がっこうぐらし!The world in confusion
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chapter11
前書き
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side雄也
外は悪くも悪天候だ。
昨日から止んでいない雨は小雨程度に収まっているが正直もう一降りあるかもしれない。
俺は閉じていた目を開ける
俺がいる場所は誰かの民家の二階の部屋、灯りもなく薄暗さが目立つ。
外では奴等の呻き声も聞こえる、道中を徘徊しているのであろう。
昨日、暗がりを移動するのもありかと思ったが管理局の奇襲を想定して夜は動かなかった。
近場の一軒家で寝止まることにして二階の窓を破って入り、ドアを物で塞いだ…この状況なので不法侵入ではない。
そのあとは目を閉じ壁に持たれてアークを肩に掛けて仮眠していた…とてもではないがこの状況では寝れないし悪夢をみてまともに眠れないだろう。
「…行くか」
行くと言っても管理局の拠点はランダルコーポレーション本社だ、強行しても最悪返り討ちに合うかもしれない…うまく進入したいところだが今いこうと思っているところはそこではない
放送局だ、この前局に襲撃されたあそこならもしかしたら何かあるかもしれない
それに行くとしても学校を出るときは屋根を飛び移っていたが管理局員に補足されるのも厄介だ、ここは地上で見つからないようにいくべきであろう。
そうして窓から外に出てバリアジャケットを装着し屋根から下を見る。
下にはドアを叩く奴等が2体…此処の住人だったのかもしれない
不法侵入だが一泊の恩だ安らかに眠らせよう
俺は屋根から飛び降りて家の敷地内の地面に着地、着地したところが雨溜まりで大きな音を出して奴等が俺に気づき近づいてくる中アークを構える。
「おやすみ」
聞こえていないだろうが小声で俺はいって踏み込んで奴等を通り抜ける最中に頭を切った。
動きを止めて横目で確認する。
奴等の頭から俺が切った所から血が吹き出し倒れた、彼らに来世に平穏があるように望んでおこう。
確認後駆け足で走る取り合えず最小限に戦いは避けながら
それから二時間ほどが過ぎた、出てくるのは奴等だけで局員は来ない、もしかしたら武装局員はじたいは中隊も居ないのかもしれない。
「おっ!」
俺の視界にあるものが見えて足取りを止める、視線の先には皆さん、お馴染みのコンビニだ。
ギュルル~
どうやら俺の腹の虫がなったようだ
「…そういえば昨日の昼から何も食べてなかったんだな」
食べないと魔力もあまり回復しないし少しよることにしてコンビニの中に入る。
中は荒れ果てて地面には商品が散乱している。
「…気配はないな」
邪気は感じられないことを確認したあと物色を開始する。
「やっぱり殆どアウトか」
おにぎり、サンドイッチと定番なものは腐ってて全滅、缶詰めとかはまだいけそうだ。
そのあと最低限の物と更衣室に勤務中の誰かのバックを調達しコンビニを後にした。
コンビニから出て四時間大体午後の3時位であろうか未だに雨は止まずバリアジャケットは濡れて湿っている。
そして俺の目の前には大きな建造物が建っている目的地である放送局だ。
外見は一階部分には血などが多量に付着しているが二階以上は血は付着してはいないが一ヶ所だけ大穴が空いていた。
「誰かが砲撃を撃ったのか」
誰かとはわからないが魔力の残留が少しだが感じられる。
「入るか」
そういって放送局の正面玄関から入ることにして決壊をしていないバリケードをよじ登り中を確認すると中は地獄であった。
薄暗いロビーそして散乱する死体だ。
死体は何かに切られたり打撲されていたりと様々…恐らくここを襲撃したのは管理局だ。
「くっ!」
奥から込み上げる吐き気を抑えながら捜索を始める。
「そういえばバリケードが壊れていなかった…」
管理局は屋上から制圧してきたのだろうか?
管理局の進入ルートを模索してながら捜索しているとスタジオにたどり着き、中を見るが中は放送されていたときと同じであった。
「……ん?」
立ち去ろうと思ったとき倒れている市長のポケットからはみ出ている小さいものが見えてそれを拾う。
「USBメモリー…」
こんな非常時に所持していたとは単なる入れていて忘れていたのかはたまた重大な情報が入っているのか…
「一応持っていくか」
役に立つかもしれないと思い回収する。
そのあとも他の部屋を見回ってあることに気づく。
「パソコンが全滅ってのは可笑しすぎる、それに漁った痕跡があるってことも」
パソコンが全て意図的に壊されていたそのうえ全てのデスクに漁った後がある、何かここにはあったのかもしれない。
「…」
回収したUSBメモリーを見て、これがもしかしたら重要な事が書かれているのかもしれないと推測する。
「…さてと、次はどこに行くか……」
行く宛はない放送局で見つけたのはメモリーだけだし…パソコンが欲しいな…電化製品屋は…意図的に全滅してるかもな、となると…
「警察署…」
もしかしたらパソコンがあって手がかりも見つかるかもしれない。
「行ってみるか」
一つでも手がかりが見つかるようにと俺は警察署へと向かった。
side???
「はぁはぁ…」
逃げなきゃ…早く!
どうしてこんなことになってしまったのであろう。
あの日私は学校が終わって友達とリバーシティ・トロンでお買い物をしていた。
けどその途中でパンデミックに巻き込まれて私と友達は辛くもリバーシティ・トロンの一室に閉じ籠って一時は難を逃れた。
それから暫くはそこで生活をしながら救援を待っていたけど一行に来なかった。
来ないんじゃないかと思った矢先私が持っていたプレイヤーのラジオで市長の放送を聞いた。
このパンデミックが人為的なこととランダルコーポレーションが表向きに引き起こし裏には黒幕がいること、その黒幕を言おうとしたときに銃声が聞こえてその時私は悟った市長は黒幕に消されたのだと。
それから私達はただただその部屋に閉じ籠る日が続き、私はこの生活に精神的に限界がきた。
私は部屋から出ることを友達に告げると反対された。
そして私は友達にこういってしまった。
「生きているだけでそれでいいの?」
精神的に限界だったのだ…この状況を打開したいと思ってつい行ってしまった。
そのあと友達に助けを呼んでくると行って部屋から出ていった。
助けを呼んでくると言ったがそれはあそこから抜け出したい嘘だ。
そして辛くもリバーシティ・トロンから出た私は可能性も低い助けを呼ぼうと走った。
夜は住宅で息を潜めて過ごし早朝から行動し助けてくれる人を求めた。
そして、生きている男性を見つけた…
ただしその人が私に襲いかかってきた。
こんな状況で精神が安定しているはずがない、その人は狂乱していて右手には何処かで手に入れたであろうピストルを持っている。
そして今現在、その男から追われて逃げている。
「あっ!」
足を蹴躓いて倒れる、膝を擦りむいて血が出る痛いけど逃げないと。
立ち上がろうとした瞬間銃声がなり私の隣の地面に着弾する。
咄嗟に振り向いたが押し倒される目の前には追ってきたあの男性だ。
「捕まえた~へへへ、かなりの上玉じゃねえか」
「嫌!離して!嫌!いやぁ!」
無理矢理制服をたくしあげられ下着を露にさせられる。
「どうせ、みんな死んじまうんだ…死ぬ前に楽しまねえとな~」
男は嫌な手つきで私のブラジャーに手を掛けようとしたとき、男の後ろにいる男性をみて固まった。
男性は剣を男の首筋に当てていた。
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