がっこうぐらし!The world in confusion
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
chapter3
途中、晩御飯の食材を買って芳乃家に帰ってきたときには既に夕方になっており玄関には明かりがついており、音姫と由夢が来ていることは直ぐに分かった。
義之「ただいま」
一同「お邪魔しまーす」
音姫「はいはい、お帰り弟くん、雄也くんあれ?月島さん雪村さん、杉並くんまでみんな揃ってどうしたの?」
雄也「?あれ?義之から何も聞かされてなかったのか?」
音姫「なんのこと?」
雄也「…義之まさかだとは思うが音姫さんや、由夢ちゃんには何もいってなかったのか?」
義之「え?雄也が言ってなかったのか?てっきり雄也が…」
雄也「…はぁ…なるほどそういうことね…えっと音姫さん、実は…」
説明中
音姫「なるほどね、もうそうだったらちゃんと教えてよね」
由夢「全く兄さん達はそんな大事なことどうしていってくれなかったんですか?」
雄也が説明した後音姫と由夢は少しご立腹な表情である。
雄也「め、面目ない」
義之「同じく」
小恋「まあまあ、音姫先輩、由夢ちゃんもそれぐらいにして、晩ご飯作りましょう」
音姫「まあ、それもそうね、えっと何を作るつもりなの?」
杏「多人数なのでシンプルにカレーです」
音姫「カレーかそれじゃあちゃちゃっと作っちゃいましょうか弟くん手伝って」
義之「わかったよ、音姉」
小恋「音姫先輩私も手伝います」
茜「はいはい、茜ちゃんも手伝いまーす」
音姫「それじゃあおねがいね、それから由夢ちゃんと雄也くんは他のみんなを居間に案内してね」
雄也「了解」
由夢「はーい」
そうして雄也と由夢は残りのみんなを居間へと案内しカレーが出来上がるまで雑談を交わすのであった。
その後、 芳乃家でみんなでカレーライスをいただいた後音姫と義之は後片付けて台所へといき雄也達はリビングでのんびりとしていた。
渉「いやぁ~うまかったな、こんな旨いもんいつも食えて羨ましすぎるぞ!」
雄也「羨ましいってな…」
茜「朝倉先輩の手料理を毎日食べてるなんて羨ましいしね」
杏「そうね…っで雄也って本命とかいるのかしら?」
雄也「本命ってなんだよ」
杏「最後まで言わなきゃわからないの?こんなに美女に囲まれていて好きな人が居ないはずがないわ、それで誰なの?」
雄也「好きなやつって…俺は居ないよ」
茜「えーいないの?」
雄也(俺が誰かを愛するなんてこと…できるはずがないんだ)
雄也の心のなかで暗い過去が脳内を過らせる。
…お前のお前達のせいで死んだんだ!返せよみんなを返せよ!
…この人殺し!
…何が正義だ…この悪魔め!
雄也「くっ!」
いやな過去を思い出して雄也は顔にを当てて辛い表情を隠すようにする。
小恋「どうしたの?」
雄也「…何でもない」
雄也「すまん、少し気分悪いから自室に行ってくる義之達にもそう伝えといて」
雄也は居間からでていき居間では戸惑いの声が(主に小恋 )聞こえてくるも雄也には聞こえておらずそのまま自室のベッドに寝転がった。
雄也「…はぁ…何やってんだよ俺は」
雄也(忘れかけてたいやな記憶…初音島にきてからはこんなことにはならなかったのに…)
初音島に来る前はその悪夢にうなされて寝れなかったことがよくあった。
雄也「俺は…なんのために戦ってきたんだろう…」
自分の戦う理由すらもなくしてしまった雄也は自身に自問するが答えが出るはずもなくまたため息をはく。
雄也(って、何考えてるんだろう…俺…アークもない、もとの世界にも帰れない俺にはもう戦うことなんてないじゃないか)
戦う力を持たないから戦わなくていいと自分に言い聞かせるとふと元の地球の友人達の顔をが浮かぶ。
雄也(なのは、フェイト、はやて、すずか、アリサ、ヴィータ、シグナム、ザフィーラ、シャマル、クロノ、ユーノ…悠里)
コンコン
音姫「雄也くん、いるぅ?」
雄也「音姫さん?開いてますよ」
音姫が部屋に入ってきて雄也の顔をみた瞬間表情が一変する。
雄也「どうしたんですか?」
音姫「どうしたもないよ!雄也くんどうして泣いてるの?」
雄也「え?」
雄也は音姫に言われて目を腕で擦るすると腕には濡れた後がつきこのとき自分は泣いていると理解した。
音姫「何か嫌なことでもあったのもしかしていじめ!?」
雄也「お、落ち着いてください音姫さん、ただ昔のことを初音島に来る前のことを思い出していただけですから」
音姫「昔のこと?」
雄也「はい」
音姫「…やっぱり話してはくれないよね」
