人外と童女と紅白が異世界から来るそうですよ?
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火竜誕生祭
へぇ・・・魔王襲来のお知らせかい?
見えなければ芸術だ!
「階層支配者・・・って事はお前」
「「強いのか/かい?」」
十六夜と安心院が同時に問いかける。
「つ、強いかどうかはわかりませんが・・・」
「いえいえいえ!今はそこを語っている場合ではないのですよ!!どうするのですか、この騒ぎはッ!!」
黒ウサギが破壊されつつある町並みを指差しツッコミを入れる。
「それに関しては心配ないぜ。だろう?球磨川君」
『安心院さん最近僕の扱い酷くない?』『まあいいけどさ・・・大嘘憑き』
安心院に促されるまま球磨川は《町並みが破壊された事》をなかった事にした。
「驚いたねぇ・・・因果が大変な事になるね」
「因果・・・にゃ」
魅魔とブラック羽川が呟く。
「これでいいんだろう?サンドラちゃん」
「え、あ、はい・・・」
「おい、黒ウサギ」
「な、何でしょう?」
「この紙に書いてあるギフトゲームの開催時間もうすぐだぞ」
「え?・・・あっ!本当なのですよ!今すぐ向かわないと・・・!」
「・・・前置き、必要かい?」
黒ウサギが瞬きをした一瞬の間に、安心院達全員はギフトゲーム《火竜誕生祭》の会場に到着していた。
「瞬間移動のスキル『足しげく通う』ルートセレクション。だぜ」
安心院が横ピースをキメる。
「・・・」
謎の対抗心なのか、余接もピースをキメていた。
数分後、席に着いた十六夜と球磨川は司会の黒ウサギを・・・否、黒ウサギのスカートを見ていた。
「おい、白夜叉」
「何じゃ?」
サウザンドアイズ幹部にして白夜の元魔王、白夜叉は玉座に座り、十六夜の呼びかけに応えた。
「あのスカート、どんだけ動いても見えねぇじゃねーか
」
『チラリズム?』『趣味古いね(笑)』
「おんしら・・・わかっておらんな」
「どういう事だ」
「見えてしまえば下品な下着たちも、見えなければ芸術だッ!!」
「見えなければ芸術・・・か!」
『いいや!』『下着も立派な芸術さ!』『なにせ一言に下着と言っても種類が多いじゃあないか!』
「ぐはっ!おんし・・・なかなかやるの」
『じゃあ早速女子の下着を確かめに・・・』
「とりあえず一回くたばっていいよ」
安心院が斬った相手を石化するスキル『石の下にも執念』ストレンジストーンで無理矢理話を切り上げたのであった。
「あの問題児様方ああぁっ・・・」
マイクにも音を撮られない程の小声で、黒ウサギは静かに怒りを燃やしていたのであった。
後書き
多分今年最後の更新になります・・・。
すみません、本当すみません。
リアルが忙しくて・・・。
来年もよろしくお願いいたします。
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