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『夢の中の現実』

作者:零那
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『完済/小さな夢』



亀井サンとのことは考えんようにした。
あと少しで完済。

父さんの貯金はマダもう少し増やしてあげなあかん。
新生活をするなら尚更。
だから完済後も少し風俗を続けることにした。

完済後、父さんには完済したこと黙ってて欲しいって亀井サンにお願いした。
微妙な返事やったけど、たぶん問い詰められん限りは黙っててくれると思った。

完済した日、亀井サンの提案で初めて3人で外食した。
勿論、完済した事は内緒のまま。
...ってゆっても近所のお好み焼き屋さん、居酒屋、週末働いてる飲み屋ってコースやけど...。

零那は、父さんの好きな和食屋さんとか、高級な料亭みたいなとこ連れて行ってあげたかった。
急やったから調べたり出来んかったし、次の機会の為に、じっくり調べて店決めとこうかな♪
密かに、小さな夢が出来た♪

家で一緒に食事すること、ごっつこだわってたけど、一緒に出掛けて外食するのも充分楽しいって知った。
父さんが気に入りそうな和食屋さん絶対見付けよっ!!
で、一緒に美味しい和食を囲んで、笑顔でお酒を酌み交わそう♪

そんな小さな夢を、今は大事に胸の奥にしまい込んで...。


 
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