シーカーがマイクを正すと、ダークネスシャイニングが言う。
『これで全員な訳だな?』
『はい。確かにそうですね。合計は……大体二十人弱ですね』
『今回シングルだからなー。全知全能、お前言霊使う気だろ?』
「え?何でです?」
『え、神状態だろ?』
『やめて差し上げろ!!』
再び殴られるダークネスシャイニング。
『えー、さてルール説明です。ルールは1vs1のHP全損ルール。闘技場内はワールドトリガーのオプショントリガー、【グラスホッパー】・【カメレオン】・【シールド】・【スパイダー】・【テレポーター】が仕込まれています。自由に使って戦ってください。尚、優勝者には……』
『……不本意ながら俺が相手になろう。丁度作者が俺の新データを作ってるからその運用でな』
約一名以外はええー、と言う空気だった。
『文句なら作者に言ってくれよ!!泣くぞ流石に!!頼むから!!』
『あー、今にも泣き出しそうなので引き継ぎます。バトルトーナメントのトーナメント相手は毎試合シャッフルされて行われます。一回戦、二回戦……とシャッフルで決めて、その両者による戦いになります。尚、トラップで【スパークトラップ】とあるルーレットが止まると、此方で対戦者を決めてしまいます。後、両者スタンが課せられますので引かないように祈って下さい』
『ではこれより開催するぞ……』
泣き声ダークネスシャイニングの声で、大会が始まった。
同時刻
「始まったかー。さて、どうしようかな」
「まずは様子見だ。好きあればバトルロワイアルモードにして乱入すればいい」
六本の剣を持った少年が、黒い刀を持った青年に戒められる。
「良いじゃん、この大会ぶっ潰すのが俺らの役割だろ?」
「とは言え、不用意に攻めれば強者と当たる。まずは様子見だ」
「頭お堅いなー、【銀雷】?ざっくばらんに行こうぜ?」
「……」
青年は背を向けると、黒い闇に入っていった。
「つまんねぇ奴だな。ま、俺はここから見るとするか」
少年は剣を突き刺すと、その上に乗って闘技場を見た。
後書き
シーカー「いやー、ようやく開催だな!」
DS「そうだな。作者、お前遅すぎるだろ」
シーカー「まぁ、忙しいしな。暫くバイト土日入れてるし、学校も始まったからな」
DS「いや、まぁ、それは良いが……何故略称がこれなんだ?」
シーカー「ダークネスシャイニングだからじゃね?」
DS「……鬱だ、死のう」
シーカー「止めろよ!?では次回もお楽しみに!!」
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