雄也「…はい」
正直、雄也は異世界のことを話すことはできないと思い義之達は雄也の過去を知らなかった。
音姫「ううん、別に気にしないでね、けどもし話したくなったらお姉ちゃんに話してね、もう私たち家族みたいなものなんだから」
雄也「…家族か」
音姫「っ!?も、もしかして不味かったかな?ごめんね、無神経でこんなこといっちゃって雄也くんには本当の家族がいるのに…」
雄也「…行方不明なんです」
音姫「え?」
雄也「俺の両親…俺が6歳の頃に行方がわからなくなったんです…父さんは冒険家で良く海外の珍しいものとかをもって帰ってきて、母さんに怒られてたっけ…母さんは研究者で…何を調べていたのかはよく知らなかったんですけどものすごくすごい研究をしていたのは確かなんですけど…その研究をしていたんです」
音姫「そうだったんだ、凄い両親だったんだね」
雄也「はい、けどある日珍しく父さんと母さんが海外にいって…何でも遺跡の調査だったみたいでそれの調査に出掛けたんですけど…」
音姫「そこで行方不明に?」
雄也「はい、消えたんです遺跡から周辺まで忽然と…」
音姫「消えた?」
雄也「はい、話によるといきなり地震が起きて次の瞬間遺跡から周辺が荒れ地に変わっていたと…今思えばあれは…」
次元震による次元転移だったのかもと雄也は小声で口ずさむ。
音姫「雄也くん?」
雄也「あ、すみません、俺の話を聞かせて」
音姫「ううん、別にいいよ、私は雄也くんのことが聞けて少し嬉しいかな、それと話してるとき方苦しかったら普通に話してくれていいよ、なんか他人行儀だよ」
雄也「え、あ、すみ…いやごめん、これでいいかな…」
音姫「よろしい、それとわたしのことはお姉ちゃんって思っていいからね」
雄也「え!?それは…」
音姫「え?…だめ?」
音姫はうるうるとした瞳で雄也を見てきて雄也は少し後ずさる。
雄也「そ、それじゃあ…お、音姉…」
音姫「音姉…音姉か~弟くんだけしか言われたことないけど二人に言われるともっと嬉しいな」
雄也から音姉と呼ばれたことで機嫌が良くなった。
雄也「そ、それで俺を呼びに来た理由ってなんだったの?」
音姫「あ!そうだ実はね、さくらさんが帰ってきてなんか本島の人がお土産持ってきてくれたみたいで良ければみんなで食べてってもう、弟くん達も食べたから残りは私と雄也くんの分だけだからはい」
そういって音姫はさくらさんが持ってきたお土産…饅頭を雄也に渡しもうひとつの饅頭を口にいれる、そのあと直ぐに雄也も続けて饅頭を食べた。
音姫「うん、おいしい」
雄也「おいしいけど…あの店と比べたらまだまだかな?」
音姫「あのお店?」
雄也「ああ、此処に来る前に住んでいた場所の喫茶店でねそこのお菓子がものすごく美味しいんだ…なんならいつか作ろうか?」
音姫「え?作れるの?」
雄也「ああ、そこの喫茶店マスター仕込みでね、味は保証できるよ」
音姫「へぇーそれじゃあ楽しみだな」
にこにこと頬を笑みを浮かべる音姫そしてそれから音姫が雄也のとなるに座ったって少ししたあとうとうとと寝ぬたい表情をみせる。
雄也「音姉?」
音姫「あれ…?なんか…きゅ…うに…寝ぬたく…… 」
雄也「ね、寝ちゃった…そういえば俺もなんか眠け…が… 」
音姫が眠りについたあと直ぐ様に雄也も急に睡魔におそわれて眠ってしまう。
そして同時刻枯れない桜の前ではさくらと謎の人物が横に立っていた。
???「どうやら、最後の二人も眠りに落ちたみたいだぜ」
さくら「そう、音姫ちゃんと雄也くんはもしかしたら異変を起こしたら真っ先に気づいちゃうかもしれないからね寝ていてもらわないと…さてと、こっちは準備完了だよそれでやっぱりみんな飛ばされるだね」
???「しょうがねえだろ?術式の起点の中にお前の家があるんだしそこの中にいるやつは確実に飛ばされる正直どこに飛ばされるかは俺にもわからねえ」
さくら「そうだね」
???「おいおい、なに暗い顔してんだ?問題ないだろ?例え死んだとしても計画さえ成功すれば…な」
さくら「そうだね、これが僕が選んだ選択なんだもんね」
???「それじゃあ…始めようじゃねえか!」
すると術式が起動して魔法陣が初音島全体を覆う。
さくら(義之くん、音姫ちゃん、由夢ちゃん、雄也くん、これが僕が選んだ選択だよ、例え敵になったとしても、僕はこの手で殺す誰もが幸せになれる世界のために)
???「さあ、共に誘おう!失われた世界ロストフロンティアへと!」
その瞬間魔法陣から放たれた光によって初音島を包み込み光が収まったときそこには初音島が跡形もなく消え去っていた。
ページ上へ戻る