がっこうぐらし!The world in confusion
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chapter42
自衛隊がやって来て今いる祠堂家から自衛隊が守る避難所に移動が開始して既に四時間。
順調な移動…とはいかず老人や怪我人などもいることで進軍のスピードは遅く、祠堂家を発ったのは大体12時だったので既に4時もうすぐ日がくれるであろう時間帯、そのなかで俺達祠堂家にいた俺達と生存者95名は懸命に避難所に向かっていた。
「お母さん、大丈夫?」
俺と圭は大体団体の中腹部に位置する場所に圭の母親を心配しながら進んでいた。
「ここら辺は奴等が少ないな」
進んでいてわかることなのだが通る道に奴等の死骸がない…ただし血の血痕がかなり残っているが…
「もうここは自衛隊の活動範囲に入っているのかもしれないな」
「なら、もう少しかもしれませんね」
俺たちは目的地まであと少しだと思いゆっくりと進むこと20分避難キャンプが設置されている学校にたどり着いた。
「今から受け付けを確認しますので落ち着いて列に並んでください」
学校の校門の入った近く、長台の机が設置され自衛隊が受付をしていた。
…あれ?これは不味くないか?
既に俺の顔はこの巡ヶ丘では有名といってもいい
そんな俺が此処にいたら…騒がれるよな
祠堂気ではそんなに騒がれていないけど、自衛隊て国を守る人たちにとっては別だ。
これは見つからないように出ていくと
「ん?君は…」
出ていこうとしていた矢先近くにいた自衛隊員に目をつけられた…あ、これ終わったわ
「っ!?君は放送の!?おい!直ぐに硲少佐に連絡しろ!君、少し私達と来てくれないかな?」
…バレちゃったよ、これどうなるんだろう
取り合えず武装は…解除した方がいいよな
「圭、すまないがアーク持っていてくれ」
「え!?雄也先輩!?」
驚かれるが取り合えずアークを圭に渡すと俺は自衛隊の指示通り連行されて連れてこられたのは応援室…
「失礼します!硲少佐!月宮雄也という少年を連れてきました」
「報告は聞いている下がるといい」
そういって連れてきた人は退室し俺は硲と呼ばれた此処の指揮官を目をあわせる。
「久しぶりだね、雄也くん」
…はい?
俺のことをしっている?どういうことだ?
俺の記憶にはこの人…ましてや自衛隊の人で知り合ったことなど1度もない…つまりただの嘘か?
「そんな疑っている目で見るのも無理はないか、会ったのは雄也くんがまだ小さい頃だし」
俺が小さい頃…しかも多分小学校に入る前…ってことか?
「つまり…父さんと母さんの知り合い?」
頭の中で推理してもしかしたらこの人は俺の両親の知人ではないかという推論にたどり着いた。
「よくわかったね、私は君の両親、雄二と叶さんとは親友でね…」
雄二と叶…間違いない俺の両親の名前だ…あっ!
