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『小さな街の、大きな闇。』

作者:零那
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『事態急変』



巧い事聞き出せたら良いんやけど。
海斗の性格上、何かあった?って聞いて、ほーなんよ、実は...ってノリじゃ喋らん。
周りに迷惑かかることなら尚更...
言わん。
よっぽど追い込まん限り。
そんなんも解ってるからこそ、永斗も、ごっつい心配してる。

零那は、此の日、最悪な日になった。
店は、酔っ払いの入店は拒否してる。
けど、たまたま団体多くて忙しくて...紛れ込んでた。
で、犯された。

内心『店休んで唯と行っとけば』って後悔した。
それが無理なんは解ってる。
頭では。
此の店は辞める。
何が何でも。
嫌や。
惨めで屈辱で...
とにかくもぉイヤっ!!

色々揉めたり散々暴れたり借用書チンピラに書かされたりとか、何とか辞めることが出来た。

暫く、外出はしたくない状態になった。

連絡は一応とってた。

あの日、結局海斗は何も話さんかったらしい。
皆、それぞれ不安や心配を抱えたまま過ごした。
零那の今の状態を言うわけにはいかんかった。
負担にしかならんって解る。
甘えて解決するワケじゃないのに甘えるわけには...

海斗、ごっつ心配なんやけど...でも、零那は外出するのが怖い。
意気地なしの自分が情けなかった。

不本意やけど高松を離れた。

従うほかに道は無くて、母親の住んでる家に連れて行かれた。
其の状況は一応、皆に伝えた。


 
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