「そういえば小さい頃父さんに知り合いが自衛隊にいる…とかいっていたような」
本当に小さい頃だからな…
「それと、すまなかった、雄也くんがあれほど大変なことに巻き込まれていたとは…あのとき、無理にでも私が雄也くんを引き取っていれば…」
本当に後悔している顔で硲さんは謝罪をしてくる。
「いや、謝らないでください、あれは自分で決めた結果で…それは後悔もありましたけど…それでも選んだ道なんです」
あのとき見つけた目標…この信念を曲げるつもりももう忘れるつもりもない
「そういった、真っ直ぐな気持ちは雄二そっくりだな」
「そりゃあ、俺の父さんだから」
「そうか、それじゃあここに来るまでに疲れているだろうから避難キャンプの所にいくといい、自衛隊のみんなには君のことは伝えておくよ」
時間が余裕があれば君の父親の話をするよと最後に言われて部屋を出て校舎の入り口前で圭の姿があってどうやら俺を待っている様子だった。
「あ、雄也先輩!大丈夫だったんですか!?」
「心配しなくても大丈夫だよ…ここの自衛隊の隊長俺の父さんの知り合いみたいだし、それに直接あったからわかるけど悪い人じゃなかった」
歩きながら話そうと俺は圭にいうと、支給されたテントへと向かいながら硲さんのことを話す
「そうだったんだ、優しい人で良かったですね」
「ああ、そうだな…今日はここで休んで明日にはここを出てリバーシティに行かないとな」
避難民は無事にここまで連れてこれた、後は自衛隊に任せても問題ないだろう。
「美紀…大丈夫かな…」
「…美紀ってもしかしてそのリバーシティで待ってる人?」
「うん、直樹美紀、現実的な性格で…私の親友…美紀とはリバーシティを出るときにいい荒そうになっちゃってね…生きていればそれでいいのなんか行っちゃったの…本当に助けにいって謝りたいな」
それが圭の目的、それができるように俺も手伝わないとな
「さてと、少し歩くスピード上げるか荷物の整理もしないといけないしな」
そういって歩く速度を早めたときだった
「ゆーにい?」
「っ!?」
聞き覚えの幼い声…そして俺のことをゆーにいなんて呼ぶ幼い子なんて一人しかない!
俺は直ぐ様聞こえた方を振り向くと、そこには小さい子供…俺がよく知ってる!
「るーちゃん!」
「ゆーにい!」
間違いない、俺が戦ってある間柄安否を心配していた一人若狭瑠璃…悠里の妹が笑みを浮かべて俺に抱きついてきた。
「るーちゃん、無事でよかった…」
「ゆーにい…」
予想外の再会…小さいるーちゃんが生きている可能性はあまりにも低かっただけれどこうして生きていて暖かさを感じる、この子は正真正銘悠里の妹だ。
「えっと、先輩のお知り合いですか?」
「あ、ああ、若狭瑠璃、幼馴染みの妹なんだ」
「幼馴染みの妹なんだ…」
「ゆーにい!こっち!こっち!」
圭にるーちゃんのことを軽く説明した後るーちゃんは元気よく俺の腕を引っ張ってくる。
「ちょ、ちょっと落ち着いて…圭悪いけど…」
先に帰っていてくれと言おうとしたとき遮るように圭が口を開く。
「先輩についていきます、から先に帰っていてくれは無しですよ」
「…はい」
完全に読まれた。
というわけで俺と圭は自身のテントには向かわずに急遽るーちゃんに連れられてきたテント入ると俺も見知った人が二人いた。
「パパ!ママ!ゆーにい、連れてきた!」
「雄也くんだって!?本当か瑠璃!」
父親である若狭隼がるーちゃんがいったことに驚き、るーちゃんは俺の方に指を指すと隼さんも俺の姿を見て目からは涙が出ているのがわかった。
「雄也くん、久しぶりだね」
「隼さんもお久しぶりです、それに叶さんも」
「本当に久しぶりね…雄也くん…げほぉ…ごほぉっ!」
「海里さん!」
俺は咳き込む海里さんのもとに駆け寄る。
「海里、熱を出してるんだから無茶はしないでくれ」
「ごめんなさいね…」
どうやら海里さん、熱を出している見たいで苦しそうなのが目にわかる。
本来なら薬なんかで下げることが可能なのだが…そういった薬品が今ここでは不足しているのであろう。
「早く良くなるといいですけど…」
「そうだな…所で雄也くん…悠里のことなんだが…実は…」
「悠里ですか?悠里なら巡ヶ丘中学で生きていますよ?」
恐らく隼さんは悠里は生死がわからないと言おうとしていたのだろう、だがそれならば俺は悠里の生存を知っている身としてその事を教えた方がいいと思い悠里が生きていることを話した
「本当か!?その話は悠里は…生きているんだな…」
「と、取り合えず順をおって説明しますよ」
なんとか隼さんを落ち着かせて俺のこれまでの行動を話すのであった。
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